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Hurley Presents "Twelve": A New Series From John John Florence/誰だって今より「先」の世界をみてみたい

去年末、パイプマスターズという大会で準優勝した日本人プロサーファー、五十嵐カノアに一目ぼれして以来、競技サーフィンにはまっている。日本ではまだまだマイナーではあるものの、2020年のオリンピック種目にも採用され、世界的にはかなり知名度が高いスポーツだ。

現在、そんな競技サーフィンの最高峰、チャンピオンシップツアーの首位を独走中なのが昨年の世界チャンピオンでもあるジョン・ジョン・フローレンスという選手。ハワイ島出身の金髪イケメンで、一時期はテイラー・スウィフトとも付き合っていたほどの、モテ男。

そんな彼の昨シーズンの戦いの軌跡が、「Hurley Presents "Twelve": A New Series From John John Florence」という形でYoutubeで配信されている。


シーズン当初、彼は「勝てない」ということに悩んでいた。「勝てない」とはいっても、第1戦では準々決勝までは残ったし、第2戦、3戦も、Round 1はグループ1位で通過している。
それでも何度も優勝している彼からすると、その状態は「スランプ」にほかならなかった。
一方私が応援している五十嵐カノアは、今シーズン、Round 1 を勝てない大会が3試合も続いた。そして今開催中の第4戦で、はじめて勝ち抜くことができた。

こう書くと、まるで五十嵐カノアがとても平凡な選手のように思える。
だけどそもそも、彼らが参戦しているチャンピオンシップツアーというのは、世界中数千人のプロ選手がいる中で、毎年たった32人しか参加を許されない。五十嵐カノアはアジア人で初めて、このチャンピオンシップツアーに参加する権利を得た。彼も彼ですごいのだ。
ただジョン・ジョン・フローレンスは、少なくとも今は、五十嵐カノアの「先」の世界で、戦っている。

私達はよく、自分の平凡さに辟易する。そして「才能の違い」や「運」、そんな言葉を理由に、先に進むことを諦めてしまいそうになる。
だけど本当はみんな一緒なのだ。誰だって、今より「先」の世界をみてみたい。ジョン・ジョン・フローレンスも、五十嵐カノアも、そして私達も。そしてその気持ちを持ち続けられた人だけが、前に進んでいける、そう思う。

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