「それ、ほんとうに必要?」
育休中のわたしは、育休明けの職場復帰をおそれている。
「自分は職場に必要のない人間となっているんじゃないか」
「今の生活に慣れすぎて、働くことができなくなっているんじゃないか」
だから育休中でもやれることをやっておきたいと思い、
とある資格の勉強を始めた。
ところが思っていたよりも上手くいかない。
勉強時間の確保がとにかく難しいのだ。
決まった時間に赤ちゃんは寝るわけでもないし、
買い物も天気に左右されるし、
旦那の予定にも左右される。
日中、抱っこばかりの育児でクタクタな状態で、
深夜に勉強をし続けていたら、睡眠不足で体調を壊してしまった。
そのせいで日中の育児も上手くいかなくなり、
疲労が溜まる一方で、
赤ちゃんや旦那にイライラすることも増え、
どんどんどんどん悪循環となってしまったのだ。
悔しい。
勉強の内容自体は想像していたよりも面白くて、
しっかりと時間の確保ができたらなんとかなりそうな気がするのに。
このことを旦那に相談した。
「勉強したいから、赤ちゃんと一緒にしばらく実家に帰ろうかなと思うんだけど。」
「そうなんだ・・・まき子が頑張ってるから、あんまり言いたくないんだけどさ、
でも、その勉強って、本当に必要なの?」
自分の中でずっと違和感を覚えていたことだった。
この資格を取ったからといって、
会社から必要とされる人間になるわけではない。
この資格を取ったからといって、
転職に有利になったり、
自立できるようになるわけでもない。
「持っていたら、ちょっぴり評価は上がるかもしれない」程度のものに、
赤ちゃんとの大切な時間や、
自分の健康を削ってまで投資する必要があるのだろうか。
わたしが一番大切にしたいと決めたことは何?
家族じゃなかった?
あえて勉強することをやめて、
睡眠時間の確保を第一優先にした。
そして赤ちゃんにしっかりと向き合うことにした。
すると赤ちゃんも何か感じ取ったのだろう。
よく笑い、よく眠るようになった。
わたしがわたしを優先しようとしていたから、
赤ちゃんは寂しかったのだ。不安だったのだ。
だから夜も寝なくなるし、
泣き声も大きくなっていたのだ。
わたしが今一番すべきことは育児で、
もし職場復帰して、仕事に対してわたしが何も進歩のないことを責める職場だったとしたら、わたしはその職場から離れるべきだ。
わたしの一番大切にしたい家族を大切にできない職場だから。
勉強はいつでもできる。
赤ちゃんが落ち着くようになったら、
保育園に行くようになったら、
学校に通うようになったら・・・
もしかしたら、急に明日からできるようになるかもしれない。
とにかく、
わたしが一番大切にしたいものを大切にすることを忘れてはいけない。
大切にしたいものを中心に、本当に必要かどうか考えなくてはならない。
気づかせてくれてありがとう旦那。
心に何かモヤモヤがあったり
違和感があったり
無理している感じがしたら
立ち止まって胸に手を当てよう。
「それ、本当に必要?」
具のない🍙まき子(@makicome1986)
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