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敵意帰属バイアスって何なのか? それに対しベストな対応って?

【敵意帰属バイアス】という言葉を教わりました。

敵意は分かります。敵意です。
「あいつは敵だ!」という認知や意識です。

帰属も、なんとなく分かります。
一応ネットで調べてみますと、

1.つき従うこと。
例)「帰属意識」
2.その所有となること。
例)「その国家に帰属する」

とありました。

バイアスは、簡単に言ってしまえば偏見ですよね。
人を、色メガネで見る行為です。

つなげると、
「アイツは敵だ!」という認識(敵意)
従って行なう(帰属)
偏見(バイアス)

「アイツは敵だ!」という認識に従って行なわれる偏見

となります。


良い例があります。

一般人の方が、Aさんという有名人をお呼びして、講演していただくという「講演会」が開催されました。会場は地方都市です。

講演会のポスターが、Aさんの似顔絵でした。

有名人のAさんは、(集客だけを考えたなら写真が良いだろうに)と思ったそうです。写真なら、誰なのかが100%分かりますからね。
でもイラストだと、「え? 誰?」となる人が多少、発生してしまいます。

有名人Aさんは、「イラストにしたのは、何か意図があってでしょうか?」と主催者さんに、SNSのコメント欄にて、質問しました。

主催者さんに近い第三者の方が、
「地元のイラストレーターさんを起用したかったからです」と解説されて、

有名人Aさんは(なるほど~)と、理解したワケです。


ところがです。


「イラストをバカにしないでください!」という、怒りに満ちた長文の
コメントがあったのです。

「このイラストは素敵です!」
「○○さんは仕事をしながらも、ウンヌンかんぬん…」
「それなのに、Aさん、あなたは!ウンヌンかんぬん…」

と。

イラストレーターさんを肯定し、講演する有名人Aさんを批難しました。
そして、そのような攻撃的なコメントを、投稿し続けたのです。


これはまさに、敵意帰属バイアスですね。

「有名人Aさんは敵意がある」という前提です。
「だから私も敵意を出して当然だ」という無意識の前提もありそうですね。

「なんでイラストを使ったのですか?」は、

①どうしてイラストを使ったのか、その理由を教えてください

という質問と、

②なんでイラストなんか使ってんだよ!

という攻撃(批難)と、

2つあり得るのです。


コメントで、有名人Aさんを批難した人は、①の可能性を考えられない人ですね。
敵意帰属バイアスの人です。


混雑した電車の中で、間違って足を踏んでしまい、ちゃんと謝罪しているのに、

「わざと踏んだんだ!」と決めつけ、

その自分の仮説を真実とし、考えを変えない(変えられない)人などが、
敵意帰属バイアスの代表例です。

「絶対ワザとやん」
「絶対にワザとに決まっている」

という人は、敵意帰属バイアスの人です。


さらに厄介なのが、


この敵意帰属バイアスの人には、説明や説得は裏目に出るのだそうです。

冷静な説明でさえも、

「あなたは間違ってます」
「あなたは理解できていませんね」

と取られ、

つまり、

「バカにされた!」「キィーーーッ!!!」

となるそうです。


説得する側の、指摘が正しければ正しいほど、攻撃者の立場が悪くなり、

「キィーーーッ!!!」


がデカくなるだけだというのです。

対相手は本気で「攻撃された」と思っているので、
追加の薪をくべてはイケません。
つまり、話し合いなどしてはイケないと、心理学者は説きます。

スルー、もしくはブロックしか、方法はありません。


この話を伺って、

説明や説得はムダ。
逆効果。


という教えが、僕にとって、金言です。

僕は、つい、良かれと思って、間違った(僕と違う)考えの人に対し、説明や説得をするタイプなのです。
余計な&ムダな行為を、ついやってしまうヤツなのです。

今後は、放っておきます。
それとなく距離をとります。
ブロックします。


僕も、注意します。

僕もときに、
あるいは、相手によっては、

敵意帰属バイアスを発動していたと思います。

「敵意を持って、言うわけがない!」

コッチを信じます。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1244話です
※この記事は、過去記事の書き直しです
※僕は、ゆかりちゃんが大好きです


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