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#94 イタリア男

※この文章は2013年〜2015年の770日間の旅の記憶を綴ったものです

イタリア人は世界の中でもオシャレで有名
だけれど、今回わたしが訪れた北イタリアの街の中で、特にそれを感じたのがヴェローナ。
フィレンツェやヴェネチアの有名どころは、”いかにも観光客”な姿がいっぱいで、むしろ地元のイタリア人は少ない印象。有名ブランドの新作発表コレクションで有名なミラノの街は、想像していたよりもずっと都会で、全体的にごみごみしていて、残念ながらオシャレな人が目につくどころではなかった。
それに比べてヴェローナには、そこまで観光客が多くはなくて、ローカル感漂う細い通りに迷い込めば、ふとわたし好みの小さなセレクトショップに遭遇したりして、それはそれは街歩きが楽しかった。
この街を歩いていて「あぁ、オシャレだなぁ…」と特に見とれてしまったのは、壮年の男性だ。
まるで、日本でも有名なあのイタリアの男性名を冠するファッション誌の「撮影現場か!」と突っ込みたくなる。そんな”ちょい不良(ワル)おやじ”風のイタリア男が街角で葉巻を吸っている姿が、あまりにも自然体で絵になりすぎる。言わばロバート・デ・ニーロやアル・パチーノがそこら中に居る感じ。いや、本気でそう思った。さすがに直接カメラを向けて写真を撮ることはできなかったのが、なんとも口惜しい。
次またこの街に行く機会があったら、人間観察を思う存分楽しみたい。そしてもちろん買い物も。
ちなみにヴェローナには、『ロミオとジュリエット』でジュリエットのモデルになったカプレーティ家の娘の家がある。当然そこも見に行ったけれど、あの有名なバルコニーで楽しそうにラブラブ写真を撮るカップルがいっぱいで、一人で行くのはオススメしない。

まるで恋人たちの巡礼地、ゲートの壁は願いを込めた張り紙でいっぱいだった
ジュリエットの家の、あの有名なバルコニー
「右胸に触れると恋が実る」と言われているジュリエットの像は、右胸だけが金色に輝いていた
テアトロ・ロマーノをぶらぶら巡りながら、夕陽が沈むのを楽しんだ
街の外れにあるテアトロ・ロマーノ。観光客も少なく、落ち着いた雰囲気
シェイクスピア像

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