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かんどうが、かちかんをかえる。~こうじげんのやさしさにであったおはなし~


先日、わたしの実家で姪っ子の誕生日会をしました。

その時、高次元のやさしさと出会い、感動したので紹介させてください。

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誕生会には、わたしと旦那・わたしの両親・わたしの弟夫妻、そして姪っ子が参加しました。

わたしの旦那は近ごろ姪っ子に会っておらず、久々の顔合わせ。

実家の玄関を開け、中をのぞくと姪っ子の姿が見えました。

いつものように、わたしの姿を見て姪っ子は笑顔になり、こちらに来ようと近づいてきたのですが、彼女の眼には見慣れない旦那の姿が。

その瞬間、

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


滅多に声を上げて泣かない姪っ子が、オバケに襲われたかのごとく泣き叫び、自分のお母さんの胸に逃げこみました。

それからいくらあやしても、なかなか泣き止みません。怯え、震え、泣き叫び続け、お母さんを強く抱きしめて離れません。


さて、ここでわたしは高次元のやさしさに出会いました。


弟夫妻が姪っ子に対して、こんな風に言ったのです。

「なんで泣くの~?まき子ちゃんだよ~?久々だったから誰か分からなかったのかな~?」

その時わたしは、彼らのやさしさに気づいていませんでした。むしろ「え!?なんで!?自分よく会ってるし!?」と疑問に思っていました。


あとになって弟夫妻が教えてくれたのです。


わたしの隣で、わたしの旦那が今にも泣き出しそうな顔をしていた、ということを。


弟夫婦は旦那の表情を見て、瞬時に、阿吽の呼吸で判断したのです。「これ以上、旦那さんを傷つけてはならない」「ターゲットを変えさせよう」と。

その結果、わたしの旦那は心に深い傷を負わずにすみ、姪っ子も次第に落ち着きました。最終的に旦那と姪っ子は手をつないで遊ぶほどの仲良しになりました。

わたしも一瞬は疑問に思いましたが、事実ではないし、今まで通り姪っ子と仲良く過ごせたので平気でした。


何に感動したかって、一瞬で判断した、ということです。

しかも夫婦そろって。

これは、普段から気配り・目配り・思いやりのある行動をとっていないと、なかなかできないことです。(現にわたしは旦那に対して何も気が付かなかったので笑)

後になってフォローすることは、そんなに難しくないと思いますが、その場で、その瞬間、やさしい行動がとれるということは、まことにあっぱれ。次元の違う、高次元のやさしさでした。

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人間は『感動したときに価値観が変わる』そうです。

今回の出来事で、普段自分がどれだけ周りが見えていないか、気配り・目配り・思いやりが欠けているか痛感しました。そして、もっと周りをちゃんと見よう、そう思えました。

今回はたまたま『感動』と出会えましたが、自分からたくさんの『感動』と出会うようにして、自分をアップデートしていきたいな。


牧 真姫子🍙エッセイスト(@makicome1986


数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。