ノンシリコン化粧品まとめ。エステティシャンおすすめのナチュラル系メイクブランド
ノンシリコン系のベースメイクを愛用して久しいまいらねえです。
エステの専門学校を出て、エステティシャンとして一応認定されている人間として、ノンシリコン系の化粧品まとめとノンシリコンが肌にいい理由を説明しようと思います。
どうしてノンシリコンの化粧品がいいのか?
シリコンとは化粧品に含まれる油脂成分を指します。
代表的なのが「ジメチコン」です。たいていの化粧品の箱をひっくり返して、米粒のような成分表示を読むと、だいたい入っていることが多いポピュラーな成分です。
ではなぜシリコンが悪いというと、シリコンはコーティング力が非常に強いため、皮膚の毛穴を塞いでしまい、にきびや肌荒れの原因になると言われているからです。
また、シリコンは石けんなどのマイルドなクレンジングでは落ちにくいため、より強い(=肌に負担のかかる)クレンジングが必要になります。
これもシリコンが肌荒れの原因になると言われている理由です。
私の体感としても、ノンシリコンの化粧品はニキビや肌荒れの発生率が低いと思っています。
ノンシリコンというとシャンプーのイメージ、という方も多いと思いますが、私はシャンプーにはシリコンが入っていた方が良いと考えています。
というのも、過去にノンシリコンのシャンプーを色々試したことがあるのですが、どれもなかなかシリコン入りのシャンプーと同じような手触りを出すことは難しく、シリコンの長所である「コーティング」がないからか、髪の毛が痛みやすいと感じたので、結局今では普通の(シリコン入りの)シャンプーに戻しました。
つるつる、ぴかぴかというような形容詞の仕上がりを求める場合にはシリコンが最適であると言わざるを得ません。
ただ、肌に対してそれが必ずしも必要かというと、髪の毛ほど必要ではないし、肌荒れの要因をなるべく減らす、肌に負担をかけないという意味ではノンシリコンは優れていると思います。
おすすめの国内ノンシリコン系化粧品ブランド
ノンシリコンやナチュラル系化粧品、ミネラルファンデーションのブランドがいくつか出てきた当初は、知る人ぞ知るという感じで自然派のお店にひっそりと有機にんじんや無農薬ハーブティーの横に並んでた印象でしたが、今ではロフトなどの量販店やメークショップでも普通にナチュラル化粧品ブランドが並ぶようになりました。いいことですね。
ブランド別の詳細と傾向を書いたので、ぜひノンシリコン系化粧品を使うときの参考にしてください。
ナチュラグラッセ
ナチュラグラッセはナチュラル化粧品の古参で、40年ほど前からナチュラルコスメを販売する「ネイチャーズウェイ」のブランドのひとつです。
ちなみにハンドクリームやボディクリームで有名なヴェレダも同社の商品で、約30年前から石油系界面活性剤を使わない乳化について研究しているという真面目な会社です。
2017年秋にパッケージを全面リニューアルして、スタイリッシュでボタニカルなデザインに一新されました。
自然なツヤ感のある肌に仕上がります。
とにかく乳化研究に強い会社なので、リキッドファンデーションかBBクリームから使ってみるのがおすすめです。BBはとくにノンシリコンで再現するのはすごく難しいはずだけど、見事な仕上がりです。
オンリーミネラル
美容業界のソフト●ンク、ヤーマン社製品です。(※個人的見解です)
ターゲット年齢は40代くらいかなあ…。
他のブランドに比べ新商品の発売が多めで、売り場に行くと大体なんか新しいのが出ていたりします。全体的に価格帯は高めです。
個人的にはブラシで塗布する形式だとドレッサーが汚れやすいし持ち運びにかさばるのでパウダー類は使っていません。なお一番注意したいのはリキッドファンデーションにシリコンが入っていること。なんでーッ!
仕上がりはパウダーなので柔らかなマット肌という感じです。
おすすめはカラーグロスのミネラルカラーセラム。特に07のショコラははっきりとした赤系のリップですが、きちんと保湿してくれるしツヤが持続するので愛用しています。
24hコスメ
ナチュラルコスメ界の異端児。(※個人的見解です)
株式会社ナチュラピュリファイ研究所という会社が作っています。
初期は24h落とさなくてもOK!という誤解を招くキャッチフレーズや、
タッキー&翼を女装させるといった奇抜なプロモーションが目立ってびっくりしたブランド。
プレミアムという40代-50代向けのラインを作ったのち、tv&movieという別ブランドを社内で作ったため、2018年2月に全面リニューアルしました。
リニューアル後のブランドミューズには平手友梨奈を起用し、ナチュラル系では珍しいプチプラコスメとして推してきました。10代後半~20代前半にもノンシリコン化粧品を使ってほしいという思いなのかなと思います。
でも2400円のリップはその世代にとってプチプラか?。
昔弱かったカラーメイク系が強くなったことは良い傾向と思われます。
プチプラ!!でいくよりは、若いうちから良いコスメを使おうというようなキャッチフレーズだともうちょっと良いだろうになあ…といつも思います。
マーケティングと広告に若干の迷走が見えるのも応援したくなるポイントです。
仕上がりは一般のメイクブランドに近く、ややマットめです。
口紅は乾燥しづらくて荒れないうえに発色がしっかりしているのでおすすめ。
tv&movie
24hコスメと同じナチュラピュリファイ研究所の新進気鋭のブランドです。いきなりメイク売り場に現れたと思いきや中谷美紀パワーで40代以降の顧客を根こそぎキャッチしてびっくり。その世代の期待に見合う仕上がりをバッチリ出してきました。
「高画質4Kに対応できるほどのカバー力」をキャッチフレーズに、TVや映画などのメイクに多数提供しています。
大体どの映画見てもこのブランド提供してます。マジよ。だって仮面ライダー映画でもエンドロールにロゴ出てきたもん。
仕上がりはETVOSに似たマットな感じです。
カバー力はさすがのピカイチでこだわりが伺えます。
オンリーミネラルと同じブラシ推しですが、セットに歯ブラシ型のブラシを入れてくるのはわかってるなあと思うので歯ブラシブラシ(ややこしい)とのセットがおすすめです。
ETVOS
最も薬用化粧品に近いブランドです。日本で初めて国産のミネラルファンデーションを製造販売した化粧品メーカーで、全商品が医学博士の監修で開発されています。
基礎化粧品の種類が充実しており、ヒト型セラミド配合にこだわりがあるので、乾燥肌の人が基礎化粧品から一貫して使うといいかもしれません。
かなりマットに仕上がる印象。
クマ・シミなどの悩みがあり、他のナチュラルコスメで隠れなくて不満があった人も一回試してみてほしいブランドです。
イチオシは軽くてかさばらず、しっかりカバーできるコンシーラーです。
クマが気になる方はぜひ🐻クマー
まとめ
ノンシリコン化粧品は市場として成熟しつつあって、ブランドごとの売りや特徴が徐々にはっきりしてきており、それぞれターゲットとする担当年代のようなものもおおむね固定化してきたのかなという印象を受けます。
もう「ノンシリコンだから」「自然派コスメだから」だけでは生き残れない市場であることも確かです。
学生時代に化粧品科学についてざっと学んでから、顔に使うものでシリコンは入っていないに越したことはないという見解で、原因不明の肌トラブルで悩む場合、原因の多くの部分をシリコンの使いすぎが占めているのではないかと思っています。カスタマーニーズにあわせて各ブランドが展開されているのはとてもよいことだと思いますよ。
使ったことがない方は使ってみてくださいね。では。
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