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【小学生英語レッスン】「先生、Open Class Dayやらないんですか?」

オンラインで小学生に英語を教えています。English ✖️ Creativity をテーマとして、ロイロノート で進めています。

小学生レッスンのメンバーは2人。しっかりものでとても優秀。でも、間違えるのがちょっと嫌いなKanami(仮名)と、とても穏やかでとてつもなく優しい。いろいろ雑だけど、集中したらとんでもない天才肌のSorachi(仮名)。

学びがクリエイティブになるといいな、とはつねづね考えている私ですが、わたしの予想の斜め上をいく小学生たちの柔軟さたるや、いかに。


Open Class Dayの提案をしたのは秋

English ✖️ Creativityをテーマとしているため、毎回の宿題では、彼らの手腕が問われます。その宿題をもとに次回のレッスンが展開されるため、続けていくうちにふたりがそれぞれの個性を生かしたものを作ってくるようになりました。

毎回、その宿題をもとに英語でやりとりをするのですが、その時間が楽しくて3人で大笑いしています。そのうち、この楽しさをわたしだけが味わっているのはもったいないと思うようになりました。

そこで、「Kanami やSorachiが作ったクイズや発表を、Open Class Day という形で保護者の方々をお招きして発表してみる?」と提案してみました。

彼らの反応は…

結論からいうと、彼らは戸惑ったような顔をしたようにわたしには感じられました。彼らは小学校5年生。これが低学年や中学年なら、「やるやる!」と乗り気になったのかもしれませんが、良くも悪くも見通しを立てて考えられる高学年です。

初めての経験に対しては慎重になるだろうとも思えたし、彼らの気が進まないことを私が押し進めることは控えようと判断し、その後、わたしからは一切Open Class Day について触れることはありませんでした。

保護者の方々には…

実は、彼らに提案したのと同じ時期に、「もし子どもたちがやりたいようなら、Open Class Dayを開きたい」と保護者の方々にもお伺いを立てていました。こちらはよい感触のお返事をいただいていたのですが…

月日は流れて1月になり、「子どもたちの気が進まなさそうだから、残念だけどOpen Class Dayは見送りたい」とお話ししました。

先生、Open Class Day やらないんですか?

ちょうど同じ頃、レッスンでKanamiがひとこと。「先生、Open Class Day やらないんですか?」と。

MAKI : 二人が気が進まなさそうだから、やるのやめようかと思っていました。やりたいの?

Kanami :  わたし、発表できそうなものは全部ノートを作って(ロイロノート のなかで)保存してあるんですけど。

MAKI : ええーっ。そうだったの?気づかなかった。やるつもりで準備してくれていたんだね。

レッスンがオンラインであることも影響しているかと思いますが、わたしは本当に気づいていませんでした。

MAKI : Sorachiもやりたい?

と聞くと、満面の笑みでウンウンとうなずいています。


こどもは何がやれるか、考えておきます。

それならやりましょう!ということになり、「では保護者の方々にご連絡してみますね。大人は日程を調整します。」と告げると、「じゃあ、こどもは何がやれるか、考えておきます」と頼もしいおことば。

子どもたちから「やらないんですか?」「準備してました」「何がやれるか考えます」ということばが出てきたことで、秋に無理に押し進めない判断をした甲斐があったなあ、と感じた。

それもこれも、わたしを信頼してカリキュラムを任せていただいているからできるんだけれど。はじめから決められたものではなく、子どもたちと作る過程に学びがあると思うから。

だから、今回はたまたまやることになったけれど、「やりたい」といわれなければその時がまだきていなかったということ。本当にやるつもりありませんでした。

教員として長く経験を積んでいても、目の前の子どもたちはいつも違う。その子どもたちをよーく観察して最適な学びに導いていけるよう、頑張っていきたいなあ、と気持ちを新たにしながら、Open Class Day に向けて彼らと進んでみます。



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