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第168話 西野さんがVoicyで「学校をつくろう」と言った


キングコングの西野亮廣さんが、昨日のVoicyの最後の最後で「学校を、もう創っちゃおうと思ってる」と言った。

僕の【やることリスト100】の中の1つに、学校を創るがある。僕は昔、教育関係の仕事を、燃えに燃えて丸コゲ状態でやっていたので、この西野さんの言葉に反応した。

名乗り出よう。そう思った。

ただ、万万が一、西野さんに「では、やりましょう! 学校はじょーじさんに任せます」となったなら。そのときになって、「いやいや、では妻と相談します」ではアカン。

失礼だし。

西野さんに選ばれはしないだろうから、いらぬ心配なのだが、それでも【交通整理】はしておこう。

僕は、ゆかりちゃんに、電話をした。


「ゆかりちゃん、かくかくシカジカで、西野さんに、『僕! 学校を作りたいです!』って、立候補していい?」

「うん。じょーじが、やりたいことは応援するわよ~」


「兵庫県に、行かなきゃならないかも~」

「う~ん。それは、そうなったら考えればいいんじゃない?」


「立候補しといて、『考えます』ってイヤなんだよ~」

「なるほど~。わかった! 今の生活ができるなら、単身赴任OKよ!」


このように交通整理をすませて、『僕の創りたい学校』を記事化した。リンクを貼って、立候補しようと考えたのだ。



◆じょーじの学校案

■学校ではなく塾

まず、ぼくの案は、学校ではなく塾だ。

学校を創るのは、規制などのハードルが高すぎる。そして、共働き世帯や、シングルマザー(シングルファーザー)を支援するには、放課後や土日に子どもを、言わばあずかることのできる塾の方が、より良いと僕は思う。

理想の指導をするためにも、文科省という足かせは不要だ。

たとえば英語教育。国語の方が重要だ。それが僕の持論だ。英語がペラペラに話せても、思考が浅いなら無意味だ。そして思考は日本語で行われる。国語に力を入れたい。


■指導の対象者

小学1年生~高校1年生まで。

保育。そして大学受験対策。

これらは、どちらも、その専門機関とすべき、と考える。


■理念

・教育とは、自律への支援である

・子どもが将来、何者にでもなれるように、当塾は『礎(いしずえ)づくり』のみに専念する

・肉を与えるのではなく、狩りの仕方を教える

・魚を与えるのではなく、釣りの仕方を教える

・そして、狩りや釣りを教えるのではなく、子どもが自らそれらを『学びたくなる』ように、『調べたくなる』ように支援する


■教えるは2度学ぶ

「こまかいことを教えるのは上級生」 ←これを仕組化する。

これは、塾にとっても、質問する子どもにとっても、そして、実は教える上級生にとっても、全員にとってメッチャメチャ良いアイディアなのだ。

塾は、アルバイトのチューターがいらなくなる。

子どもは、聞きやすいお兄ちゃんやお姉ちゃんに、気楽に聞ける。

教える上級生は、教えることで、メッチャ勉強になる。うろ覚えが明確になる。基礎の見直しが、ちょくちょくできる。

「教えるは2度学ぶ」という格言は本当で、むしろ教えるとは、3度か4度くらいの学びがある。

また、面倒見の良い上級生には、バイト料を支払っても良いのではないか。あるいは塾の費用の減額でも良いと思う。いい仕組みが作れるかもしれない。


■先生

先生の仕事は、『見守る』『把握する』『改善する』『準備する』などが主で、教えるとか授業とかは、ほとんどない。あっても、それはサブ的な仕事になる。


■必須の指導

当塾生への、必須となる指導は、以下のとおりだ。

・あいさつなどの基本(あいさつ、お礼、謝罪、掃除、片付け、など)
・国語
・算数、数学
・体育(低学年は『遊び』が体育)
・成功哲学(小学3年生から必須。ここでは、優れた『ものの見方・考え方』を教える。たとえば、お金の正しい知識を教えたりもする)

選択教科の指導もある。理科や社会よりも、音楽、美術、技術、家庭科など、子どもが「おもしろい」と思ったことを支援したい。この選択教科について細かい考えも、おぼろげにはあるが、おぼろげなので、ここでは省略する。


■その他、当塾の特徴

◇フリースペースで自由に勉強できる

そのフリースペースなら、質問は、上級性でも先生でも、誰にしてもイイというルール。パソコンがあって、インターネットで調べても良い。(生徒のスマホの使用は不可)(質問禁止の【自習室】は別にある)


◇保護者セミナーを、常に開催

高校生を指導していて、保護者の『過保護・過干渉問題』の対策が重要と経験した。その対策に『親子セミナー』が効果的だった。

親は、親になる指導を受けていない。イロハさえ、実は知らない。

親としてのイロハを知らない代表例は、「わが子が、ケガをしない方が良い」と思っていることだ。真実は、小さいケガをするから、大きいケガをしないですむ。走って転ぶから、転び方や、そして、立ち上がり方まで上手になる。

親にも、優れた『ものの見方・考え方』の講義は必要で、かつ、好評だった。

保護者が、毎月、何回か塾に通うことになる。けっこう変わった塾になる。


◇土日祝、夏休みなどは、人生の先輩が先生になる

年配者には、貴重な経験を積んだ方や、すごい体験をした方がいらっしゃる。それを「語っていただく場」に、塾が一役買って出る。

素晴らしい技や高度な技術を持っている人もいる。それも「伝授する(披露する)場」に、当塾が買って出る。

核家族化があたりまえだからこそ、おじいちゃんおばあちゃん世代と、子ども世代をつなげたい。


土日祝、夏休みなどは、行くところのない子どもの『遊び場』でイイ

休日に仕事をしている保護者もいる。子どもの居場所は、当塾だ!

フリースペースやミニ校庭や、ミニ体育館などは、塾生以外でも使用可(無料)でイイと思う。宣伝になるし。



◆ここまで書いて思ったこと

今日の計画は、

1.この記事を書く

2.教育に関連する記事だけをまとめたマガジンを作る

3.西野さんに「学校作りに参画したい」と名乗り出る

4.その名乗り出のコメントに、2と3のリンクを貼る

というものだった。


・・・ところがだ。

・・・ところが、塾の構想を書いていて、「やはり、教育って大変だ」と、あらためて思った。

大学受験対策でも、保護者への対応は大変だった。まして、小さい子どもなら、その大変さは何倍にもなるはずだ。

さらに、黒字化が難しい。

黒字化が簡単なビジネスモデルもあると思う。しかしそれは、僕の理想ではない。


お金の問題だけではない。

僕の情熱の問題が見える。見たくないが、見える。ごまかせない。


僕の【やることリスト100】に、『塾』がある。それは偽りない事実だ。だが、その塾は『24番目』なのだ。

僕の構想は、会社を辞めてフリーランスになり、事業も起こして、さらに収入が増えて、超お金がある状態になる。そうなってはじめて、赤字でも構わない塾を開校する、というものだ。

塾は、儲けようと思うと儲からない、と思うのだ。

逆に、もうからなくてイイと割り切って理想を追求すれば、5年目くらいからはおもしろいことになる、と考えている。

お金に困っていないジジイが喫茶店をはじめる感覚で、僕は塾をはじめるつもりだったのだ。

僕の理想の塾が、子どもの親のニーズとは合致していないと思うからだ。

でも、教育の本質どころかイロハさえ分かっちゃいない親のニーズに、そっちに僕の塾は、1ミリも寄せたくない。生徒にも、ましてや保護者には絶対に媚びない。媚びる必要がない、そんな状況でスタートするつもりだった。

確実に、真っ赤かの大赤字が続く。

塾以外で、資金を得る。そういう作戦なのだ。


だが、西野さんのプロジェクトでとなると、そんなヌルイことを言ってられなくなる。

100%ではなく、150%くらいの努力は最低でも必要だ。おそらくは200%が常になるだろう。

僕が、教育のみに情熱を捧げていたころならば、なんの問題もない。

10年前でも問題ない。

でも今の僕は、モンスターペアレントと接したくない。テイカーとも関わりたくない。

自分がトップなら、そんな方針もOKだろう。しかし、任されたなら、「のんびりボチボチ」なんて言えやしない。西野さんは、1日20時間仕事をするのだ。それを十何年もだ。

そんな、「のんびりボチボチで行きます」なんて言えやしない。


要は、情熱が足りない。

・・・僕は、

・・・今の僕は、間違いなく、『教育』を事業とする者に一番大事な、情熱が、少しばかり不足している。


そんでもって、あの西野さんだ。西野さんに、立候補を表明するには情熱が足らなすぎる。

「理想の、夢だった、塾の運営ができる!」という喜びよりも、「これ、メッチャしんどいことになる」という不安の方が、少し上回ってる。

こんなレベルでは、あの西野さんには、声をかけてはいけない。あの方の時間を奪っては、いけない。



◆結論

なんってヒドイ結論だろうか。

僕は、立候補しない。名乗り出ない。そう決めた。われながら、かなり情けない。

少し、悔しくもある。行動を起こさない自分を、「おまえ! それはおかしいだろー!」と罵倒するコビトじょーじがいる。


重ねて言う。西野さんは、1日20時間働く人なのだ。

昔の僕なら、望むところだったろう。


今の僕は、・・・ダメだ。

今は、僕には、大好きなゆかりちゃんがいる。


実は、もう一つ理由がある。

わかる人にはわかると思うが、めちゃくちゃ仕事を頑張ると、女性にもてるようになる。もはやこれは、自然摂理だと僕は思う。

そして、これも自然の摂理かもしれないのだが、男は、仕事をメッチャ頑張った反動で、お酒とかを浴びたりする。理性が減る。女性が誘ってくる。

「この女の子に恥をかかせてはイケナイ。それは、とてもかわいそうなことだ」と、そんなことを思ったりする。


この誘惑に、僕は勝てるか?

普通なら勝つ。僕には大好きなゆかりちゃんがいるのだ。

だが、メチャクチャ頑張って、めっちゃプレッシャーがあって、多忙で、でも充実感があって、ゆかりちゃんは遠く離れていて。

若いキレイな女性だったりしても、そこは僕は大丈夫だったりする。危ないのは、その女性が『イイ子』だったり、『めっちゃ頑張ってたり』『尊敬に値したり』すると、その魅力に、あらがえなく、なる可能性がある。


・・・あかん。

きっと勝てない。


ゆかりちゃんが泣くことになる。

・・・ちゃうか。めっちゃ怒ることになる。

・・・怒られるのは、まだマシか。


僕の1番の使命は、ゆかりちゃんを幸せにすること、ちゃうのか?



西野さんも、この記事読んだら、苦笑いするしかないだろう。

立候補もしていない。選ばれてもいない。任されてもいない。大活躍もしていない。多忙にもなっていない。女性が寄ってきてもいない。お酒を飲みすぎてもいない。理性が低下してもいない。浮気をしてもいない。だからバレてもいない。

なのに、それを心配して、名乗り出ないと決めたのだ。

とにかく、いろいろ考えて、立候補しないと決めた。

「なんで立候補するの、やめたの?」と誰かにたずねられたなら、一言でいうと「ゆかりちゃんを泣かせないため」となる。


果たして、こんな本音まで書いて、ゆかりちゃんは、なんって言うだろうか?

とにかく、僕は、ゆかりちゃんが大好きなのだ。




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