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育成者がぶつかる”嫉妬”の壁

人の育成をしている時、相手が素直に聞き入れ頼ってくれるたりすると、相手に愛情が湧いてきます。社会人歴の浅い方には特に、手取り足取り教えるぶん愛おしくなります。
組織内で毎日顔を合わせる関係であれば、愛情も極まり、"一生もの"とも言える強固な師弟関係もできあがるでしょう。

ですが、途中で崩壊する場合もしばしば。

育てた後輩が目覚ましく成長するようになると、育成してきた先輩は、心の中がザワザワとしがちです。これまでとは違い、「自分が追い抜かれたらどうしよう」と恐れる気持ちが生まれるのです。

言うなれば「嫉妬」です。

嫉妬は誰にでもある感情。健全な感情だと思うのです。
しかし、ここで嫉妬にどう向き合うかが大事です!


嫉妬に振り回されてしまう人は、もう後輩を育てようとしなくなるでしょう。意地悪をするようになったという事例も見聞きしたことがあります。
とても残念です。後輩にも先輩の嫉妬の感情は伝わり、それまで良好だった人間関係も悪化しそうです。
もし自分が後輩だったら、もう尊敬できなくなりますし、先輩から遠ざ過労とします。


対して、嫉妬に振り回されない人は、嫉妬の感情を認め今の自分への戒めとします。良いチャンスと捉え、さらに自分を高めるほうに力を注ぐのです。
ですので、それまでと変わらず、自分の全てを伝授する意気込みで育成し続けます。
いつか、本当にその先輩と後輩が肩を並べた時、互いに磨き合い助け合える強固な信頼関係が出来上がっているはずです。


私はたくさんの方に育てていただきましたが、素晴らしい先輩は、私がそのレベルに追いついていない段階でも、「あなたには敵わない。どんどん活躍してね。私も差をつけられないように頑張るぞ!」と言ってくれました。
焦る気持ちも匂わす言葉から察するに、嫉妬ももしかしたらあるかもしれない。しかしそれよりも、私を認め、自分も頑張る!と前に進もうと努力される姿に、ますます尊敬の念が強くなり、この先輩を一生大切に一緒に伸びていきたい!と思いました。
私もこの先輩のように在りたい。と、ずっと胸に留めています。


後輩を育成するときは、
超えられることを恐れない!

どんなに嫉妬しても、ケチになって教えないようにしても、後輩の力は変わりません。


嫉妬が芽生えたら、まず深呼吸しましょう。踏ん張って、それをポジティブな方向に向けるのです!

・「すごい後輩を育てたのは自分だ」と誇る
・「もっと育成するぞ」と気合を入れ直す
・「自分は後輩の上をいく!」と目標を高める

後輩よりも自分に、今よりも未来の可能性に目を向けます。
すると、ギスギスせず心も豊かになり、ご機嫌な状態で成長に向かって進めます。人としての魅力も爆発しますね。

「嫉妬」は、プラスの原動力に!




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