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【セルフライナーノーツ】#01.FOR THE MAGICAL MOMENT【MAGICAL MOMENT】

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【セルフライナーノーツ】#00.プロローグ【MAGICAL MOMENT】


全12曲のフルアルバム、1曲目から順にコツコツ書いていきますので、どうかよろしくお付き合いください。できれば週1以上のペースで書き進めたいなあ、冬がきちゃう。笑

CDご購入はBASEオンラインストア「万貴音屋」から。在庫残り数枚です!


「FOR THE MAGICAL MOMENT」楽曲クレジット

作詞:小田貴音 作曲:小田貴音 編曲:万貴音

【楽曲解説】

先に表記の話。なぜフル大文字なのかというと、「なんかイカついから」です(マジな話です。笑)。「For the Magical Moment」だとなんかお洒落な雰囲気になって違和感あるし、「for the magical moment」だとちょっと貧弱な印象。視覚的にどんな印象を受けるか、みたいなこともちょくちょく意識します。

アルバムタイトルが「MAGICAL MOMENT」に決定してから作った曲、おそらく一番最後に作ったんじゃなかったかな。ある程度の曲数を並べられるアルバムの場合、特に1曲目では色んな仕掛けを作るアーティストも多いです。プロローグ的なインスト曲だったり、面白い系の短い寸劇だったり。やってみたいと思ったこともあったんだけど、「繰り返し聴いてもらう」ことを考えた時、ネタ的なものってだんだん邪魔に感じてしまうと勿体ないな、と判断しました。その上で「いらっしゃいませ、ようこそMAGICAL MOMENTワールドへ!」で始めたかったので、タイトルを冠した少し短めの楽曲になったわけです。

当時の万貴音は割とロック色も強めに出してたんで(ギターソロある曲も結構あります)、どうせならド派手にやろうぜって意識でアレンジもしていったんですけど、思った以上にイカつい感じに仕上がりましたね。笑 ライブでの使い所もやはり1発目がふさわしい曲。というより他の選択肢が持てない曲かもしれません。そりゃそうだよね、「いらっしゃいませ」なんだから。


【音の解説】

ドラムの大きなビートから始まり16分の細かめのハネの入った、ハードでエピックなロックナンバー。ビートの掴み方はB'z「MR. ROLLING THUNDER」と一緒です。ハードロックのバンドスタイルに生ブラス入り、という派手な編成。結果、AOR的なジャンルに捉えられたりもしました。ロックも分類すると無限にあるよね。

冒頭のビートは世界中が同じ感想を持つと思いますが、QUEEN「We Will Rock You」と同じパターンです。分かりやすく手拍子を煽れる(足拍子も?)やつ。どん、ぱん、どんどんぱん、どん、ぱん、どんどんぱん。

そこにディストーションギターのキレよくヘヴィなリフが入り、本編になだれこむ。万貴音の初期〜中期は結構強めのリフが作れてたよなあ、と改めて思う。

ボーカルは最初からテンションマックス、且つちょっとラップ的なニュアンスを持ったラインで。さらに男女で細かく歌い分け。骨太ロックを作る場合はあまり安直にハモりを入れない方が強かったりもするんだけど、万貴音の場合はハモってなんぼのボーカルワークもあるので、後半では遠慮なくハモりも足していってます。

平歌部分はリズミックに十分揺さぶっておいて、サビでは広くメロディックなフレーズで開放感を。サビ頭で絶頂できるやつ!っていう気持ちで書きました。ああ、バンドで生でカマしたい。。

歌詞はかなり(根拠もなく)強気に。「お口に合いますでしょうか」という慎ましさってのは日本の美徳でもあるんだけど、自分は「すごく美味しいのでぜひ召し上がってください」と声をかけてくれるシェフの姿勢がすごく好きで(地元のとあるレストランの人です)、その影響で自分たちの曲を「いい曲です!」って紹介できるようになりました。誰かのライブを見てて「自信ないんですけど(上手くないんですけど)聞いてください」って言われると、えー…って思っちゃう。

自分のダメさは各々イヤというほど知ってるもんだけど(自分や、職業にかかわらず)、それとどう向き合うかってのはすごく大事だと思っていて。特に自己表現の場では、過剰な謙遜は「私は今からあなたに損をさせます、いいですね」っていう逆説的な傲慢になりかねないと思っています。上には上がいることは当たり前のように分かってるけど、その上で「全力で私の持ってるいいものをあげます!」が、自分にとっての正解。

自信を持ってるから言える言葉、としては書いていないんです。覚悟を決めるために誰かに聞いてもらう言葉。そういう「はじまりの歌」です。

「全部見せるから」っていう、ね。


【あとがき】

分かっちゃいたけど、のっけから暑苦しくなりましたね。笑

アルバム1曲目を飾る曲にして、「画竜点睛」は言い過ぎかもしれないけど大事な気概を見せるものとしての存在がこの「FOR THE MAGICAL MOMENT」という曲でした。

結構しんどい曲なんだけど、相方の中原もこの曲は結構やりたがる。気合いを入れたライブでチョイスしたい1曲だったりします。余裕なんてなくても、生きた意味を感じられるライブをしたいし、作品を作りたいわけです、我々は。

次回は「#02.モーニングサービス(Album ver.)」を解説します。アルバム制作前にシングル曲としてリリースした曲、シングル版との違いについても書いていきますね。どうぞお楽しみに。


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