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記録的な台風19号の中、36時間半遅延したLCCでバンコクに行く話。

2019年10月11日 19時頃。
衝撃的な内容のメール受信により、仕事中の私の意識は一瞬遠のきそうになりました。

「ご予約の便が変更されました」

翌12日の朝9時15分の便で東京・成田からバンコク・ドンムアンへ渡航予定で、翌週から平日一週間程仕事を休むにあたり、抜かりのないよう準備を進めている最中にTrip.comから残酷な内容が送られてきました。

変更前:2019年10月12日   9:15 成田 ー 14:00 ドンムアン
変更後:2019年10月13日 14:20 成田 ー 19:05 ドンムアン

LCCではたまにある事で、「特定の便に乗客数が少なくLCCの運賃では採算がとれず、欠航し別の便に振替」という理由で乗りたい便に乗れないことがあるのです。
特に、タイ国内線を頻繁に利用する私は、予定より1時間遅い便に変更されたというような事を何度も経験してきました。
一番ひどい時は、帰国の便を翌々日の便に振り返られたため、仕方なくキャンセルして別の航空会社の便を買い直すといった事をしたこともあります。

さて、今回のケースですがそれとは少し違います。

自然災害…

前日の天気予報では、関東に台風が上陸するのは12日午後〜夜にかけてとのことだったので、台風が上陸する頃には空の上か、既にタイに着いている頃だろうと高を括っていたのが完全に裏目に出ました。
というのも、例え台風が近づいていたとしても空港が暴風域に入っていなければ飛行機の発着は可能ですし、通過する台風を横切るにしても上空1万メートル地点は、台風の気圧の影響を受けない離れた上空であるという事を知っていた為でした。

その為、前日出発の24時間を切っている時点で別便への変更とは何事かと、一瞬憤りを覚え、すぐに航空会社のフライトステータスやその他情報を検索し始めました。
そして、それが台風が影響し、成田空港が12日到着の便を全便受け入れ停止したという事が理由だと知るまでに時間はかかりませんでした。

しかし、何故強風の影響の時間の無い便まで欠航となったのでしょうか?
これには、以下の2つの条件によるものでした。

1. LCCの殆どは、特定ルートの機材は1体しか無く、そもそも到着便が受け入れられないと出発できる機材も無い状態になる。

2. 成田空港が全便受入停止を決定した理由が、鉄道など各種交通機関が終日運転中止を発表していた為、到着便の乗客が空港で足止めされてしまい、その人達で空港が溢れてしまう為。

今回で言えば、バンコクへ向かうXJ601便は、出発の1時間程前に到着するXJ600便の機材を使用するのですが、そのXJ600便がそもそも欠航した為、自動的にXJ601便も欠航するしか無い状態になったのでした。

これらが理由である以上、もちろん落胆してはいたものの自然災害による負の連鎖での時間変更であった為、受け入れるしかありませんでした。

12日から連泊予定だった宿は、キャンセル可能なチェックイン前48時間はとうに過ぎている時間だった為、1泊分の料金は捨てて13日にチェックインするから不泊による完全キャンセルにはしないで欲しいという連絡をすることになりました。

不運といえば不運ですが、そんな中LCC各社の対応としてエアアジアは自動で振り替え便の確保を行ってくれて、どうにかバンコクに入国したいと思っていた私にとっては、その対応は比較的良い方だと感じました。以下に各社の対応の比較をtwitter検索にでてきたツイート内容や各社のサイトを参考にまとめてみました。

【エアアジア(タイ・エアアジアX)】
・欠航した便は、遅延として翌日の便に振り替え(航路によっては欠航でキャンセルとなった便もあったようです)
・翌日の便への振り替えに了承しない場合は、キャンセルによる返金か、別の日程で同じ航路に変更できる。

【スクート】
・振り替えなしでキャンセルのみ。
・48時間以内に代わりの便に搭乗する場合、元の便の代金での搭乗可能。
・48時間以内の便が確保できなかった場合、スクートバウチャーによる返金(有効期限あり)

【タイライオンエア】
・13日の同時間の便に振り替え。
・別の日程の便に予約変更可能。
・全額払い戻しも可能。

というわけで、明日13日の出発となったわけですが、勘の良い方は気づいたのでは無いでしょうか?

「12日9時15分→13日14時20分だと、29時間では・・・?」

実は、この記事を書く6時間程前に更に7時間半程遅延し、

変更後:2019年10月13日 21:45 成田 ー 14日02:25 ドンムアン

と、いう連絡が届きました(苦笑)
恐らく、13日の鉄道の状況を鑑みた判断なのでは無いかと思います。
ほとんどの鉄道会社で午前中は運休し、午後以降も未定という会社が多いからです。飛行機が飛ぶことになっても空港までたどり着けなければ、どちらにしろ乗れないですからね!

現在13日未明、関東南部の台風は吹き返しも収まり、雨も落ち着いて収束に向かっています。とはいえ、土砂災害や河川の氾濫については現時点でも引き続き警戒が必要な状態ですので、今後の予定が更に変更になるかも知れません。


追加の情報があれば、改めて追記していきたいと思います。

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