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四国歩き遍路日記 28日目 41番~42番

3月20日

6時40分に出る。今日は40キロ位の長丁場なので、いつもより早めに出た。

女将から、松尾トンネルに行く方を進められる。黄色い本には排気ガスがひどいから遍路道を行けと書かれているがそれは昔の話で、今は交通量もだいぶ減り換気扇もできているので普通に歩いて通れるらしい。そして缶コーヒーをもらった。

宿を出てしばらく歩き松尾トンネルへ。一応、コンビニでマスクを買ってあったが、確かに不要だった。1.7キロもあるのでさすがに抜けるまでは長かったが。その後、宇和島市街に入る。

そこで、俺はとうとう出会ってしまったのだ! ケンタッキーに! しかもちょうど開店時間の10時前。昼にはだいぶ早いが、これはもう運命だろうと思い開店と同時に入った。

ケンタを堪能した後は、57号の上り道をひたすら歩いていく。

道の途中で休んでいたら、通りすがりのじいちゃんから「これでなにか飲んで」と500円のお接待をいただいた。ありがたい。その後、しばらく歩いた先にあった休憩所に逆打ちの人がいたのでそのお金でいっしょに飲み物買って飲んでたら、さっきのじいちゃんが道路の向こう側を歩いてきたので、二人で手を振ってお礼を言った。

12時過ぎ、41番龍光寺到着。手を合わせるとき、さっきのじいちゃんの長寿を願っておく。

ちょっとした遍路道を抜け、次は42番仏木寺へ。
途中めずらしく紙パックの自販機があり、りんごかぶどうジュース飲もうと思ったら故障していてがっかりしたのだが、その後、仏木寺の納経所で「歩き遍路?」と聞かれ、ぶどうジュースをいただいた。これはもう弘法大師のおぼしめしだろう。

仏木寺を後にして、今度は歯長峠を越えるべくまた31号をひたすら登っていく。ここは遍路道が通行止めになってるらしい。なんかこの山は地盤が緩いみたいで、いたる所で崩落した跡がある。
峠に着き、トンネルを歩いていくが、ところどころ電灯の光が届かず視界が失われるのでおっかない。車もほとんど通らないので不気味な雰囲気だった。

トンネルを抜けるとショートカットの遍路道があり、こっちは通行止めになってないので大丈夫だろうと思って入っていったら、もう荒れまくっていた。道が崩落していたり、木でふさがれていたり、倒木を橋代わりにして渡るところもあった。
最後、やっと遠くに舗装路が見えたと思ったら、土砂崩れでそこにいたる道そのものが無くなっていた。四苦八苦してなんとか脱出した。これはなんで通行止めになってないのか不思議なレベルだ。

16時過ぎ宿に到着。最近ゆる行程が多かったので、久しぶりにがっつり歩いた。夕食のとき、同宿の人とさっきの道のひどさを語り合う。
明日はまた雨だ。

19時47分 泊:民宿みやこ(2食6800円)



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