WE ARE LONELY、   BUT NOT ALONE。

佐渡島さんの新刊を読みました。書評を書きます。ネタバレ含みます。

オンラインサロンや、お店、コミュニティづくりに興味がある人にとって、教科書的な本だと思った。

決して難しい言葉は使わず、佐渡島さんが、様々な角度から、コミュニティとは何か?を説明してくれる。コミュニティの起源、意味、意義、作り方や、発展させる方法など、この一冊である程度理解できるようになっている。これからや、今ある現代社会のしくみを知る事が出来る、教養としての書だ。最後に箕輪さんとのコミュニティづくりとは?という対談も載っているが、これだけで1500円の価値があると思った。そして佐渡島さんのおすすめの書も載ってある。SNSを理解するための書、コミュニティを理解するための書など、最後まで親切な書だ。堀江貴文さんがテレビのインタビューで「僕は説明はうまいほうと言われるけど、それは本を数百冊とか読んだりしてある程度教養がある人が理解できるような説明だ」と言っていたけど、その堀江さんが言っていたような教養が身に着く本のひとつだと思う。

本はビジネス書的な内容もある。

Amazonと楽天の違いとは何か?

Amazonはショッピングモールで、楽天は商店街

モノをモノとして売らない。体験を売る。商品を体験するきっかけにする。

日本酒ショップがお酒ではなくホームパーティーを売る。お酒ではなく体験を売る。これはおそらく様々な職種に活かせそうな気がする。体験を売る。人はモノよりも体験にお金を出す時代だと思う。モノはおみやげとかついでの位置づけにしてもおもしろい。モノを買う理由、お金を出す理由を提案する。参加を生み出すしくみをつくる。本を出す前に原稿を投稿して、Facebookで興味あるひとたちでグループを作ってみんなで編集してしまう。あ、これ、西野さんが現在オンラインサロンでしている事だと思った。読者がわかりにくいと言えば書き直す。出す前にわかるから強い。タイトルさえみんなで決める。そうするとメンバーが自発的にイベントを開催して発売日を盛り上げる。他人事ではなく、自分事にしてしまう。仕事として参加するのではなく、楽しいから参加する。それぞれができる範囲で。ハードルを下げる、という事が重要。これはどんなイベントやコミュニティを作るうえでも重要だろう。オンラインサロンの値段を下げるという方法もひとつであるし、たとえばコメントしやすい投稿も用意して、コミュニティが偏りすぎないように調整するのが大事。そういう仕組みを作る。

SNSを使ってコミュニティを作る

Twitter、インスタグラム、Facebookを活用する

Twitterでは投稿するテーマをしぼるのが大事。自分が考えて楽しいこと、深堀したいことを決める。10個がいいと本には書いていたが、著者はもっと絞っている。僕も実はテーマを絞っている。

1作品づくり、2経営での気づき

3ベンチャー、4エンタメ、経営ニュース

5子育ての気づき

重要なことは投稿内容を絞ること。範囲を狭くすることでアカウントに個性が生まれる。フォロワーを増やしたかったら話題のニュースにコメントをするのも方法だが、価値観がずれている人からもフォローされるので発信する時に注意が必要になってくる。誰もが見る公共の場という意識を持ちながら発信をする。自分が好きで、知見がたまっていることなら、不用意な発言をすることはない。そしてそこからブログ→コミュニティへと移行する。

有料コンテンツに移行する時、1000人に伝えようとすると失敗する。10人や100人に届けばいいという感覚で発信する、

余白を作る

熱狂は大事か?

大事だが、安心、安全も大事。熱狂はもちろんコミュニティの元となる人には必要で、いつの時代にもその熱狂している人に人が集まっていた。しかし、近くにいけばいくほど、時に熱狂は太陽みたいに、近くにきた人を自分はここまで熱くなれない、と焼き尽くしてしまう時がある。それぞれの人がどんな行動をするのか、予想できるようにすることが重要。強い人なんていない、いるとしたら、強い人を演じれる人だけ。新規メンバーが居心地いい空間を作る。

学校が実はコミュニティづくりのヒントが詰まっている

自分の物語は何度でも語れ

安心を生み、信頼関係を作るには何度も何度も様々な形で自己紹介をする。自分がどんな人間か知る事はコミュニティメンバーの安心につながる。自分について理解している人を増やす。自分がなぜここにいて、どこに向かおうとしているのか。理解する人が増えるほど、静かな熱狂が増える。

最後の著者と箕輪さんとの対談

オンラインサロンの運営方法のコツがおしまず公開されている

主催者とお客さんではなく居場所だと思う。余白を作る。共犯者を作る。フラットな構造が大事。安心、安全を確保するとコミュニティは自走する。

詳しくはぜひ購入して読んでほしい。

おすすめの書です。

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