中村舞斗

NPO法人虐待どっとネット代表理事

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あの日の僕を僕は救えているかな

「どうせ僕に関わるのは仕事なんやろう!中途半端に関わるなら2度と関わらんといて!」 久しぶりにこの件について、深く考える出来事があった。 ありがたいことに虐待どっとネットで社会起業家を輩出するビジネスコンペedgeのファイナリストに選出されていて今日がその資料提出の期限だというのに全く手が進まないので振り返ってみようと思う。 テスト前に部屋の片付けをしてしまう的なアレである。 僕は周りのみんながやれ文化祭だのやれ体育祭だのやれ受験だの青春を謳歌している時期に2年ほど、精

    • お久しぶりです。

      ものすごく久しぶりにnoteを開いたら、ちょうど1年ぶりくらいの更新でした。トップ画像は同僚のおうちでいただいてからハマりにハマっている梅の実ひじきです。「あの梅ひじきなんてとこのやつ?」と聞いたら同僚母がプレゼントしてくれました。まじで一生食べる。 えっとこの度、無事に大学の卒業が決定しました。 大学生と生活保護の問題で活動している中で、とんでもない虚しさを抱えた時期がありました。 「もしあの時、自分にこのような制度があれば・・・」 「もしあの時、誰か助けてくれる人が身近

      • 虐待どっとネットをやすもうと思っています

        この1年間すごくしんどかったです。 まず出した助成金はすべて落ち、人が去り、一気に仕事が回らなくなりました。ひとまずこれはどうにかしないといけないと思い、自分の手の範疇に収まるだけの仕事量にしました。 なるべく人の目につかないように目立たないようにSNSでも静かにしていました。夜勤のバイトをして生活費を稼ぎ、バイト自体は人間関係もよく楽しかったけど常になんとも言えない黒い感情を抱えていました。バイトにあまり入らず虐待どっとに注力した時期は日々の生活費などの支払い終えた瞬間とい

        • 公認心理師協会のSNSを利用した情報発信における留意点の文書を読んで倫理違反について考えたこと

          公認心理師協会の「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を利用した情報発信における留意点」を読んだ。 そこでは下記の内容が明示されている。 以前、担当の心理士Kからこんなメールが届いたことがある。 このようなメールが届いた背景には、私のツイートがある。 痛いとこをついてしまったんだろうな。見当違いならわざわざ反応しないだろうし。 これを書いた私も私だが、2019年当時は匿名アカウントでTwitterを運用していたのでそこまでする心理士が居るのかと驚愕した。別に見て

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          2本

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          記憶は人の都合で変わるから、だから書いて残したいと思った。ーその2ー次世代にのこしたいこと

          トラウマ治療にあたっている方は日々の臨床を思い返してほしい。 二次被害が起こったとき(というかクライアントが怒り出して(Fightして))治療者自身の感情を扱えなくなったときのことを。 そして当事者は自分自身を振り返ってほしい。(自分にも言ってる) その関係性の中ではじめてファイトしたその相手は、自分との約束を破ったor嘘をついたor自分の意見を差し置いて治療者の意見を通そうとしたのではないかと。 私のこれまでの二次被害のパターンはすべて、治療者の ・約束を守らない

          記憶は人の都合で変わるから、だから書いて残したいと思った。ーその2ー次世代にのこしたいこと

          記憶は人の都合で変わるから、だから書いて残したいと思った。ーその1ー

          記憶なんていうのは曖昧で人間の都合よく作り変えられていくものである。 特に僕は自分の中に壮大なファンタジーの世界を築き上げているのもあって現実に体験したこと、ファンタジーの世界で体験したこと、夢の世界で体験したこと、とどうやら3つの世界で物事を体験するらしい。 だから実際に起こったことと齟齬があることがあるかもしれないな・・・ なんてことを思った。 僕の体験と先生の体験に齟齬があったから、だから起きたことを忘れないうちにちゃんと書いておきたいと思う。 2020年9月2日

          記憶は人の都合で変わるから、だから書いて残したいと思った。ーその1ー

          炒り豆に花が咲くとはこういうことか。ー虐待で避難の学生に生活保護同程度の金額支給へ 神奈川 横須賀ー

          2021年12月10日に横須賀市長さんにお会いさせていただいてから1ヶ月。 NHK横浜支局の古賀さんが記事にもしてくださっていました。 https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20220128b.html 今回の件で大学2年生のときにバイトできなくなってお金ないし、病院奨学金借りるには3親等以内の保証人いるけど親族誰もなってくれないし、でもほかに誰にも相談できなくて、どうしようもなくなってしまったあのときの絶望感まで救っていただいたと思いました。

          炒り豆に花が咲くとはこういうことか。ー虐待で避難の学生に生活保護同程度の金額支給へ 神奈川 横須賀ー

          愛着なんて、いらない。

          誰がこんな好き好んで 人が離れていくようなこんなつらいことをしなければならないのかと改めて考えていた。 ほんとうはぼくだってメンバーに対して 「つらかったね」 「それはたいへんだね」 「くるしかったね」 などと共感ベースで居られたらそれはそれはたいそう楽なんやろなと思う。 だけどそんなことしてる間に人は簡単に死んでいくんだよな。 事業をつくる 事業を進める 一緒に何かやりたいって勝手にぼくを理想化して近づいてきて勝手に幻滅して離れていく。 もうほっといてくれ

          愛着なんて、いらない。

          葛藤

          みなさま、いつも支えてくださり誠にありがとうございます。本年はたくさんの出会いがありました。出会ってくださった皆様、本当にありがとうございました。 来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 本日は、有料ノートにさせていただきました。なかむら〜、お正月よいものでもお食べ〜と思ってくださるお方、気になるお方は読んでいただけると幸いです。

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          五輪開催の可否について今思うこと

          五輪開催の可否について、自分の考えを書き残しておきたいと思う。 もちろん選手には最大の敬意を払いたい。 今日に至るまでどれほどの練習量があったことだろう。 小学校からの友人がロンドンオリンピックで金メダルを取った。 めちゃくちゃかっこよかったし、テレビで見ていてかなり興奮した。 今回の東京五輪も「お・も・て・な・し」とか言ってる時は東京でオリンピックか〜とか言いながらワクワクしていた。 誰々が辞任だとかなんだとか、そこの話は今は置いておいて 私はただ、緊急事態宣言が

          五輪開催の可否について今思うこと

          大切なものは失って気づくにゃー

          2020年3月。 2年強勤めた会社を辞めた。 入社するまでに落ちた会社は5〜6社。 障害者雇用で大手医療系人材会社に入社できた。 副業の方が本業の収入を超えていた、というのも理由のひとつではある。 だけれども。 「自分の市場価値いくらだと思ってます?」 というチームの上司の一言で不適応を起こしてしまった。 今思えば、そんなに気にすることはなかったかもしれない。 それでもその時は自分が障害者だから優遇される日々の小さなこと(例えば掃除を免除されることとか)に対し

          大切なものは失って気づくにゃー

          きっと、生きることは考えることなんだと思う。〜コエールに登壇して〜

          僕は永遠に答えのでない問いを考え続けている。 30年ほど生きてきて、生きることには意味も理由も必要ないと結論づけた。 生まれてきたから、生きている。 ただ、それだけでいい、と。 そこに意味も理由も必要なくて、そんなこと考え始めるからしんどくなってしまうんだ、と。 目の前のことをただ一生懸命にやっていればいいのだ、と。 だけど、考え続けることは、たのしい。 ふいに答えが見つかるから。 16年間、考え続けてきた。 どうして、ぼくは、枠が苦手なのか。 どうして、ぼくは、枠

          きっと、生きることは考えることなんだと思う。〜コエールに登壇して〜

          noteが書けなくなりました

          どうしてかは、わかりません。 noteが書けなくなりました。 書くことが怖いわけでもありません。 でも自分の言葉を文字にすることができなくなりました。 だって、出てくる言葉がやっぱりどうしてもネガティブだから人様の目に触れるところに書くのはちょっとなって思ってしまうようになりました。 内在化された愛着対象を持つことのないまま一生を終えることになると思うんだよね。きっとそれがひどい虐待を受けた子どもの末路なんだと思う。 とか どうせ僕なんて望まれて生まれたわけじゃない

          noteが書けなくなりました

          自分の気持ちを大切にすると言うこと

          べらしお福祉(@berasio_hukusi)のラーメンはおいしい。 心や体が疲れた時に、食べに行く。 ここは僕のホームグラウンド。みんな顔見知りだから、とても落ち着く。 喋らなくても居てもいい、そんな居場所があることがとても嬉しいと思う。 さて、先月はとても嫌なことがあった。 あえてもうここに書く必要もないことだと思うけど、怒りの感情を持っている自分を嬉しく思った。 少し前までならきっと不快な感情も笑って流していたと思うから。 だけれども、大切な人を傷つけられた時に怒れ

          自分の気持ちを大切にすると言うこと

          しあわせとはなんだろうか

          写真は年末につくったたいのこです。 おいしかったです。 あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 という新年の挨拶がタイムラインに並んだ。 どうして1年の始まりの挨拶があけましておめでとうございますなんだろう。 ここに疑問を持つ人なんて世の中に存在しないのだろうか。 人と同じになれなくて悩んだ思春期。 今は人と同じことをしなければならないことに窮屈を感じてしまう。 新年早々、好戦的な部分が顔を出してしまった。 普段から注意してはいるが、満月の影響だ

          しあわせとはなんだろうか

          僕たちは羽ばたいた

          誰とも繋がりたくなかった。 今日のBGMは鬼束ちひろのMAGICAL WORLDとセカオワの銀河街の悪夢。 良かったら聴きながら読んでほしいです。 なぜ、ぼくはこの決して長くはない人生の中で虐待を受けたんだろう。 長年考え続けたその答えをぼくは見つけられないままだった。 否、きっとその答えはこれから先、生きていたとしても見つからないんだと思う。 そしてきっと見つけなくて良いんだと思う。 唯一の答えがあるとすればそれが答えなんだろう。 なぜならば、子どもだった頃の自分に罪はな

          僕たちは羽ばたいた