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見える力と見えない力

昨日の「クロ現」が大変興味深かった。

“https://www.nhk.or.jp/minplus/0012/topic047.html

先日、IT企業に勤めるママ友から、現状の日本のメディア教育について話を聞いたところだった。
それによると、日本のITに関する教育は先進国の中でも大変に遅れをとっている。
日本人は、子どもたちの教育現場において、PCやタブレットなどを上手に活用しきれていないという危機感を憶えた。
そうか。
確かに、スマホやswitchなどのゲームを、ネガティブに捉えている。
子どもたちの興味はどうしてもそれらに向くのに、親が排除しようとしているな、という気づきがあった。

世界で戦える「人」になるために、どうにかうまく活用できないか。
そんな課題感が残ったのだった。
(でも、具体的にどうしていいのかは分からない)

そんな中で見た、これまで私たち日本の教育現場に当たり前にあった、特別活動=特活が、エジプトで注目され、取り入れられているという特集。
特別活動とは、学級活動、委員会活動、クラブ活動、学校行事などを指す。
この活動によって、実は子どもたちの協調性や、課題を解決する力が育まれているという。
これまで考えたこともなかった。

これは主に途上国で注目されているようだ。
エジプトも元は、学校は軍隊、勉強は暗記重視。
このままではいけない、社会を変えなくてはという強い危機感の元、今後は課題を解決できる人を育んでいくという目的で、教育改革が行われているということだった。

日本が当たり前にやってきたことが評価され、どこかの国の教育に役に立つ。
いわゆる、価値が評価されているということは誇りに持ってもいいと思う。

しかし、それによりエジプトでの不登校が減ったと聞いても、日本はまた新たな問題を抱えている。
不登校は年々増えていると聞くし、先生方の意識改革も必要だというシーンも映った。

日本は、特活によって、その見えない力=非認知能力の育みも実は注力してきたのだと分かると、未来は明るいようにも見える。
が、学歴重視で生きてきた私たち世代でもある。
評価されるのは、確かに「目に見えてできること」だった。
私もその時代を生きてきた。
いつも人生には、なんとなく目指す正解があると思ってきた。
ヘックマン氏の研究を知るまでは、目に見えない力のことを意識したことはあまりなかったように思う。

さて、VUCAのこの時代に子育てをする親はどうしたらいいのか。
もはや正解はないらしい。
これまでのベースを軸に、世界情勢もきちんと見ていく。
そして判断する。
そのためには、親自身がアンテナを高く持つこと。
情報や意見交換できる仲間を持つこと。
学び続けること。
それしかない。



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