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TEDと『名探偵ピカチュウ』両方を見て感じた「字幕」を作る難しさ

みなさんおはようございます、麻希亜です。

今日は「英語と日本語の語順の違い」と「洋画の日本語字幕」について書きます。

洋画で英語を勉強する、という話
よく聞きますよね。
私もこれを試してみたいと思って、DVDを買おうと思っている作品があります。

それは…名探偵ピカチュウ!

私は毎年「名探偵コナン」は観に行っているのですが
それ以外の映画は、年に一度行くか行かないかくらい。

そんな私が「字幕版」と「吹き替え版」両方見た作品です。
もふもふピカチュウとってもかわいかったし、ミュウツーとってもかっこよかった✨✨

この作品は「映画が公開される」と知ったときから
DVDを買おう。そしてこれで英語の勉強をしよう!
と考えていたくらい、楽しみにしていた作品でした。

しかし、この記事では英語の感想を書こうと思ったわけではないので
それはまた今度にしますね。

さて、日本の場合は洋画には「日本語字幕」がつきますよね。
この「字幕」を作ることは、洋書を翻訳することより難しいと言われています。

自分が子供の頃に聞いた話で、うろ覚えなのですが
ある翻訳者さんが心掛けていることを聞いたことがあります。

人は数秒でどれくらいの文字数が読めるのかが決まっています。
字幕をつけるときは、それを常に意識しなければいけません。
本と違って難しいところは

「台詞が進んでいってしまうこと」
「視聴者のペースで字を読むことができないこと」

だから、役者が一息で台詞を言う数秒で
ストレスなく読みきれる字数にする必要があります。

アメリカンジョークなんかも、日本人にも笑えるように訳していたり
本当に字幕を作る人の技術はすごいですね。

■TEDを日本語字幕で見て混乱した私

念のため書いておきますが
TEDの字幕が劣っている、という話をしたいわけではないです。
飽くまで「英語と日本語って、やっぱり語順が違うんだな」と感じたお話。

英語の勉強をしている方なら「TED」をご存じの方は多いと思います。
私もTEDアプリを入れていて、面白そうなプレゼンをたまに探しています。

TEDではみなさん英語でプレゼンをし
そのプレゼンが動画で見られるのですが
動画にはいろんな言語の字幕がついています。
(これは視聴者が字幕をつけてくださっている
という認識で合っているのでしょうか。)

よく「最初は日本語字幕で見て、内容を理解できたら英語字幕で見る」
という順番が推奨されているので、その通りにしようとしたのですが
日本語字幕で見ていた私に、ある問題が発生。

目で読んでいる日本語と、耳から入って来る英語がずれていて
だんだん理解が出来なくなってきたんですけど💧

(私は誰かの話し声が聞こえてくると、目の前のことに集中できないタイプで
切り離しがうまくできないので、そのせいかもしれません。)

何故そんなことが起きたかというと
日本語と英語の語順の違いです。

中高生の頃「英語は後ろから訳す」と言われた人もいるのではないでしょうか。
英語は重要なことを(動詞を)先に、日本語は形容するものが先に(動詞を最後に)
という違いがあります。
この差が、上に書いたような混乱を招いたようです。

ちなみに、私がそのときに見ていたプレゼンはこちらです。

https://www.ted.com/talks/brene_brown_on_vulnerability?utm_campaign=tedspread&utm_medium=referral&utm_source=tedcomshare

『power of vulnerability』というかなり有名なプレゼンみたいなので
興味がある人は是非見てくださいね✨

例えばこの中で、こんなフレーズが出てきます。

 I'm going to talk to you today -- we're talking about expanding perception --

今日は物の見方を 拡げることについてお話します 

英語が、話し手が話している言葉
日本語がその時に表示される字幕です。

文字にして2つを並べてみると
特に違和感はないかもしれません。
でもこれが、両方同時に文頭から頭に入って来るとなると
どうでしょうか。

耳からは「I'm going to talk to you today」つまり
「今日はこんな話をしようと思うの」という言葉が入ってきます。
しかし、目から入って来るのは「今日は物の見方を拡げることについて」です。

そしてその後「we're talking about expanding perception(物事の見方を拡げることについて)」
と同時に字幕の「お話しします」が入ってきます。

これが繰り返されるうちに、だんだん疲れてしまってきて(^^;
今では、動画を見る前に英語字幕と日本語字幕を見て内容を把握し
その後に英語字幕で動画を見るようにしています。
(と言っても、あんまりTEDの動画は見ていないですが…)

このことから、英語の動画を日本語字幕で見ることって
結構ストレスがかかることだったんだ
と言うことに気付きました。

だから、『名探偵ピカチュウ』を字幕で見ることが
ちょっと不安でした。

■聞こえてきた英語と時差を感じない字幕

しかし、実際に映画を見てみると
その不安は全く必要のないものでした!
(前に座った人が背が高い人で、字幕あんまり見えなかったけど(笑))

耳から入って来る英語と、目から入って来る字幕に
全く時差を感じませんでした。

聞こえてきた英語でなんとなく理解できた内容と
表示されている字幕が「あーぴったり!」という感じ。

もちろん私は英語の聞き取りはまだまだで
100%聞き取れているわけではないので
そのせいもあると思います。
しかし、TEDを見ていたときのようなストレスは
一切感じませんでした。

TEDのような学術的なプレゼンにつける字幕と
映画のようなエンターテイメントにつける字幕は
全く性質が異なりますよね。
前者はより正確な訳が(直訳?)、後者は作品が楽しめるような意訳が求められます。
だから、それぞれに合った字幕が作られた結果でもあると思います。

それと同時に感じたのは「母国語って、本当に一瞬で読めるんだな」ということでした。
1秒で10字くらいはストレスなく読めていると思います。
英語だったら、今の私には到底考えられないスピードですね。

こうして書いてみて思ったのですが
「英語を英語のまま理解する」ためには
日本語の字幕は足枷になるのかもしれません…。
日本語字幕を見ると、急に日本語に引き戻されます(^^;

これからもたくさん英語を聞いて
英語は英語のまま理解できるようになりたいです(*´ー`*)

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