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35周年

 と変換される前に、35執念、と候補が出て「まだそんな変換をするか」とMacbook Airの画面に向かって呟くも、35年も一つのことだけやっていたら確かにそれはもう執念と言えなくもない。石の上にも3年。の11倍+2年。

 ただしツイッターでも書いたようにデビュー後2年間は、担当とソリが合わず一切描くことを放棄して 職業:高校生 に戻っていたので、まあ実質33年。しかしその33年間も常に描いていたかというと、存外にお休みをもらっている期間も長く、連載形態も『Kの葬列』当初から隔号連載、『致死量ドーリス』途中から隔月連載、『A国生活』不定期連載、『赤白つるばみ』3回連載ごとに2ヶ月お休み、月産だいたい8ページ。自分では血を吐くような働きっぷりだと思っていた割に他からはマイペースな人、とみなされ、寡作にして遅筆、いや、遅筆だから寡作なのか。
 とは言え、考えることも見ることも読むことも聞くことも、あるいは食べることすらも、すべて漫画に繋がっていることを考えれば、やはり33年間は休むことなく漫画家なのだと思う。

 ふと気になって、高校の同級生にメールで「私、高1のいつデビューしたんだったか覚えてる?」と確認したところ、単行本の初出を調べてくれて(自分で見ればよかったのだが、思い及ばず。)指折り数えたところ、多分冬休みに描いた投稿作が受賞して、3月にデビュー作として週刊マーガレットに掲載されたようだ。だから、アニヴァーサリーは正確には2ヶ月後です。中3の夏休みから休みごとに描いては投稿し、5作目でデビューした、ような気がするが、あんなに鮮明だった記憶がもはや全てあやふやなので、あやふやな記事をあやふやに残しておくことにしよう。


 何か写真がないと寂しいかな、と思い、一昨日クリスチャン・マークレイの "The Clock" をTate Modernに見に行って入り口でもらったカードを画像につけてみました。入場時刻スタンプ入り。

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