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強くないから整える

運動は好きなほうではないけれど、自分を整えるのは好きだ。というわけで11月に入ってから週に何度か走っている。早朝にだいたい10kmほど。あたたかくなる頃までは走ろうと思っている。一昨年前までは夜に走っていたのだけど、今年からは脳科学的には朝だろと思い早朝にした。冬の朝は好きだし、明るくなるにつれて街の表情が変わるのも楽しい。

勝ち負けやタイムとは無縁の、ただただ自分のためだけの運動。疲れ具合からコンディションを把握してその日の仕事量を決めたり、「今日もなんとかやった」と自己肯定感を得たりすることができる。時間配分をして生活のリズムを作り、適切な休息と栄養をとり、自分を整えていく。

「自分を整える」というと非常にきちんとした性格の立派な人物のようだけれど、実際は真逆である。気分屋で自分に甘く、とてもだらしない。自分を卑下するつもりはまったくなく、もちろん良いところは良いところで把握している。ただ、こういった特性があるのは事実であり、ある程度良い状態に保つ意識を持っていないとどこまでもダラダラしておのれの首を締めることになる。それは迫りくる締め切りであったり、それに伴うストレスであったり、「自分はおろかだ」と自責の念にかられる時間だったりする。そういうものをみずから作り出し、みずから味わって苦しむのはとても不合理なことなので、意識して自分を整える。強くないからこそ、こわれないように。

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この2年は本当に人生のエアポケットにはまったようになってしまい、気づいたら自尊心がぼろ雑巾のようになっていた。とても運動ができる状態ではなく、心理学や瞑想で少しずつ、少しずつ立て直してきた。人に頼りすぎないようにと自分を戒めて生きてきたが、友達にも助けてもらった。やっと走れるまでに回復したのだなあと、昇る太陽におのれを重ねてみたりする。いかん、いかんぞこういうムダに感傷的なのは。

とはいえ日が高くなってくると途端に暑くて走れなくなる運動不足マンなのであった。明日は日が登りきる前に走り終えよう。こうして自分にとって心地よい未来を選べるということもまた、自分を整えるメリットである。ダラダラしているとどうしても、「こうするしか後がない」「なんとか気力でやるしかない」「できない」と選択肢が狭まっていくから。それじゃあ、自分がかわいそうだよね。


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