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日本人が今 英語スピーキング力を身につけるべき理由 5/6:優先順位は、文法や単語ではない

こんにちは。
元アメリカ大学スピーチ講師、現英語スピーキングコーチの高橋です。
初めての方はこちらから(自己紹介):

月木に、英語中級(TOEIC500~)の方向けの、スピーキング・プレゼン力アップの記事を書いています。

さて 今日は理由の5つめです。(1つめ2つめ3つめ4つめはこちら)それは、単語や文法は ほぼ十分なのに、更に学ぼうとし、本当に必要な話し方の流れ(型)がなおざりにされている、ということなのです。

確かに、単語や文法は、英語の中心をなすものです。しかし、英語の力がつき、複雑なことを言おうとすればするほど、一つの日本語を、もう一つの英語で言い換えるようなことは、あまり現実的ではありません。日本語と英語が一対一対応ではないからです。

文化的な違いもあります。日本語で普通に 日常的に言うことを、英語にそのまま直しても、そんな習慣がないという場合はどうでしょう。時々アプリなどで、「いただきます」を英語で、等と訊かれますが、キリスト教ならお祈りして、お食事をいただくにしても、いただきます、そのものを文化背景も含めて、一言で英訳するのは、無理です。

それよりも、本当に言いたいことは何なのだろうと考え、文単位であるいは、二三文単位で伝えていける力を養った方が、より通じるのではないでしょうか。

文にしても、文法にしても、それらを覚えたから、それを使って、話せていますか。縦横に使いこなせているでしょうか。文法あってのスピーキングではなくて、スピーキングで言いたいことを、ちゃんと伝えるための文法なのです。

一つの単語には、複数の意味があります。なので、文単位で学ばないと、その全貌を理解できたということには、なりません。
その文中で、どの意味になっているか、が違うからです。だから、単語のみではなく、文と一緒に覚えるのがいいのです。

私は中級以上(TOEIC600点以上)の方達を念頭に書いています。主語+動詞で話せる方達です。もちろん上級向けの単語というのはありますが、それよりも、話しを通じさせる為には、筋道の通った話し方を身につけていく必要があると思います。

分かりやすい話し方の練習なんて、学校でしますか。しないと思うのですね。少しずつ小学校からしていけば、高校を出る頃には、自分の意見を分かりやすく言える人達が、増えてくると思うのですが、そんなプログラムはないようですね、公立レベルで。(もし、うちの学校でしています、という方がいらしたら、是非カリキュラムに関して、うかがいたいものです。)

私立や、特に英語に力を入れている学校でなら しているかもしれません。私の疑問は、なぜ特別な学校に行かなければ、分かりやすく話す練習ができないのか、ということなのです。

単語の意味を訊くテストや、文法のテストと同じぐらい、分かりやすく話す練習を取り入れてほしいのです。まあ今の受験制度が変らなくては、無理でしょうね。

ただ待つだけでは、何も変らないので、私なりに、草の根レベルで、分かりやすい話し方を広めていこうと思っています。

今日はここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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