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ちいさなせいちょうが、にちじょうをいろどる。


宮城県の取引先から生の秋刀魚をいただきました。

この鮮度を生かすには刺身だ!

そう思ったわたしは、生まれてはじめて秋刀魚を自分でさばいて刺身にすることにしました。


ネットで調べて、おそるおそる包丁をあてていく。

年季の入った包丁では、なかなかうまくさばくことができなくて、断面がどんどんボロボロになってしまう。まな板も血みどろ。それでも、正解を信じてゆっくりと動かしていきます。

「できた」

理想とはほど遠いけれど、わたしはたしかに秋刀魚を三枚におろすことができたのです!


「よし、もう一尾!」

気がつけば、自ら進んでもう一尾を手に取っていました。

決して上手ではないけれど、さっきよりもスムーズに手が動く。そしてさっきよりも短い時間で三枚におろしました。


30代にもなって、魚一尾まともにさばけないのかという感想は置いておいてください。

わたしは嬉しくなって、旦那と自分の母親にLINEを送ってしまったのですから。それに対して旦那も母も「すごいね」「美味しそう」と言ってくれたのですから。そしてわたしはたいそうご機嫌になったのですから。


どんなに小さくても、
どんなに役に立つ機会が少なくても、

小さな成長が日常を彩るのです。


できなかったことができるようになるのは、うれしい。たのしい。ワクワクする。

わたしの場合は人に指示されたり、指導されたり、見守られると緊張してうまくいかないタイプなので、今日みたいなやり方はとても充実感がありました。

自分の性格に合わせて、これからも成長をたのしもう。


牧 真姫子🍙えっせいすと(@makicome1986

数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。