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「ちょっと聴いてよ」で大丈夫。誰よりも親しみやすいカウンセラーを目指す、じーぬさんにインタビュー!


様々な職業がAIに取って代わられるのではと危惧されている現代で、生き残る職業のひとつと言われている「心理カウンセラー」。

日本全国数多く存在する心理カウンセラーの中から今回、広島県から全国の方を対象にカウンセリングを行っている、「いい声カウンセラー」のじーぬさん(@g_nu9110に、心理カウンセラーのリアルを教えていただきました。

※なお、じーぬさんがどんな人柄なのかは、こちらのラジオをお聴きください。


■なぜ心理カウンセラーになりたいと思ったの?

じーぬ
僕の「生まれ持った前向きな思考」を、他の人にも分け与えたいと思ったのがきっかけです。小学生のころからクラスメイトに勉強を教えたりすることが多く、その頃から人の話を聴き、アドバイスをしてきました。それに加えて僕は、小学生時代に"いじめ"の被害者・加害者の両方を経験しているんです。

まき子
やさしい印象のじーぬさんが、いじめの加害者だったなんて驚きです!?

じーぬ
だからこそ、その経験を生かし、「人間関係に悩む人達の助けになりたい」と思っていました。でも「傾聴」という技術を知らずにいたために、自分の価値観を押し付ける場面があったり、伝えたい事がうまく伝わらずにすれ違う様な事もあり、自分自身の無力さや、もどかしさに打ちひしがれることばかりでした・・・

まき子
「傾聴」って相手の話を聴くだけなんじゃないですか?

じーぬ
「傾聴」を通して、クライアントと信頼関係を築くことができます。「自分の伝えたい事が伝わる」とは少しニュアンスが違うかもしれませんが、自分とクライアントのすれ違いを無くし意思疎通ができるようになると考えています。


■どうやって心理カウンセラーになったの?

じーぬ
自己分析をするようになって「人の話を聴き教える」自分の才能が明確化できました。それで「心理カウンセラー」になろうと決心することができましたね。

まき子
どんな自己分析を行ったのですか?

じーぬ
まずは「エニアグラム※」や「ストレングスファインダー」などの様々な自己分析ツールを活用しまた。あと自己啓発の書籍などを読みあさり、それを参考にして発せられる自分自身の考え方や感じ方に向き合いましたね。大事なことは「客観的に自分自身がどういう人間なのか俯瞰して分析」することです。身近な人達に自分に対する印象を聴くといいですよ!そのときは家族、職場、友人など自分が関わる全てのコミュニティで聴くのがポイントです!

「ジョハリの窓※」を参考に視点を変えて分析していくと、自己理解が深まります!

※「エニアグラム」は個人の特性を9つのタイプに分類する方法のひとつ。エニアグラムで検索すると無料診断がヒットしますので、そちらから診断できます。
※「ジョハリの窓」とは下記の図のように自分を4つの窓に分類して理解することで、他人とのコミュニケーションを円滑にするモデルです。

じーぬ
心理カウンセラーになった方法ですが、僕の場合、既に社会人として働いていて、今まで心理学や福祉に関する知識を学んだことがありませんでした。なので、「メンタルヘルス対策」「人間関係開発・職場環境改善」「キャリア形成」の3つの領域の支援に携わる『産業カウンセラー』という資格を取得するため、養成講座を受けるところから始めました。

まき子
やっぱり心理カウンセラーになるためには資格が必要ですか?

じーぬ
僕は「産業カウンセラー」の資格を取得しましたが、「心理カウンセラー」を名乗るだけなら資格はいりません、誰でもなれます。(と言う事はつまり、カウンセラーのスタイルや質も様々。クライアントには懲りずに相性の合うカウンセラーを見つけて欲しいと思ってまいす)ですが最低限、「傾聴」については学んで欲しいと思います!


■どうやってクライアントを獲得しているの?

まき子
心理カウンセラーと名乗っても、クライアントがいなければ仕事になりませんよね?どんな方法でクライアントを獲得しているのでしょうか?

じーぬ
僕はフリーのカウンセラーなので、職場の同僚や友人など、人づてに紹介していただいたり、様々なコミュニティに足を運んだり、SNSを通じて人脈を広げクライアントを募っています。一番最初にカウンセリングを行ったのも職場の同僚でした。

※はじめてのカウンセリングについて詳しくはこちらのラジオで→https://radiotalk.jp/talk/170820

(我ながら泥臭いことやってるなと思ってます。笑)

他にも、臨床心理士の下請をしたり、「ココナラ」のようなスキルサービスからクライアントを得たり、「cotree」のようなオンラインカウンセリングを提供している企業の登録カウンセラーになる方もいらっしゃいますね。

まき子
具体的に、今までどれくらいカウンセリングしましたか?

じーぬ
有償無償合わせて50人くらいかな?割合的には無償の方が多い(笑)

まき子
他のカウンセラーさんとつながる機会ってあるんですか?

じーぬ
養成講座で出会った講師や生徒の皆さんや、SNS上で知り合ったカウンセラーもいます。自己研鑽のためにカウンセラーの勉強会にも参加してますよ!


■カウンセラーとしてのスケジュールは?

じーぬ
「複業」でカウンセラーをしていますので、日中はもう一方の仕事に精を出し、夕方から夜の時間帯にカウンセラー活動。といった感じで一方の業務以外の時間はいつでもカウンセリングを受け付けています。通話やメールを使って全国のクライアントに対応していますね。

まき子
「複業」?「副業」ではないのですか?それに本業とカウンセラーの両立って大変じゃありませんか?

じーぬ
忙しいとは思いますが、大変だと感じた事は無いです。僕の場合、仕事量の違いはあれど本業、副業と意識せずにそれぞれ大事な仕事(複業)と捉え、両立できるよう調整しています。今はカウンセラーの仕事を増やすために全力投入です!!

まき子
「複業」・・・素敵な考え方ですね!!
ちなみに1回のカウンセリングってだいたいどれくらいの時間がかかるんですか?

じーぬ
長くても60分のカウンセリングを意識しています。脳が集中力を維持できる時間が45分程度と言われているので。

まき子
なるほど。理にかなっている・・・!


■カウンセラーでよかったこと・楽しいこと

まき子
根っからのカウンセラーじーぬさん、カウンセラーをしていてよかったことや楽しいことはありますか?

じーぬ
実は傾聴しているだけで楽しいです!(笑)それだけなく、カウンセリングによってクライアントが自己理解できた瞬間に立ち会えるのがとても嬉しいです!あとは単純に心理学や傾聴について学ぶので、人間関係を円滑に保つのに参考にしたり、自分自身のメンタル維持にも役立っています。

まき子
カウンセリングのゴールって、クライアントが自己理解できることなのですか?

じーぬ
カウンセリングに正解が無いと感じているのでゴールは意識していません。ただ、クライアントにとっての最善手を導きたいと思ってカウンセリングをしています。


■カウンセラーで辛いこと・難しいこと

まき子
では逆に、辛いことや難しいことは・・・?

じーぬ
カウンセラーとしてパフォーマンスを発揮できない時が1番辛いです。カウンセリングでは、クライアントへ共感的理解を示すために頭脳をフル回転させます。頭が回らないような不調が起これば、カウンセリングによる効果が得られないかもしれません。そんなパフォーマンスを発揮できなかったカウンセリングをして、クライアントから「ありがとう」と言われる事ほど辛いものはないですね・・・

まき子
ああ・・・それは辛そうです・・・


■今後どんなカウンセラーになりたい?

まき子
じーぬさんのおかげで、だいぶカウンセラーのことが分かった気がします!今後、どんなカウンセラーを目指しているとかありますか?

じーぬ
クライアントにとって、「親しみやすいカウンセラー」を目指しています。

まき子
たしかにカウンセリングって、心の悩みがあるとき・・・病気のときに行うというイメージがあります。

じーぬ
もっと気楽でいいんです。「ちょっと聴いてよ」と友人や恋人に相談するように、クライアントと同じ目線で、関わりやすい環境を提供して、心理カウンセリングについて多くの人が感じる堅苦しさや不信感を・・・

壊したいと思います!


■カウンセラーになりたい人へ一言

まき子
では最後に、カウンセラーを目指している人へ一言お願いします。

じーぬ
まずは「傾聴」について学び、知識と技術を修得してみてください!はじめは「傾聴って難しい」と感じると思いますが、技術は繰り返すことで身に付きます。たくさんの人の話を傾聴してみましょう!

「難しくて自分には無理だ」と挫折してしまうかもしれませんが、傾聴の知識や技術は、今後の人間関係の構築に役立つと思いますので無駄にはならないです!もし傾聴について「フィードバックが欲しい」という方がいれば、僕も協力しますので声をかけてください!

一緒に、心理カウンセリングを身近に感じられる世の中を作っていきましょう!

ぶっちゃけ、僕はまだまだクライアントを獲得できていないのでスズメの涙です(涙)
みんな!じーぬのカウンセリングを体験しに来てください!


■おわりに

「いい声カウンセラー」のじーぬさん(@g_nu9110、ありがとうございました!インタビューをしていて、じーぬさんはとても真面目で、けれど堅すぎず、「ちょうどいい距離感」で接して下さる方だなあと感じました。「心理カウンセラー」という職業が本当に天職なんだろうなと勝手に思っています。

カウンセラーは「傾聴」にはじまり「傾聴」におわるというぐらい、「傾聴」が大切なんですね。そしてカウンセラーに関する資格を持っていなくても、「心理カウンセラー」になることはできるそうです。これからカウンセラーになりたい方の背中を押してくれる情報なのではないでしょうか。

また、カウンセリングに興味があるけれど敷居が高くてしたことのない方、カウンセリングは「ちょっとした相談でOK」!小さな悩みでも、そもそも相談したいことが分からなくても、カウンセラーと話をすることで新しい気づきが得られるかもしれません。

(スヌーピーの登場人物ルーシーもオリジナルのカウンセリングブースで精神分析を行いますよね。外国ではカウンセリングはそれぐらい身近な存在なのです。)

わたしもじーぬさんと同じく「人間関係に悩む人達の助けになりたい」と思っている人間のひとりです。カウンセラーに興味のある方、じーぬさんと一緒に「心理カウンセリングを身近に感じられる世の中」を作っていきましょう!!

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※じーぬさんのカウンセリングに興味がある、じーぬさんととりあえず話をしてみたいという方、連絡先はこちらです ↓ ↓ ↓


取材・文:牧 真姫子(@makicome1986
写真:いろは(@iroha_dear168


※このインタビュー記事ができた経緯はこちらの動画をご覧ください ↓ ↓


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