今井麻希子 (comaki) NVC認定トレーナー

本当に大切なことは、きっとこころを軽やかに自由にしてくれるものであるはず - NVC …

今井麻希子 (comaki) NVC認定トレーナー

本当に大切なことは、きっとこころを軽やかに自由にしてくれるものであるはず - NVC (Nonviolent Communication)や言葉に寄り添い・紡ぐことに情熱を注ぎ暮らしています。『「わかりあえない」を越える』翻訳。 http://yukikazet.com

マガジン

  • NVC - 新たな地平に旅をする

    「何が正しく・何が間違っているか」から「何を大切にしたいか」へ。NVCとの出逢いは、選択と想像を豊かにし、創造に新たな可能性をもたらすパラダイムシフトだと感じています。一生かけて歩んでいく旅路のことを、ここに綴ってゆきます。

  • NVCを深める

    • 17本

    NVC大学の4人のナビゲーターがNVCを深めるうえでの視点を紹介していきます。

  • 全人的医療を支える共感的コミュニケーション・NVC

    • 4本

    医療現場を、人間性を大切にした癒しの現場にするために・・・NVC(Nonviolent Communication:共感的コミュニケーション)の視点から、その可能性を探ります

  • IFS (Internal Family System)

    人の心の中には、さまざまな声がある。そのどれもがとても大切なことを伝えてくれている声。自分のなかのもっとも小さな声にも、耳を傾けてゆくこと。そして、創造性や可能性に満ちた、揺るぎないセルフ(大いなる自己)にたつセルフ・リーダーシップ。IFSの提示する世界観を紹介していきます。

最近の記事

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Journey to Self Leadership -今井麻希子 -メディア掲載・提供プログラムのご案内-

NVC認定トレーナー今井麻希子のメディア掲載情報&提供プログラムをご案内します。 最新の情報は以下のリンクをご覧ください。 https://yukikazet.com CNVC(NVCセンター)のトレーナー紹介リンク https://www.cnvc.org/trainers/makiko-imai メディア掲載・ 「コミュニケーション・シフト - NVCで人生の新しい扉を開く」 経済コンテンツプラットフォームPIVOT ・ 『無意識の「思い込みや偏見」に

    • すみっこに追いやられる「賢さ」

      身の回りにいる多くの人たちが、マインドフルネス・瞑想の習慣を持っている。そして憧れる人たちのいく人もが走る習慣を持っている。 このうちマインドフルネスについて思うのは、子どもの頃には、こういうものを必要と感じることなど、まるでなかったな、ということ。 子どもでいた、ある時点までは、というのが正しいか。 それは雲の流れとか、虫とか、木々が揺れるのとかを見るのに夢中で、かくれんぼをしては見つからないように気配を潜めるのに夢中で、短い休み時間にもむりやり遊びをねじ込むのに夢中

      • 「まわれ、右」と大阪人の必要

        鎌倉は御成のスターバックスコーヒーのもっとも美しい季節が訪れた。「フクチャン」で知られる漫画家・横山隆一の邸宅跡につくられたこの店舗には、プールを備えた美しい庭園がある。その辺りにはチューリップが、そして藤棚や八重桜の姿があり、水面にピンクの花びらが揺れるのは、入れ立てのカフェオレの表面をみているみたい。ゆるやかな遠心力が、とてもやさしく心地よいのだ。 そんな風景が目の前にあると、おもわず顔を上げて、外をみることになるでしょう?それがよくて、このカフェによく訪れている。ma

        • 見えない痛みの継承のこと

          恐ろしい夢を見た。小型飛行機のようなものが離陸する。それについているロープを握っていた私は、勢い宙に持ち上げられる。大変!生命の危機だ。このままずっと落ちないように握っていればよいのだろうか。いや、すぐにでも手を離せば地面に落ちても軽傷で済むだろうか?選択の余地などあるようでなく、高いところが怖いのに、どんどんと持ち上げられ、力んでいるつもりが少しも力が入っていないようにも感じ、恐怖に耐えきれず魂の抜け殻のようになる。そのまま吸い込まれるように寝たのか、それを引きずっているの

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        • 日々を綴る(世界)
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        • 近くて遠い - 1/72 : 暦の時間 2021 -
          41本

        記事

          あわい(間)にこころを寄せる

          桜の花びらが地面に吸い込まれてゆくにつれて、淡い緑が徐々に姿を現す。次第にそれは色彩を鮮やかにして、光を眩しく反射する存在へと姿を変えていく。やわらかさが、鮮やかさへと変わる。4月とはそんな季節だ。 和暦研究家の高月美樹さんが、SNSにオオミズアオの動画を載せていた。薄緑とピンク色のもふもふとした蛾。目の前にいたらびっくりして鳥肌が立ってしまうかもしれないその存在は、神秘さを纏う美しさで見るものを魅了する。オオミズアオの寿命はわずか1週間。その貴重さゆえに、見た人に幸運が訪

          あわい(間)にこころを寄せる

          NVCから考える「わかちあいの地平」

          「いのちの授業」 あなたならどのように紡ぎますか?先日「いのちの授業」を伝えている 一般社団法人リヴオンの 尾角光美(てるみん)さんと対談をしました。リヴオンはグリーフケアという、喪失に伴う痛みに心を寄せる活動に長年取り組んでいらっしゃる団体です。 リヴオンは現在、"「子どもの自殺予防教育」と「自殺により死別経験した子へのサポート」両輪で届ける"というテーマでクラウドファンディングを展開して、今日(4/15)が最終日です。 リヴオンで伝えている「いのちの授業」を体験でき

          NVCから考える「わかちあいの地平」

          「つらい」気持ちに、居場所がある社会でありますように - NVC未来ダイアローグより

          4月9日、一般社団法人リヴオンの尾角光美さんをゲストにお招きした対話の場を開催しました。光美さん(てるみん)の言葉が響き、対話からの気づきも心に留めておきたいと感じて、NVC大学のnoteにまとめましたのでこちらにもご紹介します。 Compassionate Communityという言葉が、とても響きました。 私は何のためにNVCを学び、実践し、わかちあおうとしているのだろう。その根本にもつながることを、改めて考えています。 いのちの声に耳を澄ますこと。その意味は何かを

          「つらい」気持ちに、居場所がある社会でありますように - NVC未来ダイアローグより

          山桜の頃

          まだ月の昇る前の遅い夜。鎌倉の友人と自転車を押して歩く帰り道に、今年の開花状況についての話になった。 「市役所のところの木は、もうすっかり葉桜になってしまったね」 「玉縄桜は例年通り早かったけれど、その他はずいぶんゆっくりな気がしますね。そういえば、スタバの桜も綺麗だけれど、あれはいつも、結構遅いタイミングな気がするなあ・・・」 鎌倉の山間に暮らす友人によると、山桜が少しずつ咲き始めたのだという。白い淡い色が、木々の中に明るく目立つ。そうだ、このまちは、山桜を抱く山に囲ま

          柔らかな夜風に吹かれて

          京都在住の友達が、桜の写真をSNSにあげている。鴨川沿い、そして京都御所。本満寺の枝垂れ桜も少しずつ咲き始めたらしい。 今から3年ほど前、コロナ禍で人の少ない京都に、一月ほど過ごしたことがあった。その年は一週間ほど前には桜が見頃を迎えていたということを、時に疎ましく思うデジタルデバイスの通知機能が伝えてくれたのは、つい数日前のことだ。日記よ、君はいつの間にそんなところに住まうようになったのかい? 私的情報の貯蔵庫。これが意味することは、なんなのだろうか。知らないうちに変化

          困りごとスルーの技術

          私たちの暮らしが今よりちょっと楽になったり、ゆとりが持てたりすることって、「困ったね」ってことを素直に言葉にできて、そのことがちゃんとケアしてもらえる空間が少し増えてゆくことと関係していると思う。 困りごとをスルーすること、つまり、何事もなかったかのようにやり過ごす力を磨いているうちに、気づくと、発想力だとか、おかしいということに声をあげる力、本来あって欲しいことを大切にする力が、どんどんか細いものへとかわっていく。ぼやぼやしている間に、諦め癖がついてしまう。 それは、ち

          私はいかにして戦士となったか "How I Become a Warrior" by Jeff Foster

          IFS (Internal Family System:内的家族システム)に関連する情報をウェブサイトに探していたときに見つけた英語のサイトで、Jeff Fosterの "How I Become a Warrior" という詩が紹介されていました。彼自身がfacebookでシェアしているリンクはこちらです。自分なりの訳をつけてみましたので、ここにシェアします。 私はいかにして戦士となったか かつて私は怖れから逃げた すると怖れは私を支配した。 怖れを新生児のように抱きし

          私はいかにして戦士となったか "How I Become a Warrior" by Jeff Foster

          医療現場でNVCを活用する - 宮崎大学医学部でのワークショップレポート

          宮崎大学医学部にて、NVCのワークショップを開催してきました。NVC大学のnoteにて発信しましたので、こちらにもご報告します。 ロールプレーイングや実践重視のワーク。短時間ですがさまざまな声に触れらることのできた、大切な時間でした。

          医療現場でNVCを活用する - 宮崎大学医学部でのワークショップレポート

          井戸のあった暮らし

          この写真をみつけたら、何故かタイトルにこの言葉を置きたくなった。そして同時に、京都の詩仙堂が心に浮かんだ。 確か片隅に、井戸があったような気がする。訪れたのは秋の終わりの、小雨の頃だったか。折り畳み傘を指にぶらさげてシャッターをきろうとして、思うほど美しく撮れそうになく取りやめた、斜めに歩いた石畳の記憶。 庭を眺めていると、小雨の中に陽が眩しく射しはじめ、振り向くと連れてきてくれた友達のMちゃんが、私が座っている姿を背中から動画に収めてくれていた。「光の雨の中に佇む姿が素

          となりで聴く音

          熱が下がったものの、感染症のために外出を控えて過ごした金曜日。なんだかもう割り切ってしまって、パジャマの上にカーディガンを羽織ってホストした朝の読書会。それから、久しぶりの友達とのオンライン対話。 それにしても眠い。熱もなく身体は元気なはずなのに何故もこんなに眠いのだ。少し前にコロナにかかった別の友達の情報によると、これは「倦怠感」というものかもしれないとのこと。たくさん眠ったつもりではあるが、あれだけ一度に熱が上がった、あの身体の強張りを考えると、確かに何か影響を残してい

          2024年、春分の日

          千年に一度の珍しい巡り合わせという今年の春分の日。この特別な日に、尊敬するジョアンナ・メイシーさんの編み出した「つながりを取り戻すワーク」を開催することになっていたものの、なんとコロナに感染し、場に立ち会うことすらできなくなってしまいました。治療薬によって一時は40度まで上がった熱もすっかりおさまり、身体は随分楽になったというのに、何しろ感染症ということで外出ができない。とても楽しみにしていた場であり、申し訳なさと同時に、とても残念に思っています。「いま・この瞬間」を共にした

          静けさの訪れる場所

          「静けさ」という言葉が好きだ。 それは、一見「ない」とされるものに、「存在」の認知を与える言葉だから。 静けさは「ある・ない」の世界とは違う。「出現する」ものなのだ。そしてその「出現」というものは、見えない何かの共同作業によって訪れる。 スノードーム、と呼ばれる、雪の降る様子を楽しめるガラスの球体があるけれど、あの、雪たちがひらひらと舞い降りたあとの静けさが好き。すっかり静かになって、いまなら真っすぐ、受けとめることができるよ、というくらい、空間に満ちた時間のたまらない