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小学生のEnglish CampにBritish Hillsを選んだ理由

2015年から数年間、小学4ー6年生を対象にSummer Campを行っていた。当時、夏休みに隔年でカナダへのホームステイを希望者対象に行っていたのだが、実施されない年にも子どもたちの学びになるプログラムを構築してほしい、と打診を受けたのがきっかけである。

旅行会社などから、小学生向けの夏休みEnglish Campの案内を受け、いくつかお話も伺った。成田空港の近くにある、外国の航空会社のクルーが常時利用しているホテルでの2泊3日プランなどもあり、実際に現地に視察にも行った。

まず、受験に英語を使うなどの中高生にあるモティベーションもないまま、どれくらい集中できるのか考えたとき、ホテルに2泊3日缶詰プランに魅力を感じることはできなかった。

小学生の英語は、できれば机上ではなく、生活や体験そのもので学ばせたいのだ。

また、小学生が外国にホームステイに行くことのハードルは意外と高く、本人が希望しても保護者がこんなに小さいうちから外国に行かせるなんて、と躊躇したり、逆に保護者が行かせたいと思っても、本人にその気が全くなかったりもする。

カナダへのホームステイは、学校の事情でオーストラリアに変更になっていくのだが、そのホームステイへの足掛かりになるような存在のEnglish Campを実施したい。小学生のホームステイに必要なのは、語学力ではなく、生活力なのだ。それはおおよそ、ホテルに缶詰では身につけられそうになかった。

ふと、20年ほど前の記憶がよみがえる。「パスポートのいらない英国」とかいう施設がなかったっけ。もうなくなってしまったかな、と検索すると、そこには20年前から進化したBritish Hillsがあった。

ここの施設の良いところは、作られたものなのだけれど、作られたもの感が薄いところだ。最近東京にできた英語研修施設も見学したが、「作られたもの感」が強く、未就学児から人気の某職業訓練パークと似た雰囲気があった。British Hillsは、敷地全体が人里離れた場所にあること、リゾート地としても活用できる調度品や施設の品の良さは質の高さがあり、本当にそのまま実在する街のような錯覚を子どもたちに持たせているのではないかと思う。

行われているアクティヴィティも、かなり本物志向だ。スコーン作りで出来上がったスコーンは本当に美味で、雪遊びはダイナミックすぎて、こちらが不安になるほどだ。Tack Shopと呼ばれる売店は、計り売りのきらめくお菓子で溢れ、自分で交渉してお菓子を買う喜びは計り知れない。

テーブルマナーを英語で(または日本語で)学んで、そのままそれを生かして夕食をいただく。話をして良い相手は自分から見てこの位置に座る人だけ、なんて、これまでの日本の給食の時間には考えたことなかったけれど・・・。

とにかく、これは面白い学びになる、と人数限定でSummer Campの案内を出すと、あっという間に満員に。実施すると満足度が高すぎて、次年度も続けて参加したいという声が多数。

結局、希望者のプログラムではなく、学年の必修プログラムになった。小学生で宿泊体験を考えている学校には全力でおすすめする。ただし、多少値が張るので、そこをクリアできれば!

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