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瞳を輝かせて僕を見つめる。その真剣さが、逆に僕を傷つけるんだ…。

◆1

「まだ書いてんの?」

ゆかりちゃんが不機嫌を押さえつつ、そうツブヤキました。


僕は、
「noteを、投稿してしまいたいんだ…」
「今夜は遅くなるから…」

と言いました。


◆2

ゆかりちゃんは、少しトゲのある声で、

「間に合うの?」

と、聞いてきました。

出かけるタイムリミットまで、あと15分です。


◆3

僕は、"間に合うから話しかけないで"という意味で、状況説明を行ないます。

「あと15分あるから、5分でnoteを投稿して…」(すぐ終わるという意味)
「で、そのあと顔を変えて…」(ヒゲを剃り髪型を整えるという意味)
「持っていくモノは揃えてあるし、全然大丈夫!」(もう黙れという意味)


◆4

ゆかりちゃんが、目を輝かせました。

「顔、変えられるの?」
「なら、たけるにして!」


佐藤健さんのことだと、1発で分かりました。
真剣に訴えるからです。

こういうとき、真剣になればなるほど"僕が傷つく"とは、ゆかりちゃんは、気づいていないようです。



おしまい

※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第571話です
※マガジン【ゆかりちゃんの『天然』のポートフォリオ】に加えます



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