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そんなつもりなど無かったのに、推敲のために読み返してみたなら、姉や妻の、悪口みたいになっていた

女性は、高級シャンプーを愛用します。
コンディショナーも同じように高級なモノを好みます。

僕の、貧しい実家でもそうでした。

余談ですが、
僕の実家が経済的にどれくらい貧しかったかというと、国立大学に現役合格した姉が、その国立大学には入らずに、お礼奉公制度によってお金が一切かからない!、どころか、少しお給料がもらえる看護学校に入学するくらいの貧しさでした。

そんな経済的貧しさの中で、節約の鬼でもあった姉が、なんと、高級なシャンプーとリンスを使っていたのです。
女性用の高級品とは知らずに、その高級なシャンプーを使ったなら、苛烈に、かつ、執拗に罵倒されました。

それにしても、たった1回の使用を分かるって、姉ちゃん、凄かったなぁ。

もちろんワザと使ったとかではなく、知らずに使っただけなのです。そんなに怒るなら、はじめにチャンと注意喚起しておけよと、僕は思いました。

姉の言い分は、「アンタの坊主頭にシャンプーなんて要らんだろ」です。

議論の階層が異なっています。
だから、どっちも納得なんかできないのです。不毛なケンカでした。

そんな経験から、女性がシャンプーなどに拘り、執着する生き物だということは、良く知っていました。

今の女性は、45年前とは異なり、ボディーソープにだって拘ります。
妻のゆかりちゃんも、僕のボディーソープとは別の物を使っています。おそらく高級品です。

僕用には、シトラスの香りのボディーソープを買ってくれました。
ゆかりちゃんが言うには、僕はオヤジ臭いそうです。加齢臭ってヤツがあるそうです。
でも僕は、そんなことを言ったなら、西島秀俊さんだって加齢臭があるだろうし、佐藤健くんだって汗臭かったりするだろう、と思うのです。

だって人間だもの。


つい最近のことです。

「じょーじ、
 シャンプーとボディーソープ変えたから。
 まとめて1本のにしたよ」

と、ゆかりちゃんが言いました。

前に僕が教えたことを、ゆかりちゃんは(珍しく)覚えていたみたいです。

「高級ヴィラに泊まって、そこで使った『ヘア&ボディーウォッシュ』が、最高だった!」と、マコなり社長がYouTubeで語っていたのです。

これです。

この第2位の商品です。12分34秒からの商品です。

僕は半年くらい前、ゆかりちゃんに、
「『高級ヴィラに泊まって、そこで使ったヘア&ボディーウォッシュが最高だった!』って、マコなり社長が言ってたんやて。風呂場にはそれ1本のみって、良くない?」
と、ダメもとで提案したのです。

もちろん、ゆかりちゃんには黙殺されました。
確か、聞こえないフリをされました。

少し高級な商品でしたから、採用される提案だとはハナッから思っていません。商品はコレです。


でも、ゆかりちゃんは採用したのです。言ってみるものです。
時々ちょろっと、ゆかりちゃんも使ってみて、良い商品か否か、実験するつもりなのかな。

お風呂に入ると、見慣れないプッシュボトルがありました。
生活感あふれるデザインです。
これです。


あ、こういうの出たのね。
「髪・顔・体、全てを洗えるメンズビオレ」

マコなり社長オススメの商品の約半額だね。送料もかからないしね。


でも、お風呂にはコレ1本でOKです!
スッキリです。バンザイ!

僕がもし1人暮らしなら、浴室にモノは、これ1本しかありません。
(お掃除セットは小さなバケツに入れて脱衣所に置きますから)

ちなみに僕は、浴槽のフタ不要論者です。
浴室の鏡も不要論者です。

フタにはカビが発生します。
鏡は汚れて、その汚れは落ちません。

掃除という手間を考えたなら、追い炊きにかかる経費だって安いものです。
鏡なんて、そもそも近眼の僕には、裸眼で入るの風呂場では全くもって役に立ちません。
鏡って、一体みんな、何に使うの?

みんな思考停止していない?
あって当然だという思い込みのままじゃない?

Google検索してみました。
ありました。


当然ですが、要る派もいますね。
思考停止で「要る」「あって当然」「あるのが普通」と主張するのではなく、ちゃんと考えて「必要」というのであれば、耳を傾けるべきですね。
つまり、
僕は、ちゃんと考えて発言しているのだから、ゆかりちゃんは僕の話に耳を傾けるべきだと、そう思うんですよねぇ~。


僕は何年も前から「お風呂のフタは要らない」とか「お風呂に鏡って全く要らない」などと思っていて、そういう人は少なからずいて、その声にメーカーや販売店なども対応するようになり、やっと時代が追いついてきたなぁ、と感じます。

少なくとも僕は、ゆかりちゃんが言うみたいに「変」でも「オカシイ」でもないと思うのです。


ということで、この記事は、「決して僕は変じゃない!」という初老の主張でした。

56歳って「初老」ですか?
「中年」でイイのかなぁ。

ちなみに僕は、見た目が38歳です。
あ、いや、最近は41歳かなぁ。

昔、ゆかりちゃんと交際を始めた当初、僕とゆかりちゃんを見かけたゆかりちゃんの知人に、「息子さん?」と訊ねられました。
16年前くらいなので、僕が40歳前後の時です。
僕たちは、母と息子に見えるカップルだったのです。

調度この頃、会社の旅行でハワイに行ったのですが、ABCマーケットでお酒を買おうとしたなら、店員さんに「パスポート プリーズ」と言われました。
苦笑いしながら「フォーティーン」と説明したなら、パスポートを持ってなくても売ってくれました。

ということで、今日の結論は、「僕は若い!」という中年の主張でした。


僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1186話です


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