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境界線と名前

関門海峡を見てきた。海の向こう側に違う街が見えている。距離にすると1kmも離れていなくて、こんなに近いのに違う文化が向こう側にある。私が育った街は隣の駅まで6kmくらいあるけどそんなに文化は変わらない。

最近私は、いろんなものに線があるのではないかと考えている。境界線。それは、何かと何かを隔てるもの。世界を明確に分けるもの。その線は無数に存在していて、線のこちら側が狭いときもあれば広いときもある。

いちばん狭いのは、「自分」と「自分以外の人」つまり他人を分けている線の内側。その線を超えたら、当たり前だけどそれぞれが自分の意思を持つ、あなたの頭の中や気持ちは私の知らない世界。

たとえば家。家の中と外の境界線を視点に考えると、上記の視点では外の世界だった自分以外の人(家族)も内側にいる。たとえば会社。学校。国。いろんなところに境界線を引くのが社会なのかもしれない。

何かに名前をつけることが境界線だと私は思っている。子供が生まれたら、ペットを飼ったら。社会とは名前をつけること。そして、名前をつけることによって明確に「あなた(のものや考えや棲む世界)と私(のものや考え方や棲む世界)は違います」と区別するのだと思っている。人間は建物や川や橋にも名前をつける。

さらに、名前をつけることは命を与えることだと私は思っている。命を与えることは逆に言うと、終わりがあるもの、限りがあるものだと認識することなのだと思う。それが人間が作った機械でも、永遠に存在してそうな壮大な山でも、名前があるということは人と共存してどちらが先かわからないけれどいつかその命を終える日が来るのだと思う。

最近曲を作る時に思う。自分の感性だとか個性だとか視点だとかがなんのために必要なのか。それは、ただただ目の前のことを映し出すために磨く。大声で叫ぶ必要もなければ過大に美しく飾る必要もない。ただ目の前で起きていることを正確に捉えて作品の中に再現したい。

【出演情報】
6/23(日)赤坂Bar音滴
open19:00/start19:30
¥2000+ドリンク¥1000~
出演・牧野くみ、Irie
20分×2回ずつのステージ

6/28(金)大塚ダイニングバー海
open18:00/start19:00
¥2000(1ドリンク込み)+1オーダー
出演・megumi、竹内亜紗子、牧野くみ(20:40~)

7/2(火)東新宿 真昼の月夜の太陽
open18:20/start18:50
¥2300+ドリンク
出演・ナカムラマユ、村松亜紀、mica:i、磯ヶ谷多珂、牧野くみ(21:10~)

7/11(木)荻窪BUNGA

7/13(土)高田馬場JETROBOTランチワンマンライブ
open12:00/start12:30
¥3000(ミュージックチャージ+ランチ+1ドリンク+鮭とば食べ放題!)

7/14(日)三島Cafe&Space HOTORI(音楽室)
open15:30/start15:50
¥2000(ソフトドリンク付き)
出演・maikanon、牧野くみ(16:20~)、勝又彩花、市川周、Tommy

7/27(土)元住吉 井田中ノ町夕市野外ライブ
ユニットくじら座
観覧無料
詳細決まり次第お知らせ致します

7/28(日)赤坂Bar音滴
夏の怪談キャンドルライブ
音楽朗読ユニットさかな同好会(朗読・雨海智和
演奏・牧野くみ)
ベース・平野なつき

ご予約・お問い合わせはMakkinya@gmail.comまで

頂いたサポートは日々の取り組みに大事に充てさせて頂き、皆様に作品や活動で還元できるようにがんばりマス!