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「神は細部に宿る」の実例! これが「ほんの一部」と言えるのが、本物のプロなのだろう…

僕は、
西野亮廣さんが運営する、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーです。

他のオンラインサロンのことは分かりませんが、西野さんのサロンは、

西野さんが、毎日、2000~3000文字の記事をFacebookグループに投稿し、サロンメンバーだけが読める

という内容です。
月額980円のメルマガ、という感じですね。
西野さんの活動をいち早く知れて、かつ、活動の裏側や背景も知れます。


僕は、西野さんの記事に対して、

コメントを書いています。毎日です。
感想をTwitterでツブヤキます。毎日です。
③西野さんの記事をコピペし保存しています。毎日です。

オンラインサロンのルールに
【サロン記事、公開NG】
があります。

でも、もう1つのルールがあります。
【サロンの記事は、1年後なら公開OK】
です。

そこで僕は、

①西野さんの過去記事(1年以上前の記事)
②その記事への、当時の僕のコメント
③その記事への、当時の僕の感想ツイート
④時々ですが、今の僕からの解説(じょーじのいらん解説)

これらを、毎週土曜日に投稿させていただいているのです。

西野さんのサロンの記事は、1年前のものでも、世間的には最先端です。
5~10年先を走っている方ですから。

つまり、西野さんの過去記事を読むだけでも、高い価値があります
では、let'sサロン!


◆2022年4月9日(土)

・記事のコピペ

おはようございます。
その昔、イベントによく遊びに来てくれる子供に
「レゴを開発した時の苦労(作り話)」
を語ったことがあるのですが、その子が今でも西野がレゴを開発したと信じているもんだから、完全に追い込まれているキングコング西野です。

さて。
今日は、いつもと趣向を変えて『普段、プロは何をしているのか?』というテーマでお話ししたいと思います。
ちょっとだけ面白い話です。

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▼ 仕事が雑すぎる
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この話をしようと思ったキッカケは昨日の鴨頭善人さんのVoicyなんですけども、昨日の放送では「プロの女優が『自然な演技』をする背景には、どんな努力(意識)があるのか?」について語られていました。
一言でまとめると
「プロの仕事は『センス』みたいな安いもんで片付けてねーぞ」
といったところです。
※詳しくはコチラ ⇓(本題はチャプター2~4です)

僕は仕事柄、国内外いろんな舞台やライブやイベントに足を運ぶようにしていて、少しでも気になれば、
「行政からお金を引っ張ってきている地方イベント」にも行くようにしています。
感想としては(多くの)「行政からお金を引っ張ってきている地方イベント」に関しては、問答無用で「お金(予算)の無駄遣いが半端ない」です。
見積もりを出す側の「予算のかけ方がヘタクソ」というのに加えて、「予算の相場観」を知らない人が仕切っていたりするので、金ドブ地獄コンボです。

「ダメな地方創生」の例として、よく「『イベントをやって終わり』の地方創生」が挙げられますが(そのとおりだと思います)、ただ、そもそも、「そこで、行なわれているイベントが地獄イベントすぎる」があったりします。「今どき、こんなの誰も興味ねーだろ」的な。

ところ変わって、「都会のイベント」はイケているのか?というと、これもピンキリです。
超絶イケている(ちゃんと盛り上がっている)イベントもあれば、実際のところは「う〜ん…」というイベントがほとんどです。
「あちゃ〜、雑だなぁ〜」という感想を持つことが少なくありません。

こんなことを言うと、「そんなことを言ってるオマエはどうなんだ?」という話になると思うので、今日は、僕らの仕事の一部を少しだけ共有します。

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▼ ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオープニング
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端末が2個あれば、できればこらからご紹介する動画を観ながら同時進行で記事を読んでいただきたいところですが、それも面倒だと思うので、まずは、こちらの動画をご覧ください。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』⇓(冒頭の3分)

「空がまだ黒かった頃…」というルビッチ君の語りから始まるミュージカル『えんとつ町のプペル』のオープニングシーンです。

舞台はここから始まるわけですが、
この「始まり方」、ちょっと気持ちよくなかったですか?

プロはここから「何が、このオープニングを気持ち良くさせているのか?」を吸い取れないといけないのですが、
実はコレ、
曲の調子・変化に合わせて
見栄えするように、
役者さんの台詞の「タイム」が秒単位で決まっているのです。
台本に書いてあります…

〓〓〓〓
「〜僕の父ちゃんは『えんとつ町』と読んだ。煙突がたくさん立っているからだ」
「えんとつ町は煙突だらけ〜〜輝く星を知りやしない」
「〜皆に聞かせた」
「酒場で出会ったお喋りモグラが〜」
「大人達は皆、呆れ顔〜ハロウィンの夜に心臓が降ってくることだって」
「あの頃、この町は〜 これは夜の町の最後の夜の物語」
〓〓〓〓

というセリフの下には…

〓〓〓〓
「〜僕の父ちゃんは『えんとつ町』と読んだ。煙突がたくさん立っているからだ」
【0:22~0:26】

「えんとつ町は煙突だらけ〜〜輝く星を知りやしない」
【0:28~0:40】

「〜皆に聞かせた」
【0:48】

「酒場で出会ったお喋りモグラが〜」
「大人達は皆、呆れ顔〜ハロウィンの夜に心臓が降ってくることだって」
【1:00~1:24】

「あの頃、この町は〜 これは夜の町の最後の夜の物語」
【1:28~1:50】

〓〓〓〓

…というタイムの指示が書かれていて、
役者さんは1秒でも狂わせちゃダメなんです(笑)

【】の前後で曲の調子が変わるんです。

これをキチンを守れば、
ルビッチ君の「〜最後の夜の物語」というセリフ終わりで、
ドンピシャのタイミングで「ドンドン!」というドラムが入って、
お客さんの背筋が「ゾクゾクッ」となります。  

ちなみに、タイム指示はこの後も続いて、
もちろん、このタイム指示は役者さんだけではなく、照明さん音響さん特効さん(スモークを出すスタッフさん)にも、それぞれあります。

舞台監督さんには、「(2:24)で、このあたりにスモークがたまるように、スモークの出量をコントロールしてください」とお願いしたりしています。

西野がM A Xでヒドイ時には「空調の指示」まであります。
寒いシーンで、「実際に劇場の冷房を強める」といった(笑)
リハーサルでは、
「客席が冷えるまでに何秒かかりますか?」という会話が飛び交っています
(※キネマ倶楽部では空調設備の関係でできませんでしたが)。

そして、プロはそれを本番(生)で確実に決めるんですね。

「いい感じのシーンで、いい感じの曲を流す」という雑な設計図じゃないんです。

プロの設計図は、メチャクチャ厚くて、もちろんプロにしか扱えません。
「この長台詞を『54秒ちょうど』で言ってください」と素人にお願いしても、再現できないんですね。
50秒の時もあれば、1分の時もあるのが素人です。

僕がよく講演会を主催してくださる方に、「変な演出とか絶対にしない方がいいですよ」と言っているのは、まさにこれ。
「満足度」というのは相対的なものでありますから、普段、この調子で「ミリ単位で作り込まれた舞台」を観ているお客さんが、「そうではない舞台」を観た時のガッカリ感(「何してんの?」感)ときたら半端ないので、絶対に「同じ棚」に並ばない方がいい。
「同じ棚」に並ぶと比べられてしまって、プロには確実に勝ち目がないので、「今日は素人が仕切っている講演会なので『演出』とか無いっす!」と割り切るか、あるいは、キチンと結果を出せるプロを入れた方がいいと思います。

今日は、プロのお仕事を少しだけ紹介してみました。

たまには、こんな回があってもいいよね💌
現場からは以上です。

【※追記】
コメント欄にあった振り付けのSHOJIN先生のコメントを共有しておきます(さすが!)↓

振り付けのSHOJIN先生のコメント

振付を作る際、
秒単位の曲割
を作り、そこに振付や構成を当てはめていきます。

面白いもので、
音楽を解析するプロ
になれないと、プロの振付師にはなれません。
それも0.何秒の世界。

ラストのサビの1番盛り上がるところまで、
どう踊りを展開させていったら良いのか、
など、ただダンスだけを考えれば良いわけではなくて、

そこにはプロのダンサーの域を超えた
『プロの振付師としてのスキル』
が必要になります。

乾さん(心臓)にゴミが巻きつくまで、
音楽の展開に合わせて、
最初はソロでこんな動きから始まって、
ゴミが出て来たらこんな感じで動いて、
風がビュービュー、電気ビリビリなってるところは、あえてラストダンスを盛り上げるためにスローにしよう、
などなど。

サロンの皆さんは、今日の記事に併せて、ぜひ
『心臓登場からのダンス展開』
にも、注目してみてください😊

・僕の、サロン内でのコメント

秒単位やミリ単位での【計算】と、それを実行する【実力】があって、観客の「なんかイイ!」「なんかステキ!」が生まれるんですね!
さっそく自分事に反映させます!(反映させる努力(思考&行動)をします)
今日も、あざ~っす!

・僕の、Twitterでの公開ツイート

今日の記事を読んで、
プロの仕事の1部分を解説していただいた。本物のプロとは物凄いもので、実は一瞬、僕は引いてしまった。気圧された。「そんな世界に自分が?」とビビった。でも、僕にも転用できる要素がある。僕にできることは、最大量の思考と行動だ。

・じょーじの要らん解説

今日の解説は簡単です。
①面倒がらないで、鴨頭さんのVoicyを聞くこと(全部聴いても僅か10分)
②面倒がらないで、動画を観ること(たったの3分)

鴨頭さんのVoicyでは、女優、中谷美紀さんの凄さが語られています。

ミュージカルの冒頭は、客席数300以下の劇場公演とは思えないでしょう。
まるで映画のオープニングです。

観て、「プロ」と、「プロもどき」と、「アマチュア」との違いを思考してみましょう。

自分事に転用できるハズです。


◆西野亮廣エンタメ研究所

月額980円です。
西野さんの毎日の投稿を読めます。それだけです。

投稿されるのは、西野さんの活動を、現在進行形で報告
西野さんの気づきを、現在進行形で投稿。


具体的には、以下の通りです。

・現在の、思考報告(思考の結果だけではなく、思考プロセスも共有)
・現在の、活動報告『作品制作』(都度都度、途中経過を報告)
・現在の、活動報告『マーケティング』(事前に解説 ときに答合わせ)
・現在の、活動報告『チームビルディング』(経験談の共有)
・現在の、感情や心象の吐露とろ(主に日曜日)

ライブDVDの、メイキング映像です。あれです。
西野さんの作品や活動のメイキングです。

後出しではなく、先出しのメイキング。進行形のメイキング。
生中継的メイキング発信です。


作品の制作過程。
ヒットさせるための広告やマーケティング。(最先端の手法が多い)

それらを進行形で知る
これって、
メッチャ面白いんです。
メッチャ勉強になります


参加はこちらから ↓


◆キンコン西野さんの朝礼

西野さんは、Voicyも毎朝配信しています。
無料です。

だいたい朝の7時ごろです。
二日酔いで、ちょいちょい配信が遅れたりしますが 笑。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1210話です
※僕は、ゆかりちゃんが大好きです


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