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わかりやすい話し方のために:話し方の順番が狂った時

こんにちは。
元アメリカ大学スピーチ講師の高橋です。

初めての方はこちらから(自己紹介)。
月木に、中級者(TOEIC600点以上)向けに、スピーキングやプレゼンがアップする方法を書いています。

今回は、私が気になっているロジックについて、数回に分けて書いていこうと思います。

英語で分かりやすく話すためには、必要なロジックの型がある、ということを書きました。以下です。

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ロジックの型とは、

🍰ショートケーキをイメージしてください。4層です。こちら。

最上段(いちご)トピック・何について話すか(どういう目的で話すのか:ただのおしゃべり?あるいは、~を決めるということ?)

二段目(ケーキ スポンジ):結論1(自分は賛成・反対のどちらか、あるいは~という考えを持っている)

三段目(ベリーの層にベリー2つ):ここが、理由2つ

四段目(ケーキ スポンジ):結論2(ご自分の意見、再び)

この構造、です。上から下に向かって話していきます。

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通じない、よくわからない話し、というのは、上の4つの層
1.どれかが抜けている
2.順番が狂っている
3.一つの層と次の層のつなぎが甘い、

のどれか、あるいは複数の事が原因です。
解決方法は、前の記事に書きましたので、ご覧ください。

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今回は、↑の2.順番が狂っている、を取り上げます。
4つの要素(トピック、結論1,理由2つ、結論2)があるので、
組み合わせ方は、複数あるのですが、そのうちの、
トピックー理由2つー結論1-結論2、となっている例を取り上げます。

例)トピック:今日は、我が社とB社の合併の是非について、話し合います。
理由2つ(の1つめ):なぜなら、我が社の製品の製造コストが下がるからです。
理由2つ(の2つめ):更に、販路が拡大できます。
結論1:だから私は合併には賛成です。
結論2:(これは、この順なら、不要:結論1が既に出ているため、それを繰り返す必要はなし。)
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理想的には、以下です
トピック:今日は、我が社とB社の合併の是非について、話し合います。
結論1:私は合併には賛成です。
理由1と2:なぜなら、我が社の製品の製造コストが下がるからです(1つめ)。
更に、販路が拡大できます。(2つめ)
結論2:だから 私は合併に賛成なのです。

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上のように順番が狂ったら、こうなります
1.あなたがスピーカーの時:聴いている人達は、あなたが理由を言っている時に、「この人の立場は、賛否どちらなのだろう?」と思っています。

直接それを質問してくれればいいのですが、遠慮したりして、あなたには、伝わってこないかもしれません。ただ その後に結論が出れば、「そうか」となります。

2.あなたがリスナー(聴く側)の時:上の1と同じような気持ちだと、思います。

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これが起こってしまう原因:大きく言って、2つあると思います。
①理由が、あなたが一番に言いたいことで、そちらに注意が向いている。
②理由を言いながら、自分の立場を考え、後で決めている。

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改善方法話し出す前から、自分の結論を決めておき、上のショートケーキの順で、言うようにしましょう。特に思い入れのある理由が、浮かんだ場合には、ショートケーキの図を書いて、それぞれの層に、言うことがあるのか、確認しましょう。抜けている場合は、補って、あの順で話しましょう。

今日はここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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