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すべてはアドラーに通ずる、とその人は言った

小説を読む時間、そういえば最近ないなぁと思っていたところ。

この休み中、久しぶりに旧知の友4人で集まった。気づけば2年以上も会っていなかった。アルコールを浴びるほどのみ、イタイ思い出もたくさん共有してきた友だちだが、まだマスクをはずして、ハメをはずして、とはできないご時世。ランチ時間が過ぎた韓国料理屋で、ビールをちびちびのみながら近況報告をした。

その中で、今年の新入社員は、地頭が良く、最短で人生のゴールを目指そうという思考の持ち主が多い印象だという話から、気づけばいつのまにか昔話になっていて。しばし人生の遠回りをしてきた私たちだからこそのエピソードの数々は、何度思い出しても面白可笑しく語ることができる。人に会うことができなくなって、自分の持ち時間は増えたのかもしれないけれど、やっぱりこういう時間も大切にしたい。

終盤、本をよく読む友だちに、最近のおすすめを聞いてみた。以前は自己啓発本にハマっていて、ストレングスファインダーを教えてくれたのも彼だったが、今手にとるのは、大どんでん返し系の小説のみだという。聞くと、「自己啓発系の本は、大元がどれもアドラーなんだよね」・・・「!!!」。アドラーを勉強していることは話していないのに、会って数時間で私がアドラー漬けなのを見透かしたのか。驚いてしまった。でもそうではなくて、嫌われる勇気などの書籍で、課題の分離やその他アドラー心理学のテクニックを学び、実生活に活かしているという話だった。私がゆっくり時間をかけて、講座で学び、実践して、体感してやっと習得してきた数々のことを、本を読むだけで吸収し、いとも簡単にやってのける。猛者ですか。

結論。アドラーを制覇すれば、自己啓発本を読む必要がなくなり、そうなると小説を読む時間がとれるようになる。彼がすすめていた「カラスの親指」は、いつ読めることになるのか。私がそのレベルに達するのは、まだもう少し先になりそうだけど、折角だからこの休み中に読もうかな。



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