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『華がある』とは

何かと話題のブレーキングダウン。
だけど日本中皆んなが大好きブレーキングダウン。
勿論私も毎回オーディションから見ています。
そこで朝倉CEOも瓜田さんも黒石さんも良く言葉に出る『華がある』。
一般の視聴者からして見ると、喧嘩(キックルールなんだけど)で強い奴を決めんのに花もクソもねーだろ、結局はイケメンかよっと思ってる人、動画のコメント見てもけっこう多いです。
いやいやこれってあのUFCでも全く同じで人間のない選手は例え強くてもカードが組まれないんです。
UFCはビジネスの為に興行するのであって天下一武道会では無いんだという事を視聴者は理解しないとならないです(つかその位わかれよw)

例えば極真空手の試合顔面パンチは反則ですがオープンフィンガーグローブさえ無しの素手で直接打撃を当てる競技です。
しかもワンデイトーナメントで怪我人も続出します。
正に死闘という言葉に相応しい壮絶な喧嘩に見えます。
この試合に華だとか一切ありません。純粋に強い人が優勝します。
でもRIZINやUFC、それこそ茶番と揶揄される事もあるブレーキングダウンよりも人気が有りません。
つまり大金を稼ぐ事が出来ません。
あんなに命を削る戦いをしても多くの人が見ていないし、また多くの人が注目してくれないのです。

あらゆる格闘技の選手はとにかく格闘技が盛り上がって欲しい、かつてのK1の様に盛り上がって欲しいと願っているでしょう。
そもそも何故、K1は日本中を熱狂する程、あれほど人気が出たのでしょう。
私が思うのその一番の理由はアンディフグ選手の存在だと思っています。
極真世界大会体重無制限で準優勝だったスイス人のアンディフグ選手は必殺『踵落とし』を武器にK1に来ました。
恐らく石井館長(世界最高のプロモーターだと思う)の差金である事は間違いありません。
当時、極真は大会で他流が来るのは拒む事はしませんが、極真が他流試合する事は御法度でした。
なのでアンディ選手は極真をやめて正道会館に移ってのK1参戦でした。
アンディ選手は極真空手をライフワークにしていた程なのでその決断は並々ならないものだったと思います。
ましてアンディ選手は日本人よりも日本人らしいと侍魂を持ってる人で目先の利益などで動く人ではないのですがそれを説得した石井館長がいかに凄いか、こう言う所でもわかります。

アンディフグ選手はヘビー級にしてはそれ程体も大きくはなく、度々酷い負け方もしました。
非常に人気のある選手だけにファンの失望も大きく、アンディは弱いなどバカな中傷も少なくありませんでした。
しかしアンディ選手はそこから気落ちせず這い上がり、遂にはK1優勝まで達成します。
これには日本中が大熱狂で沢山のファンが涙を流して喜んだといいます。
しかし、アンディ選手はその後病気で急に亡くなってしまうのです。
私が思うK1の衰退の始まりです。

アンディフグ選手は正に『華のある』でした。
イケメンだとかそう言う事ではないんです。
イケメンでも印象薄い人は沢山います。
じゃあ『華』ってなんなんだ?
『華』の無い奴はどうすればいいんだ?
と疑問が湧きます。

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端的に言ってしまうと『華がある』とは、『その人が気になる』という事なんです。

気になる要因は様々で、例えば見た目のインパクトにかけるブレーキングダウンの外枦保尋斗選手は、『実はお母さんが薬物中毒で今刑務所にいてそれをなんとかしたい』この言葉で朝倉CEOや瓜田さんの気を惹きました。
視聴者も気になり始めています。
一体どういう経緯でそうなってしまったのかとか、生活はどうしてしまったのかとか色々聞きたくなってしまいます。
その辺を鋭い瓜田さんは逃さず、質問すると更にショッキングな言葉が出て来ました。
『母親を通報したのは僕なんです』
母子家庭で今一番大事にしたいと思っている人に引導を渡すその壮絶な出来事にもう周りや視聴者は『気になって』仕方なくなってしまいました。

最近のホストに欠かせないのはSNSだと鬼軍曹と言われる黒崎店長(ローランドさんの右腕)も言っています。
それは余計な事を書くリスクもあるのだけれど人間味を知らせる事により刺さる人には刺さるという黒崎店長の戦略なんです。
そもそもローランド社長なんて一般の人から見たらただのおかしな人です。
『俺か俺以外か』とかどう考えてもまともでは無いですよね。
でもさすがに年齢も重ねてかなりまともになって来ていて、そこが棘がなくてつまんないと言う人と、逆に落ち着いて来て渋さも出て来てかっこいいと言う人とかがいます。
いづれにせよ、皆んな気になって仕方ないんですw

格ゲーキャラを作る時にもこの『気になる』存在である事が重要です。
その為にはまずそのキャラクターの成り立ち(ストーリー)が重要です。
そして、それが万人受けなんかしなくていいので、まくまでターゲット層にブッ刺さればいいんです。
ブレーキングダウンならブレーキングダウンを見る様な層(ガチンコTVをかつて見ていた人)がそうです。
良くターゲットを間違えている上層部が沢山いますが、この辺りは鋭いアンテナを有してる人しか見えない領域もあるので専任者を起用するのがいいのです。(朝倉CEOは瓜田さんを早くからこの役目に起用しています。さすがですねー。この辺りが天才なんです。)
それをわからずに感が鈍いおっさん同士の会議を延々とやって結局視聴者の求めていないコンテンツが出来上がって、極真の試合みたいなガチでもない、花もないゴミコンテンツが出来上がるわけです。

視聴者は昔はゴミでも我慢して見ていましたが、もうゴミを我慢して見る必要もない位面白いコンテンツが選べきれない程に充実しているのです。例えば NETFLEXの様な強大な敵もいるのです。
そこをYouTuberは理解出来ていません。

ブレーキングダウンがどれ程お金をかけているか、どれ程の才能が専任で力を発揮しているか、そもそも溝口さんがどう言う人か、それをスパっと起用する朝倉CEOの天才肌、そんなコンテンツにゴミが勝てる訳ないのです。

まとめ

◯『華』とは、『気になる』という事
◯その『華』感じとる嗅覚は感覚の鋭い人を専任に雇った方が良い

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