ライブの振り返り【NARUTO THE LIVE】

どうも、メタルドラマーのMAKIです(´ω`)

今回は9月2日、3日に幕張メッセイベントホールで行われた、
NARUTO THE LIVE 2023について、振り返っていきます!!

と、その前に、今回本イベントへ参加できた経緯についてを書いたnoteがありますので、あわせて読んでもらえたら嬉しいです(´ω`)

それでは早速、素敵なイベント、素敵なミュージシャンたちとの出会いについて、振り返っていきましょう~~~~

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…遡ること8月中旬。
先に説明した通り、SNSで自ら体当たり営業をし、無事自分がこのイベントに刃ー第二班ーとして出演させていただくことが決まり、初めてのリハーサルがあった。
(刃-yaiba-とは、アニメ版NARUTOの劇伴を演奏するバンドのことである。その二つ目のグループの意で、第二班と命名されました)

場所は所謂プロ御用達の、機材が何にも置いてない系のスタジオだった。

予定時刻より早めに到着し機材搬入しようとするのだが、この時点では唯一顔合わせをしていたメンバー、今回のバンドマスター若井望さんが到着しておらず、誰一人メンバーを知らなかった僕は早速挙動不審に。
スタジオロビー内をめちゃくちゃふらふら、うろうろした。
どの部屋を使うのかもわからなかったし、そもそも部屋どこかわからんし。

なんとか若井さんと連絡をとり、NARUTOの劇伴作家である高梨康治さん率いる音楽制作集団 Team-MAXの、事務的な総括(裏BOSSと呼ばれていた笑)をされている豊田さんとようやく対面。
ご挨拶をし、スタジオ内へ機材の搬入を始めることができた。

うちの子可愛い選手権

…さて、そもそも劇伴演奏とは一体なんなのか、というのを念のため補足しておこう!!!!!

劇伴(げきばん、「げきはん」とはあまり言わない)は、映画やテレビドラマ、演劇、アニメ等の視覚作品に合わせて流される音楽であり、転じて音楽ジャンルのひとつ。

Wikipediaより引用

だそうです!!!!!(雑)
僕も今回関わらせていただくまで、劇伴演奏というコンサート、ライブが行われていたことすらあまり認識していなかったし、特に海外ではめちゃくちゃ人気があるということも全く知らなかった。
新しい世界が知れてとてもよかった。

…搬入が済み、時間は少し早かったけどそのままセッティングを開始。
続々と他のミュージシャンの方々も入りをしてきた。

今回事前に聞かされていた参加ミュージシャンの方々は正直ほとんど面識がなく、存在も認知できていなかったのだけれど、唯一面識があったのが、
僕の推しドラマーが在籍するバンド、UnluckyMorpheus(通称あんきも)でヴァイオリンを弾いているJillさんだった。
あんきもとは6月25日のPURE ROCK JAPAN FES 2023と、7月2日のMAD PIT  FESにて2週連続でご一緒させていただいていたのもあり、直近でJillさんと顔を合わせていたので、(早く知り合いきてくれ、、、!!)とひたすら願うばかりでした。(心細かった)
僕は結構人見知りなのです。

そんな中、やたらと再会を喜ぶ2人がいた。
エアロフォン奏者(尺八パート)として選ばれた、普段はSAX奏者の中村 有里さんと、
三味線奏者の岩田桃楠くん

会話を盗み聞きしてみると、どうやら活動頻度はあんまり多くないが、2人は同じバンドをやっていると!!
しばらくぶりの再会がまさかのこの現場だったようで、大盛り上がりしていた2人を後ろから、いいな~、楽しそうだな~、と羨ましそうにみていました。

少ししてギターの若井さんも到着し、各々雑談をしながらセッティング、大方準備が整ったところで一度全体挨拶をすることに。
(Jillさんはこの日別の現場があったため不参加でした。)

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…ここで唐突だが、一緒に演奏させてもらったメンバーをざっくりとだが紹介しよう!!(敬称略)

■バンドマスター兼ギタリスト
若井 望
普段はSighというブラックメタルバンドでギターを弾いていたり、海外でソロアルバムをリリースしていたり、海外バンドのギターレックに参加されていたりする、スーパーギタリストさん!!

■エアロフォン(尺八パート)
中村 有里
メインはSax奏者であり、普段から色々な劇伴演奏に参加していたり、
ソロアルバムもリリースされているお方!!
噂によるととても酒豪だとか、、、

■三味線
岩田 桃楠
聞けば20年前、アニメ版NARUTOの劇伴で初めて三味線の音を聴いて感動し、「これはやるしかねぇ!!」と三味線を始めたとか。
三味線表現協会代表理事だったり、海外への発信、ライブをしに行っていたりと、幅広く活躍されている。
そんな桃楠くんも、今回参加できた経緯や想いを綴ったnoteがあるので、よかったらチェックしてみてください(´ω`)
(まじでめちゃくちゃアツい話だし素敵なドラマだから絶対note書いて!って言いまくったら本当に書いてくれました笑)

■ヴァイオリン
Jill
界隈的に、僕を知る人でJillさんを知らない人はあまりいないと思うんだけど、メタル界隈で華のあるヴァイオリニストといえば、のお方ですね。
メタルに限らず経歴が凄まじく、ここでは紹介しきれないです、笑
僕はあんきもが純粋に好きで何度かライブを観に行かせてももらっていたので、そんなJillさんと今回ステージをご一緒できたのはとてもとても光栄な出来事でした!!!

■ベース
ToshinoTanabe
様々なアニソンを手掛ける澤野弘之さんのバックで主にベースを弾いてらっしゃるお方。その他劇伴や声優さんのバックでも演奏されているとか。
個人的に澤野弘之さんの曲はとても好きだったので、まさかここで音楽クルーと一緒になるとは思ってなく、めちゃくちゃテンション上がりました。
とても落ち着いた方で、ベースのどっしり感もすごく、安心してベースによっかかりながらドラムを叩かせていただきました!!!
(いやドラムのお前がしっかりバンドの土台を作れよ)

■和太鼓
・井上智彦
加藤拓哉
お二人は結局最後まであまりおしゃべりする機会に恵まれず、経歴等謎のままに終わってしまったのだけれど、噂によると加藤さんは何十年も和太鼓を叩かれている、スーパーベテランだったとか、、、
実際にプレイも非常に派手で、熱のこもったアツいプレイを魅せていただきました。
年内に打ち上げがある(らしい)ので、その際お二人にも色々お話をお伺いしたいなと思っております(´ω`)

…厳密にはもっとたくさんの方に関わっていただき、色々お世話になったのだけれど、一旦割愛。ステージに立ったメンバーだけの紹介とさせていただきます。

これは2日目の本番直前集合写真

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…さてさて、話を戻そう。
全体挨拶が終わり早速演奏に入る。

この時点では、総監督である高梨さんがスタジオにいらっしゃってなかったので、現場の雰囲気もなんとなくふんわりとした感じで、イヤーモニターの確認や曲のアレンジの確認等を進めていく。

今回事前にいただいていた演奏する可能性のある曲は8曲だったのだけれど、タイムテーブルの都合で実際には5曲に絞られた。
また、音源や過去のライブ映像、楽譜まで全て事前にいただけていたおかげで、めちゃくちゃ忙しかった8月でもなんとか仕込みを間に合わせることができた。自分で1から採譜してってなると、ものすごい時間と労力がかかるからね、、、
(採譜にそこまで慣れていないので)(あと普通は楽譜用意されてない)
また、自分の解釈と、総監督高梨さんの今回代理である鈴木暁也さんの解釈では異なる箇所がいくつかあったため、そういったところの修正も進めていく。
(ちなみに鈴木さんも高梨さん同様劇伴作家であり、今とても期待されている若手ホープである。通称ぶーやん)

そして無事演奏曲を全てさらい終わり一旦落ち着いたところで、高梨さんがスタジオへ到着。
総監督がいらっしゃったことで、現場の緊張感が一気に高まる。
※高梨さんはとっても物腰柔らかく優しい方なので、これは悪い意味ではありません

早速演奏全体をみていただき、高梨さんから、
「うん!全然大丈夫だね!もう第二班を本体にしちゃおうよ!」なんて冗談を言っていただけるくらいには最低限問題なかったようで、全員ほっと一息をついた。
あとは本番前日に会場リハがあるので、そこまで各々さらに良い演奏ができるように頑張りましょうと、この日はさくっと解散。

リハが無事終わり一安心した結果、夕飯で暴食かましました
回転寿司でこんなに食べたの初めてだった

そこから本番までの間に僕は単発名古屋があったり、東名阪ツアーがあったりしたのだけど、楽譜をいただいていたのと、リハーサルの音源も録音していただいていたので、それらを使いしっかり復習、前日リハーサルに備えることができた。

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そしてむかえる本番前日 9月1日
幕張メッセイベントホールにて、本格的な会場リハーサルである。

会場についたら先にFLOW先輩がリハをしていた
もう涙腺崩壊しかけた

この会場には2年前、マクロスFのライブを観に来ており、その際にもめちゃくちゃでかいなと思ったのだけれど、改めてみてみるとまじででかかった。
過去にフィリピンのフェスでバカでかスタジアムに出演したことがあったので、今のところの最大キャパはフィリピンなんだけど、屋内では過去最大キャパだったように思う。

叩くと反響やばすぎて3回は音が鳴るの、この感覚まじ久しぶりだった
ちなむとフィリピンはこれ
いつかこれも振り返りたいな

この日ようやく演奏中に流すためのアニメ映像が出来上がったとのことで、自分たちの演奏ときちんと映像が合うかなどを確認していく。

演奏中、こんな感じでバカでかスクリーンにアニメ映像が流れていたのだ
この時ばかりは演奏より映像がみたかった笑

また、8月の事前リハーサル時とはモニター環境が色々あって異なっていたため、その辺の入念な調整をしていく。

そして音響、映像チームともに問題がなくなるところまで確認をさせていただき、あとは本番を楽しむのみとなる!!!

…ここでようやく実感が湧き始めました。
この日を迎えるまで、正直あんまり実感がありませんでした。
(8月が忙しすぎたのもあるけど)
バンド名を失って初めての大舞台だし、原作が完結するまで読み切っていた普通にファンのNARUTOのイベントだし、会場は幕張メッセだし。
緊張こそしなかったものの、実感が湧き始めてから少し浮ついた自分がいたのは事実でした。かわいいね。

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そしてむかえる本番1日目 9月2日
最初のアーティストから見たかったので予定より早めに入りをする。

さて、ここでだが、2日間のオフィシャルレポートを掲載しよう。

…というのも、当然自分の準備や片付けがあるため、全アーティスト全公演をみれているわけではないので、本編について全部をしっかり書けないというのが正直なところである。
断片的に書くくらいであれば、当日全体の雰囲気、流れ等についてはオフィシャルレポートを読んでいただいた方がより臨場感が湧くと思います。
※ちなみにオフィシャルレポート両日とも自分しっかりめに写真掲載いただいてます!!嬉しい!!

だからと言って、僕視点の振り返りをしないわけではないので、少しずつ書いていこう。

早めの入りをし、まずは会場の雰囲気、お客さんの雰囲気を確かめに会場内をうろうろする。
事前情報で、あの一楽のラーメンが出店しているとの情報をみていたので、さっそく見に行ってみることに。
1日目は意外と並んでおらず、つよぽんがすんなり購入、しょうゆとんこつ味を一口もらう(僕はライブの前がっつりご飯を食べるのを避けているため)
すげぇうまかった!!!!ちゃんと一食食べたかった!!!!

博多ラーメン直系でした。美味。

また、一楽のグッズ販売でどんぶり、蓮華、湯飲みがあったので、僕は湯飲みを購入。若井さんと中村さんと見に行ったのだけど、中村さんはちょうど家の蓮華が割れていたとのことで、一楽蓮華を購入(そもそも家に蓮華って常備してあるものなの!?)

左から若井さん、中村さん、私

自分達の出番前のアーティストさんを観たり、準備をしたりしながら、あっという間に本番の時刻に。

そしていざステージに上がってしまえば、与えられた25分というステージは本当に一瞬で終わってしまった。
僕たちは各々ベストパフォーマンスができたように思う。

1日目本番前集合写真

出番が終わり、片付けつつ、残りのアーティストを会場で楽しむ。
いや、さすがに「いきものがかり」のブルーバードと、「FLOW」のGOは、まじで涙腺にきましたね。
そんな感じで、1日目は意外とサクッと終わり、みんなと現場を後にする。
この時点で、2日目が終わってしまったらこの現場が終わってしまうんだと、かなり早めの消失感に襲われてしまった笑

本番中ステージ横からのお写真

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本番2日目 9月3日

開場後すぐの2階正面からの写真
いやー、でけーな

せっかくなのでこの日も早めに入りをし、会場の雰囲気を見に行ったり、ケータリングのお弁当を早めにいただいたりして、ゆっくり準備を始める。
僕たち劇伴演奏チームは2日間で演目変更がなく、昨日よりも良い演奏を心がける以外に気にする必要はなかったので、出番まで特に焦ることもなく過ごすことができた。

最終日ということもあってか、会場のボルテージも1日目より早く上がっていくのを感じた。
そしてあっという間に自分たちの出番がきてしまい、ステージに上がる。

本番前集合写真
演目終了後の全員挨拶
素晴らしい景色でした、劇伴まで観てくれた皆さんありがとうございました。

演目の最中に、三味線の桃楠くんにまさかのトラブルがあったのだけれど、その内容はぜひ前述した桃楠くんのnoteを読んでほしい。

2日目のステージには、1日目にはないドラマが確かにあった。
あの瞬間、より劇伴チームのグルーヴは高まったようにも思う。

こういうことが起きるから、ライブってたまらないよね。
1つ1つに本当にドラマがあって、仮に同じ内容をやるとしても、全く同じ1日なんてないんだなってことを、改めて認識できた。

容赦なくドカらせていただきました
あとめっちゃ叫んだ

そうこうしているうちにあっという間に出番が終了。
最終日ということもあり撤収をめちゃくちゃ煽られたので、まともに余韻に浸ることもできないままに、ドラムセットのばらしを開始する。
仕方ないけど、ORANGE RANGEのライブは全くみることができなかったのが心残りである。世代ど真ん中のセトリで、ステージ後ろで片付けながら聴いていたけど、エモすぎた。

2日間ともイベントのトリを飾ったのはFLOW
最後のGOは桃楠くん、中村さん、Jillさんと一緒にフロアの袖まで観に行って、みんなで歌って銀テープまで回収して楽屋へ戻りました。

左からJillさん、中村さん、私、桃楠くん

あぁ、終わってしまった。
とても楽しい4日間だったなぁと感傷に浸りながら、撤収作業をしつつ徐々に帰宅するメンバーを見送る。
そしてもう何もないだろうと僕らも現場を後にしようとしたところで、スタッフさんが楽屋に訪ねてきて「これから簡単な中打ち上げをやりますので~」と!!!
だらだら残っててよかった!!!笑

たまたま残っていたメンバーだけで中打ち上げに参加する。
ここでテレビ東京のお偉いさんだったり、アニメ制作会社のお偉いさんだったりの本当にありがたいお言葉をいただいたり、各バンドから代表者の挨拶をしたり、ナルトの声優である竹内さんからナルトの声で激励のお言葉をいただいたりして、いよいよイベント全体の終幕を感じさせられた。

そんな感じで最後の最後まで、余すことなくイベントを楽しませていただき22時ごろ帰宅。
こうして僕のNARUTO THE LIVE 2023は幕を閉じました。

悪の組織感強い3人
(左から若井さん、私、JilLさん)

本当に良い機会に恵まれました。
普段関わることのない劇伴演奏という世界も、他ジャンルで活躍している素晴らしい演奏家たちに出会えたことも、日本が誇るアニメ作品のイベントに関われたことも、全てが素晴らしい思い出と経験になりました。
7月上旬、きちんと行動できた自分を今回ばかりは褒め称えたいと思います。(ご褒美にシルバーアクセサリーたくさん買ってあげたから、これからまた頑張ろうね)

お気に入りの一枚
Photo by つよぽん

また、ナルトという作品のアツさ、世界認知度についても強く知ることができました。原作を読み切ったのは2年前とかで、BORUTOも途中までアニメみてたくらい普通にファンだったんだけど、世界ではもっとファンが多いとか。これを機にアニメを見直しております笑
素晴らしい作品の、素晴らしい劇伴に携われたこと、非常に光栄です。

またいつか、刃 第二班の出番があることを願って!!
引き続き己の刃を磨き続けていこうと思います(´ω`)

写輪眼のカラコンとセルフメイクの私を添えて

それでは!!またね(´ω`)

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