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自己実現の第一歩は「本音を出す」こと

これまで 1on1やコーチングでは、本音を引き出すことが大切とお伝えしてきました。

私は、本音は大切だと確信する経験を度々しております。

しかし実際には、1on1やコーチングで本音を出せないことも多いように感じます。


今回は、本音を出す「方法」の話ではなく、本音を出すことがどれだけパワフルなのか、「効果」についてお話しします。

以前、コーチングのクライアントだった方の話をします。

その方と話していると「随分いろいろと我慢している」ことが伝わってきました。コーチングで少しずつ気持ちを掘り下げていきながら、「本当はどうしたい?」と、心の中枢に問いかけるような段階になった頃、彼女の中で堰き止めていたダムが崩れたように、これまでの感情がどんどん溢れ出てきました。

彼女はぐしゃぐしゃに涙を流しながら、
「もう我慢したくない」
「〇〇さんに合わせたくない」
「本当はやりたくない」
「NOと言えるようになりたい」

と、正直な気持ちを吐き出してくれました。

きっと初めて吐いたのでしょうね。次から次へ、昔のことまで正直な気持ちが出てきました。

たくさんこらえてきたんですね。
本音を出せず、つらかったですね。

私も一緒に泣いていました。


そんなコーチングを終えて、彼女が自分の力で過ごす日々を見守っていました。
しばらくすると、明らかに目に見える変化が!

身につけるものが明るい色に変化し、髪型も流行の、彼女にしては少し奇抜なものになり、SNSで正直な気持ちが発信されるようになりました。

二人でランチする時にも、「私は◎◎を食べたい」と、はっきり意思表示をしてくれました。
これまでは「マキさんに合わせます」と譲り続けていた彼女が。

ランチをいただきながら、
自分が喜ぶことをするようになりました
やりたいことが見えてきました
と、素敵な気持ちを聞かせてくれました。

自分を解放してあげているようで、私の前でもリラックスして過ごせるようになったのが目に見えてわかりました。


彼女はあのコーチングのとき、本音を言葉にし、その言葉で客観的にご自身の意思を確認しました。
本音を出すと、気持ちが楽になるのはもちろんのこと、意思を言葉にすると、その言葉がパワーを持ち自分に司令を出すような働きがあると思うのです。それで、彼女も自分の好きなように動けるようになったのだと思います。

大人になると、ある程度自分の感情をコントロールしたり、周りのことを考えて行動するようになります。それは健全な成長で、本音を出しづらくなるのも自然なこと。本音だけで生きていけるわけでもないですし。

ですが、誰でもどんな意思も自由に持って良いもの。自分の感情を押さえつけてしまうのは不健全です。
調和を考え、本音を出せないのであれば、「本音を吐いていい場所」は持っておくほうが良いと思います。

「本音」を吐くと、本当にやりたいことが視界に入ってきます。
本音を閉じ込めているときは、自分の関心が自分以外の外部に向かっています。自分の関心・視線は自分に向けてあげましょう。

我慢が癖になっている人はとても多いです。

自分で自分に問いかけてあげてください。
「本当に?」「心からそう思っている?」を何度も何度も繰り返し、我慢に覆われている「本音」を出してあげましょう。

そして「本音」を見つけたら、ぜひ「本音を吐いていい場所」で吐き出してください。

・心から思っていることは?
・何でも自由にできるなら、本当はどうしたい?

ぜひ、吐き出してください。本音は、自己実現の大切な一歩になります。


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