これから『HiGH&LOW』が刺さるかもしれない全世界の人たちへ


☆はじめに

僕はかつて生粋のEXILE苦手人間で、高校の時に可愛いなと思った女の子がEXILEファンだと知って微妙にションボリしてしまった程度には苦手意識があった。EXILEファンの母親のことも軽蔑していた。

加えて僕は日本のテレビドラマ実写映画に対してもあまりいいイメージがなくて、先日ある小説原作の映画を観たのだが、女が泣き顔を晒してシャシャって死んだりナヨナヨしたヤローモニャモニャしていていたりで、原作の良さが完全に殺されていて、僕の心も死んでしまった

僕が今回世界にオススメするHiGH&LOWは、EXILEのリーダーHIROがプロデュースしている、日本を舞台にした、日本人が作ったテレビドラマ、劇場作品である。

自分で言うのもなんだが、僕は生粋のオタクで、オタク向けの残虐・ビデオ・ゲームをゲラゲラ笑いながらプレイするし、映画で人がバラバラになって死ぬのを見るとゲラゲラ笑ってしまうし、暗い音楽のカセットテープを全世界から取り寄せて部屋で独り寂しく聴いてしまうし、『ホーリーランド』を読んで筋トレを始めてムキムキになってしまったタイプの人間でもある。

EXILE嫌いテレビドラマ嫌い根暗残虐キモオタク、そんな僕がどうしてHigh&LOWにハマることがあろうか。

しかし、それは起こってしまった。僕はHiGH&LOWにドハマリした

僕HiGH&LOWのセリフを所構わず発するようになり、部屋で独りHiGH&LOWの格闘シーンの真似をして腕をブンブン振り回すようになり、そして村山良樹の女(後述)にもなってしまった。果てにはこんな紹介記事(本文)を書いてしまう始末だ。今の僕はHiGH&LOWを一人でも多くの人に知ってほしい観て欲しい、という気持ちでいっぱいだ。

そこで今回、こんな人にHiGH&LOWが刺さるかもしれない!HiGH&LOWのこういうところ、君好きじゃないかな?というのをいくつか挙げてみた。あなたがもしこれらに当てはまる、ピンとくる、ような人間だったなら、是非本編や関連動画をチラッと観てみて欲しい。こんな作品が好きなら君もHiGH&LOW好きかもしれない!というのも少しであるが記述してあるので、それらも参考にしてもらえれば幸いだ。



☆ヤンキーものが好きな方へ

HiGH&LOWは単純に不良たちが殴り合うヤンキー格闘モノとして優秀なので、ヤンキーものが好きなら手放しでオススメできる。

ヤンキーもののお約束はだいたい押さえている今作だが、中でも拳ひとつで成り上がるという理念の元に動いている鬼邪高校の面々が特に刺さるのではないか。ステゴロ学ラン最強伝説だ。鬼邪高校は日本一有名な悪の吹き溜まり校で、生徒の殆どが何回も留年、平均年齢が二十歳超えのクソ高校だ。経営陣もクソなので金が入ればオッケー、留年も歓迎!というスタンス。「五留で一流」、このフレーズにピンと来たなら今すぐHiGH&LOWを観始めるべきだ。

ちなみに鬼邪高校は「おやこうこう」と読む。親孝行。二十歳過ぎてまで学ラン着て何言ってんだという感じである。僕が一番好きな奴らだ。



☆アクションが好きな方へ

人が殴り合うのを見るのが好き?爆発が好き?低予算B級アクション映画のような謎マーシャルアーツが好き?それならきっとHiGH&LOWはあなたにとってかけがえのない大切なモノとなるだろう。HiGH&LOWの素晴らしいところは、今例に出したようなB級アクションの良い部分を抜き出し、EXILEマネーを使った潤沢な予算で、よりダイナミックに、より緻密に、日本のアニメーション・マンガ的ケレン味を足して、そしてそれらを顔の良い役者たちにアクションさせているところである。

EXILE人間たちは基本的にダンスがスゴく、ダンスがスゴイということは身体の全体をカッコよく動かせるということで、とにかくスゴイのである。今作に登場する勢力のひとつ、RUDE BOYSパルクールを取り入れた戦闘は筆舌に尽くしがたい程にカッコイイ。彼らの紹介ムービーを見せるのはHiGH&LOWを布教するときの鉄板だ。かくいう僕もコイツを見せられたのがキッカケでHiGH&LOW人間になったのだ。


そしてHiGH&LOWアクションの見どころはパルクールばかりではない。作中最強クラスの戦闘力を持った雨宮兄弟のバックボーンと復讐を描いた劇場公開作品、『HiGH&LOW THE RED RAIN』では、ガン=カタジョン・ウィック顔負けの謎マーシャルアーツ、【零距離戦闘術(ゼロレンジコンバット)】が登場する。こいつはその名の通り、超近接戦闘において無類の強さを発揮する格闘術である。雨宮兄弟はそれをマスターしていて、なんと銃を持った20人くらいのヤクザを二人で、それもほぼステゴロで、数十秒のあいだに全滅させてしまう。この場面はHiGH&LOWの中でも1,2を争うくらいにカッコイイシーンで、B級映画アクションが好きな奴は間違いなく大好きだと思う。ちなみにゼロレンジコンバットは実際にある格闘術で、教則本も出ている

あとは爆発。『HiGH&LOW THE MOVIE』では本編が始まって10秒しないうちに大爆発が起こる。本当だ。大爆発が起こって、火が出る人が死ぬ。これだけで十分だろう。前述の『RED RAIN』でも爆発がある。HiGH&LOWには爆発があるのだ。


☆女がシャシャってくるのが嫌いな方へ

HiGH&LOWの女は戦闘にシャシャり出てきて足手まといになったり、泣き顔をアップで晒すようなことは絶対にしない。「戦いは何も生まないのよ!」「もうやめて!!ウエーン!」などというダルいセリフは吐かない。アニメ版ガングレイヴにイライラしてしまうような、男の戦いに女が首突っ込んでくるんじゃねぇ!というタイプのあなたならきっとHiGH&LOWを気に入ってくれるだろう。

かといって女性がないがしろにされるような描写は全くなく、今作の女性キャラクターはみな魅力的だ。商店街のスケバングループ、苺美瑠狂(いちごみるく)や溜まり場の洋食屋の女店主など、みないい味を出している。


☆ボーカル曲戦闘が好きな方へ

ボーカル楽曲戦闘シーンの親和性は今更語るには及ばないだろう。HiGH&LOWではチームごとに印象的なテーマソングが設定されていて、登場や戦闘の盛り上がるシーンにそれらのカッコイイ曲カッコイイタイミングで流れ出すのだ。

僕のオススメは雨宮兄弟のテーマ、『SIN』。コイツはあのGLAYHISASHITAKUROが作詞作曲を担当している、90年代ビジュアル系ド真ん中の最高ソングだ。ルシファーだとか十字架だとかを歌った歌詞に乗って強いイケメン二人がバイクを駆り登場、スタイリッシュに格闘するのは否が応でも燃えてしまう。『THE MOVIE』の彼らの登場シーンでは思わずガッツポーズをしてしまった。今となってはありふれた演出かもしれないが、やっぱりボーカル楽曲に乗っての戦闘はカッコイイのだ。


☆共闘展開の好きな方へ

『THE MOVIE』では、それぞれ尖りまくってる勢力たちが共通の敵を前に一致団結する。だが仲良しこよしではない、デコボコした共闘で、カラミ合いながらもコンビネーションをキメていったり、異勢力間での喧嘩腰での掛け合いがあったりする。

断言するが、『THE MOVIE』の共闘の演出は間違いなく世界最高レベルだ。全勢力の集合シーンでは本当にずっと笑いが止まらなかったし、泣きそうだったし、あぁ僕が観たかったのはコレなんだよ!、と心から思えるシーンだった。TVシリーズ全20話を経てからのあの瞬間のカタルシス、是非体験して欲しい。本当にコレは実際に観ないとわからないと思う。もちろん『THE MOVIE』から観てしまっても楽しめる。しかし僕はTVシリーズからの視聴を強く勧めたい。キャラクターへの愛着がダンチだ。


☆顔の良いメンズが好きな方へ

HiGH&LOWはEXILEファミリー主導の作品であり、出演している俳優の多くがEXILEファミリーだ、彼らは若い女の子に人気で、その殆どは顔がよく身体もカッコイイムキムキの男前メンズカッチョイイアクションをしているのが嫌いな人間はいないだろう。男も女も顔がいいメンズのコトが好きなのだ。

そして、EXILEファミリーではないメンズもメインの役を演っていたりするのだが、彼らもみな顔と身体が良い。前述のバルクール・カッチョイイ・アクションを使うRUDE BOYSのリーダー、窪田正孝クン演じるスモーキーや、鬼邪高校のアタマを張る、山田裕貴クン演じる村山良樹を筆頭に、粒ぞろいの奴らが揃っている。そしてみんなカッコイイキャラクターをやっているのだ。よりどりみどり、きっとあなた好みのメンズが見つかることだろう。


☆夢女子の方へ

僕は95年生まれ今年で22歳になる友達のいないフリーターおたくヤローだが、HiGH&LOWで夢女子デビューしてしまった。本当のことだ。僕は鬼邪高校のアタマ、村山良樹の女になった。

HiGH&LOWはたぶん夢ド真ん中みたいな作品だ。夢向きかそうでないかの基準はわからないが、多分こいつは間違いない。なぜかわからないが、High&LOWの男たちを見てると守られたくなってしまうのだ。生モノがいける夢女子の方々なら間違いないと思う。

前述したように、HiGH&LOWの野郎どもはみな顔がよく身体もよく個性豊かなイケメンばかりだ。若くて顔が良い男いい年して顔が良い男動きの良い男不死身のヒゲ仲良し兄弟の次男(自分のことをお兄ちゃんと呼ぶ)仲良し兄弟の三男(クールで反抗期)生意気メガネ学ラン片耳ピアス…。本当に色々な奴がいる。もうみんな好きだし僕はみんなの女になってしまいそうだ。村山芳樹の夢小説書いてしまいそうである。


☆関連すると思われる作品たち

マッハ!!!!!!!!』- RUDE BOYSの動きは完全にタイ映画のソレだ。HiGH&LOWの役者もノースタントでヒョイヒョイ飛んでたりするらしいので凄い。

『処刑人』 - 雨宮兄弟のビジュアルは多分ここから来ている。多分だ。HiGH&LOWにはそのへんのB級アクションもののノリがある。

『BLEACH』 - HiGH&LOWの男たちのシルエットやキャラクターの立ち方はBLEACHレベルだ。

『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ - 声に出したくなるセリフ、荒々しいが妙に惹かれてしまうノリ、そしてボーカル曲戦闘、シンフォギアのそういう面が好きな方々はHiGH&LOWも気に入るだろう。

『劇場版ガールズアンドパンツァー』 - 『THE MOVIE』の全員集結シーンの熱さは間違いなくガルパンのそれと同じモノだった。

『K』 -  絵ヅラがカッチョイイ勢力争いアクションという点が共通している。HiGH&LOWのTVシリーズはかなりこの作品と近いような気がする。あとみんな顔が良いという点も同じだ。HiGH&LOWは作画が良い。

『ホーリーランド』 - 神代ユウのひねくれた奴みたいなキャラが出てくる。そいつもかなりの素敵キャラだ。森恒二作品のノリが好きだけどHiGH&LOWのノリはあまり…という人は少ないんじゃないかと思う。

『TWO突風!』 - 言わずもがなだ。スーパー系不良漫画の金字塔だ。まぁだいたい同じだ。

『少女革命ウテナ』


☆自分には合わないだろう、という方々へ

「オラついた奴が嫌いだから」「EXILEはちょっと」「ファン層が…」、そんな理由で本作を敬遠している意見を多く見かける。

この作品を被害妄想決めつけからスルーして、HiGH&LOWを知らずに生きていくのは簡単なことである。

確かにHiGH&LOWはマイルドヤンキーの象徴であるEXILEがプロデュースしているし、登場人物たちはみな直情型のヤンキー気質、いい年こいた男たちがバイク!タイマン!ダチ!と真面目な顔でやっているような作品だ。

しかし、しかしである。アクション好きな人間がHiGH&LOWをスルーしてしまうのは愚かな選択であると思う。ガワや題材に関係ない、もっと普遍的で原始的な熱さがこの作品にはあるのだ。

どうか、どうか、ヤンキーを見ると死ぬとか小道具としての煙草でも見ると死ぬとか、そうでない限りは、騙されたと思って少し関連動画や本編を観てみて欲しい。そもそもHiGH&LOWの本質はヤンキー映画ではない。(ヤンキー映画で爆発は起きないし日本刀を持ったヤクザがワイヤーアクションをしたりもしない)


☆各作品について

『HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.』 - TVシリーズ。2シーズン合わせて全20話。主にS.W.O.R.D.地区の勢力同士の戦いと劇場版で活躍するキャラクター達の顔見せ。『THE MOVIE』前提の作りになっていて、このTVシリーズだけで何か一つの物語が完結しているワケではない。本気でHiGH&LOWを観始めるならここから観始めるのがマストだが、試しに観てみようというくらいで触れてみるならいずれかの劇場版から観始めるのが良いだろう

『HiGH&LOW THE MOVIE』 - 劇場版一作目。通称ザム。TVシリーズで描かれてきたものの一つに一応決着がつく。丁寧に各勢力とそのキャラクター達の紹介が最初にされるので、ここから観始めても全然大丈夫だとと思う。世界最高レベルの共闘シーンがある。

『HiGH&LOW THE RED RAIN』 - 劇場版二作目。通称レッレ。劇中最高クラスのカッコよさを持つ雨宮兄弟のストーリーを追った作品。スピンオフ扱いされるときもあるが、実際には正当な続編である。チンケなヒューマンドラマ描写が少しだけ多めだが、雨宮兄弟のカッコよさと前述のゼロレンジコンバットのシーンが最高なのでモーマンタイだ。

『HiGH&LOW THE MOVIE2END OF SKY』 - 劇場公開中(8/28現在)の劇場版三作目。通称ザム2。次に詳しく記述する。



☆『HiGH&LOW THE MOVIE2』について

断言しよう、アクションに興味があってHigh&LOWを観始めるなら、劇場に今すぐ飛んでいってこの作品から観始めるのがマストだ。

HiGH&LOWにはいくつかの欠点があり、その一つが所々に挿入されるチンケなヒューマンドラマである。TVシリーズでは同じ回想何回も見せられて、『THE MOVIE』でも格闘シーンに回想が挟まれたりする。『RED RAIN』では映画の大半ダルいソレで構成されているし、予告トレーラーも明らかにそっち推しのつくりなのである。(脳ミソがHiGH&LOWに染まってしまえば全て最高にしか感じなくなるのだが)

しかし今回のTHE MOVIE2は違う。映画の8割以上がアクションで構成され、そのアクションの質も、これまでのどの作品よりもレベルが高いのである。量も質もマシマシなのだ。

これまでデカイ顔して主張され続けてきたチンケな人間模様もアクションシーンの添え物くらいになっており、思う存分カッコイイ男たちのカッコイイ殴り合いアクションを堪能することができるのである。

キャラクター萌えもレベルが上がっていて、僕は今作で新しく九十九(不死身のヒゲ、掛け算が苦手)の女になってしまった。そしてカッコよくキャラクターが描かれているということは、アクションの燃えも自然と増加するということで、今作の戦闘シーンは前作前前作よりも数段カッコよい、本当に最高のモノに仕上がっているのだ。共闘シーンも『THE MOVIE』以上のモノとなっている。



☆結びに

ヤンキーたちの勢力争いという既にやり尽くされた感のある題材を、アクションやキャラクターの魅力でここまで熱く魅せられる手腕は見事と言う他ない。それらを彩るゴージャスな美術カッチョイイ楽曲群も本当に素晴らしい。

HiGH&LOWは決して完璧とは言えない作品で、題材の好き嫌いに関係なく、アラが目につくことも少なくないだろう。だが、途方もない熱量がそれらを全て吹き飛ばしてしまった。それほどまでに素晴らしい、唯一無二の魅力のある作品なのだ。他のすべてを無視してHiGH&LOWを観ろとは言えないが、今このタイミングで観るべき作品のひとつであるということは断言できる。

HiGH&LOWは間違いなくAAA級の傑作エンターテイメント作品のひとつである。


☆リンク

HiGH&LOW公式サイト

公式Youtubeチャンネル

HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~配信ページ(Hulu)

HiGH&LOW THE MOVIE 配信ページ(Hulu)

HiGH&LOW THE RED RAIN 配信ページ(Amazonビデオ)

俺たちオタクもそろそろEXILEへの食わず嫌いを捨ててHiGH & LOWと向き合う時が来た(Togetterまとめ)



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まきちゃん

良い記事メモ

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