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何故だか世界は自己完結できないようにできている。

数ヶ月前、陶芸家の石原稔久さんとランチをしながらお話をした。

石原さんから作曲の依頼を受け(音楽家以外で個人からの依頼はかなり珍しい)、
参考にといろいろ質問をした。

印象深かったのは、
感情をゆらさない、楽しいと思いすぎないようにしている、という話。
なるべく中庸な状態で作品に向かうのだそうだ。

自分が「これいい!」と思った時というのは
過去に感動した「何か」に影響されている場合が多く、
その瞬間の感情はあまり信頼できない、という話も。

石原さんをはじめ、自分のスタイルを持っている人の言葉は本当に面白い。

曲はまだ完成していないが
実は依頼を受けてすぐでき上がった曲があった。

自分的には気に入っていたが
イシイさんから色々指摘を受け、白紙に戻した。

正解があるわけではない
それが作品づくりのむずかしさでもあり
醍醐味でもある

一度、頭を真っ白にしてみた。
違う所から発想してみた。

一度目のイメージが頭に浮かんでしまいがちだが
いつもの道は行かないように踏ん張ってみた

何度もトライしていると
ふと
おお、これは・・・というアイディアが浮かび
昨日の夜、ピアノに向かった

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ようやく

私は

これだ、と思える
シンプルなメロディーとコードを見つけることができた。

JR九州の動画曲『SOMEDAY』も
はじめに作曲したものは
公開されているものとは違う。

本当にこれでいいのか?
これは応援歌になりうるものか?
心に寄り添える曲だろうか?

限られた時間ではあったが
リズムやメロディー、歌詞を二人で推敲し
より良いものを求めた。

明日は当たり前にやってくるものではない。毎日は同じ繰り返しではない。
だから歌詞では、Sunday、Mondayと名前をつけて、日々を積み重ねることの大切さを意識している。

StayHomeで
区切りがなくなりそうな毎日を未来のためにしっかりと過ごそうという
メッセージを込めたかった。

初めに作曲した状態のままだったら
このサビは出て来なかった。

もちろん過去には初期衝動で作ってよかったものもたくさんある。

しかしイシイさんと一緒に音楽をするようになって
一度違う所から発想してみる
ということを今まで以上に楽しめるようになったと思う。

自分ひとりでは決して気づけなかった

iimaの『いただきます』という曲の歌詞にも書いたけど
何故だか世界は自己完結できないようにできている。

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