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【セルフライナーノーツ】#00.プロローグ【MAGICAL MOMENT】

小田貴音です。

「小田、ライナーノーツしか書かねえじゃん」という幻聴が聞こえてきそうなんですが、このシリーズは早めに書かせてください。なんせ手持ちの在庫があと数枚なもんで、販売終了してから書いてしまうと現状ではある種ただの「答案」になっちゃうのが勿体ないよなあと思って。いずれサブスク解禁するかもしれませんが、まだCD現物があるうちに書いておこう、と思った次第です。

あ、シリーズ連載中にオンラインストアで完売するのは大歓迎です。笑 むしろそうなってくれると、記事を投稿する甲斐もあるってもんだ。

ということで、2008年リリースの1stフルアルバム「MAGICAL MOMENT」のセルフライナーノーツを書いていこうと思います。

お求めはオンラインストア「万貴音屋」で。よろしくお願いします。


・アルバム概要。

万貴音 1st Full Album 「MAGICAL MOMENT」
mknr-0005 2008.08.06 Release

結成3年目に制作されたフルアルバム。当時の楽曲制作は現在のようなDTMではなく、MTR(マルチトラックレコーダー)という機材を使って多重録音していました。ドラムマシンはMTRについていたもの、それ以外は全て自分で演奏して録音、それを小さなモノクロのデジタル画面(今のiPhoneぐらいのサイズです)とにらめっこしながら編集して、まとめて、といった形で。

なのでこの時代の小田の肩書は「半体育会系ミュージシャン」でした。今は更新を終了したアメブロの説明文に今も書いてありますね。笑

このリリースの後にiMacとLogicを導入したので、アナログ環境(作業内容的な意味での)での制作の最終作品という位置づけでもあります。今よりずっと演奏も編集も粗い作品たちですが、当時の悪戦苦闘や、ひたすら「曲作りたい!」という衝動を思い起こさせてくれるアルバム。


・楽曲一覧。

01. FOR THE MAGICAL MOMENT
02. モーニングサービス -Album ver.-
03. STEP IN
04. ゆるり
05. 冷たい手のひら
06. 勝負パンツ -万貴音 feat. Takane-
07. EAT 'N' FIGHTER -万貴音 feat. Maki-
08. 未来予報士 -Album ver.-
09. ボクとキミのヒビ
10. 夕陽の記憶
11. 質疑応答
12. 明日もみんな笑えるように

12曲入りのフルアルバムです。シングル曲を何もせずそのまま入れるのは嫌だったので、アレンジはそのままにいくつかの楽器を再録して再ミックス。シングルはシングルで買って聴いて欲しいっていう気持ちもあったんで。

制作時、お世話になってた方から「フルアルバムは聴く側にも体力が必要だから、もうちょい有名になるまではやめといたほうがいいかもよ」とアドバイスもいただいてまして、それを押してフルで作った記憶があります。まだよく知らないミュージシャンのCDを1時間ぐらいしっかり聴いてくれる人がどれだけいるだろうか、ということですね。「ああ、なるほど」と感じることももちろんあったし、大人しくアドバイス聞いておけば良かったかなと考えたこともあるんだけど、一番意味があったと思ってるのは「そういう経験ができた」こと。体験、体感に勝る経験値はないです。

で、楽曲は腐らないので、今も細く長く楽しんでいただけていることに感謝です。万貴音の代表曲の一つである「明日もみんな笑えるように」もここにある。


・キャッチコピー。

アルバムのキャッチコピーは「音のバイキング」でした。

ロックバンド、ジャズバンド、ギター弾き語り、アイドルなどなど、ある程度歌う音楽の方向性を定めた方が活動しやすかったり、イベンターさんやプロモーターさんも売り込みやすかったりするんですが、万貴音はいつまで経ってもジャンルを絞ることに抵抗があって。「こんな曲やってみたいんだけど、路線外れるからなー」となるのが好きじゃなかったんですよね。

悪く言えばどっちつかずの中途半端、ではあるんですが、今ではこのスタイルでいたから今の万貴音があるんだと思います。立ち位置的には「ボカロP」にちょっと似た所があると思っていて、「ロックこそ至高」とか「アイドルポップしか勝たん」とかの括りではなく「万貴音、次何やってくれんの?」っていうのが理想。これに説得力を持たせるためには、もっともっと売れないといかんのですが。苦笑 でもこの気持ちが本音。

ヘヴィなロック、ソリッドなファンク、オーガニックなジャズワルツなど、1枚のアルバムの中に色んな音楽が万貴音というフィルターを通して出てきます。バイキング料理って、例えば味噌汁のとなりにオニオンスープ置いてるし、国籍関係なく幸せが広がってるわけじゃないですか。で、好きなものを好きなだけ。そういったものを目指して自分たちがどこまでやれるか、を形にしていきました。

そのジャンルがどのように生まれ、確立したかを深堀していくのはとても楽しいし、大切なこと。でも同時に、「こーゆーとこ格好いい!」っていうのを素直に(あるいはイージーに)取り込むことだって悪くないと思ってます。そういう憧れがものごとをより深く学ぶきっかけにもなるし、素人だった当時の自分の「格好いい!」っていう直感、信じてもいいと思うんです。

自分たちの「好き」をたくさん吸収して、たくさん共有したいというのがアルバム「MAGICAL MOMENT」のコンセプトであり、今も万貴音の中に流れる血の濃い部分だったりもしています。


プロローグはこんな感じで。次回からは1曲ずつ書いていきますね。
ではまた。


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・アルバム「ノーマライズ」
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・アルバム「Ancient Collections」
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・シングル「ごめんあそばせ feat.桑原しおり」
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・シングル「にらめっこ」
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