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わかりやすい話し方へのヒント:最初が肝心

こんにちは。
元アメリカ大学スピーチ講師の高橋です。

初めての方はこちらから(自己紹介)。
月木に、中級者(TOEIC600点以上)向けに、スピーキングやプレゼンがアップする方法を書いています。

今回は、私が気になっているロジックについて、数回に分けて書いていこうと思います。
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さて ここで、質問です。
英語の会話力、プレゼン(発表)力を上げたいと思ったら、まずどんな勉強をしますか。

ここで、よく上がるのが、①単語を覚える、②文法を復習する、等なんです。ですが、私の思っていることは、違います。

ずばり、ロジックの力を上げることです。

その理由について、見てみましょう。
単語力をつけなければ、と考えた方。単語は、毎日どんどん生まれています。全部覚えるのは、至難の業。日本語で言いたいことを考え、それを英語にするには(伝わるようにするには)、単語を覚えればいいのでは、ない場合が多いです。「伝わるように」がポイントです。

その背景には、日本語=英語ではないことがあります。1対1対応ではないのです。日本語で考えた、一文字、一文字をそのまま英語に直して(訳して)いけば、話せるようには、なりません。

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次に文法力。確かに必要最低限の、中学時代の文法ぐらいは必要です。何の後に何を置くと、通じる英文が作れる、という知識は必要です。ですが、通じない原因の元の所は、そこではないのです。

特に中級者の方のは、そうではないです。(単語と文法は十分です。)

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そこで、論理的に話す、が必要になってきます。

日本語で暮して来た日本人は、これがあまり上手ではありません。
なぜだと 思われますか。

日本語って、共感の言語だからです。二人が日本語で話す時、相手との共通点を探そうとします。

それから、日本人はハイ コンテクストカルチャーを持っているのも、理由です。言わなくても 歴史、価値観などの共有部分が多いのです。
だから言葉で説明しなくても、いわゆる行間を読む、という技で、わかり合えてしまうのです。

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日本語では、そうやってわかり合えているから、それと同じように、英語を使ったり、日本語から英語に直したりすると、わかりにくい英語になります。

では、どうやったら、分かりやすい英語になっていくのか。これから説明していきます。

まず、最初に、あなたともう一人の人が英語で話すとして、そこで何をしたいのか・達成したいのか、決めてからにしてください。具体的には、選択肢は二つ、そう二択です。

①あなたと、相手が、思いつくままに 語りあい、お互いの考えや価値観などを共有したい。(いわゆるおしゃべり)
②何かを決める必要があり・あるいは達成したい目標があり、そこに向かって、お互いの情報や考えを検討し合いながら、欠けている部分を補い合いながら、話していく場合(最後は結論を出したい場合)。

この2つです。

まず、これからしたいことが どちらなのか、最初に決めてください。意識するだけでも結構。

もし①ならば、やりたいように話しを進めてください。それで問題なし。

しかし②ならば、論理の型があるので、それを構築するように、情報を出しあい、お互いの意見を確かめあったりしながら、目的・結論を目指す必要があります。

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まず 最初に意識する所から
これだけでも、多くの話し合いやディスカッションが 有意義な物に変ります。

上に書いた論理の型のことは、次回 お話しします。

今回はここまでです。お読みいただき、ありがとうございました。

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