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クリスチャンでアセクシュアルで内向型。 アセクシュアル/アセクシャル/アロマンティック…

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クリスチャンでアセクシュアルで内向型。 アセクシュアル/アセクシャル/アロマンティックについて、信仰について、過去のことについて、記事にまとめていきます。 ツイッターもやってます→ @maki_cross

最近の記事

友愛<恋愛って、聖書に書いてある?

友愛と恋愛、あなたはどちらの方がより「偉大」だと思いますか? その日、わたしはとある牧師のメッセージ(説教=聖書に書いてあることを、日常に反映できるように説明すること)を聞いていました。 有名な、「友のために命を捨てること。それ以上に大きな愛はない。」という、十字架にかけられる前にイエス様が弟子たちに語った言葉の箇所でした。 それは、イエス様が「私の教えに留まるならば、あなた方は私の友である」と弟子たちに言い、そして友である弟子たちのために、つまりすべてのクリスチャンのた

    • アセクシュアル:それは呪いか祝福か

      「クリスチャン新聞」に、最近LGBTQの特集が連載されています。1面にバーンと出ているので、とても目立っています。 さらっと斜め読みをしただけですが、こういう取り組みがキリスト教界で増えてくれるといいなあ、と思いました。 そして同時に、いろいろと考えることがありました。 罪の意識とかのはなし わたし自身、だいぶ前の記事に書きましたが、「人を(恋愛的に)好きにならないのは、(キリスト教で言うところの)罪の結果なのではないか」と思い詰めていたことがあります。 数年間、そのこ

      • ようやく「恋せぬふたり」を見ました。 1話、事前情報いっぱいの状態で見たので、普通に見れたのですが、あとからじわじわとメンタルが削られてきてですね…。 遅効性の毒みたいですね。 感想とか考察とかをまとめるつもりでしたが、しばらく考えず触れずにいようと思います。

        • 1ヶ月のお休み期間を経て思うこと

          2022年になってはや2週間が経ちましたが、わたしの時間はなかなか動き出そうとしていません。 昨年の9月ごろから、おそらく精神的な面からくる体調不良が続いていて、複数のパーソナルトレーナーや整体の先生や、カウンセリングの先生に、「調子が悪いんです」とこぼし続けてきました。 で、みんな一様に、 「それは自律神経が相当やられてますね」 というわけですよ。 ええ、ストレスとかね。色々ありますよね。 ほかには、「低糖質の悪影響が出ているのでは」という話もあって、しばらく続けてい

        友愛<恋愛って、聖書に書いてある?

        • アセクシュアル:それは呪いか祝福か

        • ようやく「恋せぬふたり」を見ました。 1話、事前情報いっぱいの状態で見たので、普通に見れたのですが、あとからじわじわとメンタルが削られてきてですね…。 遅効性の毒みたいですね。 感想とか考察とかをまとめるつもりでしたが、しばらく考えず触れずにいようと思います。

        • 1ヶ月のお休み期間を経て思うこと

          NHKドラマ「恋せぬふたり」が始まりましたね。 まだ見れていませんが、当事者としては興味半分、不安が半分です。 よい作品を見ること、見た人の考えるきっかけになること少しでも当事者が生きやすい世界になることを望むばかりです。

          NHKドラマ「恋せぬふたり」が始まりましたね。 まだ見れていませんが、当事者としては興味半分、不安が半分です。 よい作品を見ること、見た人の考えるきっかけになること少しでも当事者が生きやすい世界になることを望むばかりです。

          マイクロアグレッション怖!って話

          どうも、Makiです。 Twitterのほうで散々呟いていますが、なかなか文章にまとめられない日が続いています。 今日は、少しだけマイクロアグレッションの話。 単語の意味はググってください。 これを、電車の中で足を踏まれた(うっかり)とか、人より蚊に刺されやすい、とか、そういう表現で説明することがありますが、そういう感じです。 ただし、思い込みではなく、自分ばかり足を踏まれる、自分ばかり蚊に刺される、という、意味不明な偏りがある状況です。 これがね、最近積もりに積もってい

          マイクロアグレッション怖!って話

          “自己中心の罪の問題である”という問題

          「クリスチャン新聞」10月17日号に、結婚セミナーのレポートが掲載されていた。 「結婚の問題を解決するには」 CBI 「結婚セミナー」でトリップ氏 結婚における問題の原因は、心の問題。 心が変わらなければ、言葉や行動は変わらない。 “私が”という自分中心とした思いがぶつかることで、問題になる。 “私”ではなく“神様”中心の思いであることが大切で、それができないのが私たちの罪である。 自分の罪、自分中心になってしまう罪を夫婦が互いに告白し、互いを赦し合うことで、心が変わり、

          “自己中心の罪の問題である”という問題

          あなたが納豆を食べられないとして、

          それは一体、どんな世界だろう。 あなたは納豆を食べられない。食べたくない。食べる気がしない。 さて、納豆を食べないあなたの家には、納豆がない。 朝ごはんは米派だけど、ふりかけとか梅干しがご飯のおともになる。 毎日美味しいご飯が食べられて幸せだ。 ところが、家から一歩出ると、あなたの平和な世界は脅かされる。 食べ物ネタは、会話のとっかかりとしては最適だ。 「納豆、食べないですね。」 と一言でもいうと、どうなるだろうか。 「えー、納豆美味しいのに!」 「ねばねばが嫌なの

          あなたが納豆を食べられないとして、

          “普通”のクリスチャンがジェンダーとかセクシュアリティーについて語ることの難しさについて

          「難しい問題だよね」 そんな言葉を何度口にし、耳にしてきたことだろう。 言うほど難しい問題だろうか。それとも、言っているだけだろうか。 実態は、とんでもなく難しい。 自分の立場を守りつつ、問題について考え、発言することが。 (※今回の記事は、アセクシュアル以外のセクマイについて言及していますが、わたしの知識不足とこれまでの経緯のため、人によっては不快感を催す可能性があります。今現在、傷が開いてしまっている人、疲れている人は、どうぞご注意いただき、ご自愛ください。) 炎

          “普通”のクリスチャンがジェンダーとかセクシュアリティーについて語ることの難しさについて

          わたしのせかいにも恋はない

          『きみのせかいに恋はない』(伊咲ウタ著)は、”人を好きになったことがない”女の子チカが、大学進学をきっかけに、自分の性的指向を見つけていく物語です。 チカは、アセクシャル(アセクシュアル/Aセク)という言葉を受け入れながらも、自分がそのカテゴライズに相応しいのかと悩みながら、自分自身を見つめていきます。 性的指向とは、単に「好きなタイプ」の話ではなく、「自分とはどういう人間なのか」というアイデンティティ全般に関わる事柄なのだと、ひしひしと伝わってきました。 この作品は現在

          わたしのせかいにも恋はない

          「人を好きになれない」から「アセクシュアル」へ〜そして現在の課題など

          このnoteをつけはじめてから、だいぶ経ちました。 祈っても祈っても出口が見つからない、ともがいている一方で、時間の経過によって、もがき苦しむ内容が変わってきています。 現在の状況について、一旦まとめてみようと思います。 これまでの人生でずっと抱えてきた「生きにくさ」が言語化し、具体的に認識できたのは2012年のことでした。 それは、「人を好きになれない」という問題です。 異性を恋愛的に好きになれない(同性という選択肢は自分にはなかったので)、そしてそもそも男性が怖い。さら

          「人を好きになれない」から「アセクシュアル」へ〜そして現在の課題など

          アセクシュアルと性的な話/『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』を読む 第2回

          デッカー著『見えない性的指向ーアセクシュアルのすべて』を読む、の2回目です。 この本のいいところは、大切な情報がぎゅっと詰まっているところです。 パート1「アセクシュアリティの基礎知識」は、20ページに満たない短い章ですが、この程度の情報でさえ、2年前のわたしはネットで見つけ出すことができませんでした。 日本におけるアセクシュアルの認知や情報が極端に少ないことの弊害は、こういうところにあります。 わたしはこの20ページ足らずの情報があれば、アセクシュアルという言葉に出会っ

          アセクシュアルと性的な話/『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』を読む 第2回

          『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』を読む その1

          ジュリー・ソンドラ・デッカー著『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて ー誰にも性的魅力を感じない私たちについて』(明石書店,2019)を読み終わりました。 全体的に共感する部分が多く、情報量も多く、時間はかかりますが読みやすい本でした。アセクシュアルの人、アセクシュアルかもしれない人、アセクシュアルの知り合いがいる人、アセクシュアルもしれない知り合いがいる人、なんだかよくわからないけど自分は周りと違うと感じている人に、お勧めします。 しばらくの間、この本を読んで感じたこ

          『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』を読む その1

          昨日、やけっぱちでカミングアウトしてきました

          (返金設定してあります) 生きてます。 自爆覚悟でいきましたが、いつの間にかきあいのタスキを装備していたようで、HP1残りました。 寝て起きてから書こうかと思ったのですが、日曜日はバタバタするので、その日のうちにまとめておこうと思います。 今カムアウト後に書いていて、投稿は翌朝です。 思ったより落ち着いています。 (書いている途中で地震が来ました。わたしは無事ですが、被害のあった地域の方、どうぞ安全にお過ごしください。) 流石にあまりにも具体的な話になってしまうので、有

          有料
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          昨日、やけっぱちでカミングアウトしてきました

          やけっぱちになったので、今日カミングアウトすることを昨日決めた

          タイトルのまんまです。 今日、人生で初めて、知り合いに対してアセクシャルであることをカミングアウトしようと思います。オンラインだけど、場は設けられた。後戻りはできない。 何があったわけでもなく、ただ、年明けからずーっとストレスが酷くて、眠れない日々が続いている。楽しいことはあるけれど、慢性的な睡眠不足で、そろそろ趣味が楽しめなくなってきた。 眠れないと、悪い食欲が湧いて食べてしまう。食べてしまうと、体重が増える。睡眠不足だから筋トレに力が入らない。体重が増える。 1年半以上

          やけっぱちになったので、今日カミングアウトすることを昨日決めた

          両の腕が作り物だと、ある日気がついた

          昔から手先が不器用だった。 何をやってもうまくいかない。文字を書くこと、絵を描くこと、ハサミを扱うこと。人と手を繋ぐこと、ボールを投げて受け取ること、紐を結ぶこと、ボタンを止めること。 「なにぐずぐずやってるの」 「器用そうに見えるのに、そうでもないんだね」 「練習が足りないんじゃないの」 「やっていれば、いつかできるようになるよ」 わたしを貶め、あるいは励まし、あるいは同情する声が右の耳から入って左の耳に抜けていく。不器用なことを悟られないように、必死だった。 不器用

          両の腕が作り物だと、ある日気がついた