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バーチャルYouTuberキズナアイ( Kizuna Ai )の分裂からエッセイストが学んだこと。


自称世界初のバーチャルYoutuber(=VTuber)のキズナアイ。
チャンネル登録数は約260万人規模という圧倒的な人気を誇っている。

ゲーム実況など一般的なYouTuberの活動だけではなく、2018年には音楽アーティストとしてオリジナル曲「Hello,Morning」をリリース。同年には自身初の単独ライブも開催した。

彼女のファンは全体の約30%が国内のファンであり、それ以外は海外のファンという構成になっている。これはファンとの交流や、日本国外の話題を動画でも取り入れたことなどが成功の背景にあったとされる。


そんな世界中で愛されるキズナアイが2019年5月25日、4人に分裂した。


『キズナアイが4人いるって言ったら信じますか? #1 』という2分弱の動画では、キズナアイが自撮りした内容になっており、「私の動画制作の舞台裏をお見せしちゃいます!」と話した後に、動画編集やゲーム実況、ダンスを担当するキズナアイが登場する。

突然の分裂に対しファンの間では賛否両論、戸惑いが隠せない。「中の人(声優)の負担軽減のためか?」とも推測されている。


普段のキズナアイの動画とはテイストが全く違う、この分裂シリーズ。分裂したキズナアイ本人が動画内でこんなことを言っている。

「1キズナアイでできなかったことをやりたかったはず」
「つまりチャレンジ?」
「その先に進化がある!」

その後のシリーズでも様々な方法でチャレンジをするキズナアイ。アニメ化してみたり、チャームポイントを色々な物につけたり、声を変えたり、話し方を変えたり。

前述したとおり、キズナアイは数あるVTuberの中でも圧倒的存在。そんな彼女が、敢えて今までのやり方を変えてみようとチャレンジしている。


パターン化することはとても楽だ。

お決まりのセリフ、お決まりの流れはその人の個性とも言える。だがワンパターン化すると思考が働きづらくなる可能性があるのだ。

アメリカのセントラル・アーカンソー大学の心理学者ビリー・スミス教授が6~17歳までの子どもを対象に調査した結果、語彙力豊富な子どもの6割はIQも高い傾向があったということが分かった。

これはボキャブラリーと知性の関係性の実験だが、他の行動でも同じことが言えるのではないだろうか。


したがってエッセイストもキズナアイのように新しい作風にチャレンジし、多様性を得ることで、あらゆるニーズに対応でき、顧客満足度の高い作品を生み出せるようになるのではないだろうか。

思考が武器のエッセイストが思考力が低下してしまっては意味がない。常に様々なジャンルに興味を持ち、低評価だったとしても作品を表に出してみる。キズナアイのように。


分裂という挑戦によって彼女はどんなVtuberになっていくのか。新生キズナアイを見守りつつ、彼女から刺激を受けてみてはいかがだろうか。


牧 真姫子🍙エッセイスト(@makicome1986


数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。