現代に蘇るファンタジーFPS!『AMID EVIL』アルファ版レビュー


諸君らはFPSと言われたら何を思い浮かべるだろうか。近現代の重火器でナチやテロリストをぶち殺していく、CoDやバトルフィールドのようなリアル系?それともエネルギー兵器やロケットランチャーでデーモンや異形の存在を撃ちまくって肉塊に変えていく、DOOMやQUAKEのようなSci-Fi系?

そんなメジャー系の枠組みに属さずにひっそりと存在している、特異なタイプのFPSの存在をご存知だろうか。元々カルト的なジャンルであるFPSの中でもひときわ胡散臭いアトモスフィアを持つ、カルト・オブ・カルトとでも言うべきジャンルを。

舞台は古城。携えるのは銃でなく杖。撃ち出すのは魔法の炎。打ち倒すは悪魔たち……。鉄と油のミリタリー系の対極にある存在。そう、剣と魔法のファンタジー系である。

今回紹介する『AMID EVIL』は、そんなファンタジー系の作品たちを直接の元ネタとしている、熱いカルトの血を引いた、オールドスクールリスペクト・FPSだ。

現在開発中のタイトルだが、アルファプレビューを入手したので、そちらのレビューを書いていく。(レビュー許可はもらった)

ファンタジーで殺す

まず注目するべきは、画面いっぱいに広がる、その圧倒的なファンタジー感だろう。マップ、武器、敵……どこを見てもファンタジーだ。お前が現代を舞台にしたリアル志向FPSしかプレイしたことがないのならば、全てのものが新鮮に映るだろう。お前はあんこく建造物の中を歩き、雷を放つトライデントで鎧の戦士どもを粉々にしていき、そして死ぬ。ファンタジーだし、バイオレンスだ。

動きはやや重めだ。レスポンスが悪い、というのではなく重厚なカンジ。好みは分かれそうだが慣れれば問題なさそうだ。手触りの悪さは皆無である。スポーツ系ではないのでストレイフやバニーホップは効かない。ロケットジャンプは可能のようだ。

魔法で殺す

忘れてはいけないのがそのユニークな魔法武器の数々だ。今回プレイしたアルファ版ではオノ、氷の杖、雷のトライデント、惑星を放つ(!?!?!?)杖、魔法剣、の6つが確認できた。どれも個性豊かで、単純に撃っていて楽しいと感じることのできるものとなっている。

初期装備の近接ウェポンであるオノは高い攻撃力を持つものの、動作が重く、かなりクセのある仕様だ。魔法をメインに戦っていけ、ということだろう。

特筆すべきはゲージ満タンで発動できる魔力開放だ。こいつは一時的に全ての武器での攻撃が超強力になるというシロモノである。スクリューするオノは立ちふさがる敵を全てミンチに変え、魔法剣の斬撃は全てを貫き、惑星の杖は太陽を飛ばして(!?!?!?)大爆発を起こす!!魔法を撃って魔界存在を派手にブチ抜く気持ちよさを存分に味わうことができる。

さて、ここでお前らが気になるのはバイオレンス、つまり残虐表現だろう。安心してほしい。『AMID EVIL』は血と暴力のゲームだ。

敵に許容量を超えた大きなダメージでトドメを刺すと血肉が飛び散る、オーバーキルというシステムが存在する。単純だが、とても爽快感のあるものとなっている。前述のパワーアップ攻撃は必然的にオーバーキルを発生させるので、その間は最高のブルータル時間を過ごすことができる。ド派手な魔法、吹き飛ぶエネミー、お前の足元には肉塊が散らばる。これがファンタジーFPSだ。

遊びやすい

『AMID EVIL』はオールドスクール・リスペクトで終わらない、様々な工夫のされているタイトルだ。同パブリッシャーから現在アーリーアクセスで配信されている『DUSK』にも共通することだが、レトロ風だから不便で不親切です、という安易な方向に逃げずに、真摯に今日のプレイヤーと向き合っている作品なのである。

全体の流れは敵を倒しつつ探索、鍵を見つけて扉を開いて次へ、という、クラシックなものなのだが、このマップのデザインがよくできていて、探索して鍵を入手したら、そのまま扉の近くまで直行できるようになっていて、再湧きした敵を倒しながら来た道を戻るとか、道に迷ってムダにウロチョロするだとか、そういう煩わしさが皆無なのだ。

回復アイテムもちょくちょく配置されていて、ジリ貧になりにくい、というのも嬉しい。魔法を撃ちまくってしまったのでオノのみでビクビクと進んでいく、という状況に陥ることはまずないだろう。難易度によるのかもしれないが、少なくとも通常の難易度で少ないヘルスや弾薬による窮屈なゲームプレイを感じることはなかった。

シンプルながらも堅実な作りがされていて、ストレスなく安心して遊べるゲームになっているのだ。

アルファ版ということで、細かいところのパフォーマンスだとか、ちょっとした不具合だとか、まだ少しぎこちない所はあるが、根幹の部分は既に形ができており、このまま順調に開発が進めば、かなり出来の良い作品に仕上がってきそうである。エンドレスモードなども実装されるらしい。

発売予定日はSOONとなっている。オールドスクールFPSファンはもちろん、単純に出来の良いFPSが遊びたい奴にもオススメできる作品だ。激チェック。


Steamストアページ

New Blood Interactive(パブリッシャー)Twitter




ちなみに今作の直接の元ネタの作品だ。このカルト感よ。


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サンクス!
4

まきちゃん

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