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仮面ライダー1号

大杉漣さんが地獄大使を演じていた映画『仮面ライダー1号』、興味があったので観てしまいました。Amazonプライム会員なら無料で(?)観ることができるんです。素晴らしいことです。

潮健児さんが演じていた地獄大使のインパクトが強すぎて、大杉漣さんでは迫力不足では?と思っていたのですが、なんのなんの。めっちょこかっちょよい地獄大使でした。

『仮面ライダー1号』、もともとは仮面ライダーゴーストが主役の映画のはずだったっぽいのですが、どうにもこうにも藤岡弘、の存在感が強すぎて、主役になるはずの仮面ライダーゴーストが脇役になってしまっています。そういえば、秋に上映予定の「HUGっと!プリキュア」の映画は初代プリキュアが出てくるようですが、もしかしたら『仮面ライダー1号』みたいに主役を取られるのではないかとヒヤヒヤしております。よくわからんけど。

さて、ネタバレしても大したことのない部分だと思いますので思いっきり書いてしまいますが、藤岡弘、の演じる仮面ライダー1号・本郷猛は話の途中で死んでしまいます。そんでもって、荼毘に付されるシーンがあるのですが、これがもうどうにもこうにも最高のシーンなのです。ここだけでも是非観てもらいたいぐらいです。

まず、仮面ライダーゴーストたちが材木でやぐらを組んで遺体を焼こうとするのですが、圧倒的に火力不足なことが素人目にわかります。こんなので焼いたら生焼けになるがな……と思わずにはいられません。魚を焼くのとは訳が違います。それ以上に、死亡診断書とか、埋葬許可証とか、いろいろ手続きがあるはずなのに、そんなの全てすっ飛ばしてやぐらを組んで遺体を焼こうとしているので、どうにもこうにももんにょりします。

これまたネタバレしても大したことのない部分だと思いますので、思いっきり書いてしまいますが、本郷猛は炎の中から突然爆発して復活します。藤岡弘、なら仕方ないな〜と思わせるパワーシーンですが、とにもかくにも最高なシーンです。そして「俺は不死身だ!」とか、平気で言い放ちます。

ツッコミを入れ始めると、いくらでも出てきますが、実際は観はじめるとグッと引き込まれます。藤岡弘、のこってりした演技に付いていけるかどうかですが、天下一品のこってりラーメンが好きな人なら大丈夫だと思います。

高校生の前で突然「生命」について授業を始める藤岡弘、の、実にこってりとしたシーンも必見です。結果的にあのシーンは一体なんだったんだろう?と思うのですが、ツッコミを入れ始めるとキリがないので、こういうもんだと納得してしまいましょう。

Amazonプライム会員だと、テレビ版の「仮面ライダー」も観ることができます。第79話「地獄大使!!恐怖の正体?」で潮健児さんの演じる地獄大使が裏切りの罪で死刑を宣告されてギロチンにかけられるのですが、ちっとも首がはまっていないんですよね。地獄大使で一度、画像検索してみてください。絶対にギロチンなんかで死なないって一目でわかりますから。でも、そんなことはおかまいなしで話が進みます。とても素敵な世界です。