chatGPTにキャリア相談してみました
最近見たchat GPTについての公演動画の中で、これからはchat GPTを使いこなすことが大事、という話がありました。
うっすら感じてはいたものの、今、急速にchat GPTの活用範囲が広がっています。
これは乗り遅れない方が良さそうな流れ。
ふと、今勉強しているキャリアコンサルタントも、chat GPTなどのAIに仕事を奪われるのだろうかという疑問が湧いてきました。
今のchat GPTはキャリア相談をしたらどんな答えが返ってくるのか。
実際に試してみました。
まず、オープンAIのchat GPTをダウンロード。
今回は無料で使える範囲でやってみます。
chat GPTにキャリア相談してみた
chat GPTに質問してみます。
以下、そのやりとりです（読みやすいようにカギカッコを追加したりしていますが、ほぼそのままです）。
【私】
あなたはキャリアコンサルタントです。
クライアントである私に対して、私の強みを引き出す質問をしてください。
【chat GPT】
もちろんです。まず、あなたがどのような状況で最も充実感を感じるか教えていただけますか？
さすがchat GPT、急な無茶振りにもさらっと対応します。
【私】
なにか知識を得ることができたときです。
あまりいいものが思い付かず、かなりざっくりな答えをしてしまいました。
【chat GPT】
素晴らしいですね。その知識獲得のプロセスで、どのような方法やアプローチが最も効果的で楽しいと感じますか？
【私】
本を読んだり、人の公演を聞いたりしたときです。
完全に最近実際にやったことに引っ張られた回答です。
【chat GPT】
理解しました。本や公演からの学びが重要なのですね。これらの経験でどのようなテーマや分野に興味を持っていることが多いですか？
【私】
自分を理解しようとすることや、人の生き方に関することです。
【chat GPT】
素晴らしいですね。他者と自己を理解することに焦点を当てることで、人間関係や自己成長に寄与できるでしょう。これに基づいて、他者との協力や理解を促進する環境でのキャリアが考えられます。今後のキャリアパスで、この強みを生かしたい具体的なアイディアはありますか？
ところどころちゃんと褒めてくれます。
だんだん核心に近づいてきました。
【私】
まだありません。なにかおすすめのアイディアはありますか？
本当はあるけれど、今回はchat GPTさんのテストなので、まだお悩み中のクライアントを想定して答えてみます。
【chat GPT】
考えられる一つのアイディアは、人間関係やコミュニケーションに焦点を当てたキャリアパスを探求することです。例えば、カウンセラーやコーチ、人事担当者、またはトレーナーなどが該当します。他者とのコミュニケーションを通じて人々の成長や幸福に寄与できる職業が、あなたの強みを発揮できる可能性があります。
キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思っている私にとっては、あつらえたような提案です。
自分の選んだ方向性が間違っていないような気がしてきました。
もちろんこれは、もしかしたら私が無意識にアドバイスを誘導している可能性もあるんじゃないかと思います。
でも、ある程度、納得感のある内容だと感じました。
ただ、「他者との協力や理解を促進する環境でのキャリア」というなら、挙げてくれた仕事以外にも該当しそうなものはあると思うので、ちょっと不十分かも……
さらに違う方向からも質問してみます。
【私】
そういえば、私は何かものを作って完成したときにも充実感を感じます。この場合はどうですか？
【chat GPT】
素晴らしいですね。ものを作り上げることで得る充実感は、創造的な側面を強調しています。以下はこの強みを生かせる可能性のある職業のいくつかです：
1. アーティスト・クリエイター
美術やデザイン、音楽、文学など、あなたの才能に応じた創造的な分野で活躍することができます。
2. 製作者・工匠
木工、金属工芸、陶芸など、手作りの製品を制作して販売したり、展示したりすることができます。
3. プログラマ・開発者
コーディングを通じてアプリやウェブサイトを作り上げることで、具体的な成果物を生み出せます。
4. 料理人・パティシエ
料理やお菓子づくりを通じて、美味しい料理やデザートを作り上げることができます。
これらの職業は、創造的なエネルギーを発揮しながら、完成した作品を通じて充実感を得ることができる可能性があります。自分の興味やスキルに合わせて、さまざまな分野を検討してみてください。
今度は具体的な職業を挙げてくれました。
でもちょっと提案する職業の幅が狭いかな？という印象です。
ものづくりに関わる仕事はもっとたくさんあるはずです。
代表例や一部しか出してもらえませんでしたが、もっと深掘りすれば他にも出てくるのかもしれません。
キャリアプランに関する相談
私は革小物を作るのが趣味なので、その制作販売とキャリアコンサルタントの両立について聞いてみました。
【私】
キャリアコンサルタントと革小物のハンドメイドをする仕事を両立して、パラレルワークをするというアイディアについて、メリットとデメリットを教えてください。
将来、できたらいいなぁくらいのレベルで考えているアイディアです。
【chat GPT】
〈メリット〉
1. クリエイティブなアウトレット
革小物のハンドメイド作業はクリエイティブな活動であり、キャリアコンサルティングとは異なる側面を楽しむことができます。
2. 製品の販売
ハンドメイドの製品を販売することで、追加の収入源を確立できます。オンラインショップやクラフトフェアを通じて製品を販売することが可能です。
3. ブランド構築
自分の手で作った製品を通じて個人ブランドを構築し、これがキャリアコンサルティングにおいてもプロフェッショナルなイメージを高める一因となります。
〈デメリット〉
1. 時間とエネルギーの調整
両方の仕事に十分な時間とエネルギーを充てることが難しく、効果的なスケジュール管理が求められます。
2. 製品の需要に起因するプレッシャー
ハンドメイドの製品を販売する場合、需要や注文に応じて生産しなければならないため、ストレスがかかることがあります。
3. スキルセットの異質性
キャリアコンサルタントとしてのスキルセットと、ハンドメイド製品の製作に必要なスキルが異なるため、効率的な両立が難しい場合があります。
4. ビジネス統合の難しさ
キャリアコンサルタントと革小物製作は異なるビジネスモデルであり、統合することが難しい場合があります。
このアイディアの成功には、バランス感覚と賢明な時間管理が欠かせません。両方の仕事に対してリアリスティックな期待を持ち、効果的なスケジュールを構築することが大切です。
うーん、まともな答え！
そうですよね、まったく違う分野だから時間配分が難しいし、効率が悪い面もありますよね。
参考になります。
※アウトレット＝アウトプットだと思います。
AIと人間のキャリアコンサルタントの役割分担
最後に気になる質問を投げてみました。
【私】
AIのキャリアコンサルタントと人間のキャリアコンサルタントについて、それぞれの得意分野、不得意分野を踏まえて、役割の違いについて論じてください。
【chat GPT】
AIのキャリアコンサルタント
〈得意分野〉
1. データ処理と分析
AIは大量のデータを処理し、トレンドやパターンを迅速かつ効率的に分析できます。
2. 広範な情報の理解
膨大な情報を素早く処理し、最新の業界動向や求人情報を把握するのが得意です。
〈不得意分野〉
1. 感情的な理解と共感
AIは感情の理解や共感が難しく、人間の感性や状況への適切な反応が難しい場合があります。
2. 個別の繊細な状況への適応
AIは特殊な状況や人間関係に対する柔軟性が制限されることがあります。
人間のキャリアコンサルタント
〈得意分野〉
1. 感情的なサポート
人間のキャリアコンサルタントはクライアントの感情や個々の状況に共感し、励ましやサポートを提供できます。
2. 人間関係の構築
コミュニケーションと信頼の構築が得意で、クライアントとの信頼関係を築くことができます。
〈不得意分野〉
1. 情報処理の速さ
人間はAIほど迅速に情報を処理することが難しく、広範な情報の把握には限界があります。
2. 大量データの分析
複雑なデータの処理や分析にはAIほどの速度と精度を持っていません。
役割の違いは主に技術的な能力と感性の有無にあります。AIはデータ解析や情報処理において非常に強力ですが、感情や複雑な人間関係への対応には限定的です。人間のキャリアコンサルタントは感性や人間関係の構築において強みを持っており、クライアントの個別の状況に柔軟に対応できます。両者の組み合わせが、より効果的なキャリアサポートを提供する可能性もあります。
こちらも納得感のある答えです。
AIが人間の感性や感情を理解し始めたら、かなり強いのかもしれません。
人間の思考パターンを学習させれば、いつかはできそうな気がします。
感想
今回chat GPTと話してみて感じたことのまとめです。
思ったよりもキャリア相談らしい内容になった
結論までのやり取りが短く、安易に答えを出してしまっている感じがある？信じすぎると逆に視野が狭くなるかも。または、どんどん深掘りしていくことが大事そう。
一般論としての参考にはなりそうだけど、提案内容が薄め？
質問や依頼の仕方が鍵。chat GPTに質問や依頼をする側のスキルによって、出てくる提案の質や細かさが変わってきそう
間違ったことを返してくる可能性もあるので、自分で調べたり検証することは大事
キャリアコンサルタントはAIをライバルとして見るのではなくて、ツールとして使いこなせるようになった方が良さそう
chat GPTを使いこなすためには、chat GPTとの会話の仕方に慣れること、返ってきた答えを調べたり自分なりに解釈することが必要そうです。
今回は、最初の試みとしてはおもしろかったです。
またキャリアコンサルタントの勉強をしつつ、chat GPTとの会話の仕方もいろいろ試してみたいなと思います。
そのうち、もっといろんな活用法や、可能性が見つけ出せるかもしれません。
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