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NOを言わせてもらえない女たち

 言葉を奪うことはアイデンティティを奪うこと。
 大学の講義でナショナリズムが台頭してくる時代の中国史を取り、レポートを書きながらそのことに気付いた。
 小学校の教科書に載っていた「最後の授業」という物語を覚えているだろうか。
 小学生の頃には、物語の背景があまり理解できず、主人公の住む地域でフランス語の授業がなくなり、怖い先生が単なる怖いだけの先生ではなかったというだけの物語としか捉えていなかったが、ナショナリズムを知るとあの話は見え方がまったく違ってくる。

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