秋元康が目指すもの

あくまでこれは僕の予想。
秋元康はただかわいい子を集めてるだけじゃないなって話。

最近、秋元康が新しいアイドルグループをプロデュースしていることを知った。

日本中が知っている、あの乃木坂46の公式ライバルとしてのデビューだそうだ。

といっても、2023年6月15日に結成していて、この話題を取り上げるのは少し遅いかな。

MV、見てみたんだよね。

みんな美人だけど、とびきり美人な子はいない。
それに、ダンスも完璧にそろってないし歌がすごく上手なわけではない。

秋元康はあのダンス・容姿・歌のレベル、全部わざとだと思うんだよね。

わざと不揃いにしてるし、わざとあの子たちを選んでる。歌のレベルも求めてない。

だからこそ、僕はこのグループ売れるだろうなって思った。

多分、秋元康はわかってる。「このグループをどんな人たちに売り出したいのか」とかじゃなくて、「どんな人たちがこのグループを好きになるか」を。

それはどんな人達か。

恋愛観が中学高校で止まっている人たち。だろうと僕は思う。

このグループは「中学高校で好きだったあの子」

こう考えると、グループのすべてに整合性がつく。

メンバーそれぞれの髪型は、黒髪で、平成中ごろの中高生ができる髪型全種類。その上で超薄化粧。何より、ここ最近の秋元康プロデュースのアイドルで唯一、パーマをかけてる子、ゼロ。

イケてるグループの男に恋して、垢抜ける前の女子だよな。全員。

今どきのあんなにかわいい子が、あんな触覚ヘアする?前髪あんなに重いかな。

今のトレンドと違うよね。今なんて中学生もアイロンで巻く時代だし。

MVはもちろん学校、メンバーが一生懸命に何かに打ち込んでる姿を中心に進んでいく。

清楚で純潔で、好きだったあの子。

それを完璧に作れてる。

このグループを好きになる人達は、自分の恋愛観と当時をこのグループに重ね合わせていく。

だからこそ、このグループ名は

「僕が見たかった青空」

なんだよね。
そう考えると、この少し奇抜とも思える名前にも納得がいくどころか、「これしかない!」と思えてくる。

「ライバル」という表現も、絶対的なかわいさでモテていた女子たちじゃなくて、決してモテてはいないけどかわいくて清楚な女子っていう意味のライバルじゃないのかな。

秋元康はどんな人がどんなものを求めているのか、「需要」ではなく「欲求」を完全に掌握しているんだろうな。

童貞率が増え続けている日本の現状を、きちんと理解している。

今水着で踊るようなAKBを出しても売れないだろう。そんな子たち、きっと「中高のあいつら」に取られてしまうから。

余談だけど、乃木坂46に対する世間の反応が少しプレミアムになってきてるのも、このグループ結成に踏み切った要因の一つじゃないかなと思う。

なぜなら、坂道以降の秋元康プロデュースアイドルの絶対条件は、

「処女の疾走感」

だと思うから。






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