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カツオとハチビキ

先述した穴子のテーマソングは私牧野くみへの個人の依頼でしたが、ユニット活動くじら座の相方で、静岡県内在住のケント氏にも参加してほしいなと思いました。

「Aメロの~はこうやってギター弾いて、サビの~はコーラスでこうゆうフレーズで」って言って指定してデータ送ってもらっても物理的に不可能じゃないけど(いや私のパソコンスキル的には不可能だけど物理的には可能)、色々と考えた結果現場で一緒にやりたいなって思いました(パソコン苦手って理由だけじゃないよ本当だよ)。

それぞれのスケジュールを擦り合わせた結果、静岡市内のスタジオでレコーディングすることになりました。レコーディング作業は深夜に及ぶと想定して宿泊の手配をしていたので、翌日のランチはおいしいものを食べよって、それを希望にがんばりました。

気付けば飲食店の看板に「初ガツオ」と掲げているのをよく見かけるようになりました。初ガツオって旬を感じます。
「桜が咲いているうちにお花見行かなきゃ」という焦燥感と同じように、「あぁ初ガツオの時期なのか…」と「食べに行かなきゃ…」と思いつつも、気づけば次の季節がやってくる。

何でしょう。春だったらそれこそ静岡名産の桜エビも季節感ありますが、桜エビってスケジュールが非常にタイト(春と秋の2回しか、しかも駿河湾でしか獲っちゃいけない)な上に年々価格も上がっているから、アイドル的存在っていうか一般ピーポーにはあんまり現実味がないっていうか。昨今の桜エビ不漁のニュースに心を痛めています。

それに対してカツオって、身近に思えてぐっとくるんですよね。さらに言うと戻りガツオより初ガツオの方がなんだか「あぁ…春…」みたいな切なさがあるっていうか。戻りガツオに比べてさっぱりしてるのもよい。「過去を振り返らずに次に進んでゆくわ私」みたいな。逆に切ない。

写真はレコーディング翌日カツオの看板に惹かれて入ったお店。日替わりのお刺身には生とタタキの2パターンのカツオの他にハチビキという一見赤身のお魚が入っておりました。写真の右の方に盛ってあるやつです。やった!レアキャラ!

「珍しいですね」って思わず店員さんに話しかけたら、
店「お姉さん静岡の人?」
私「いえ、東京です」
店「自分もこっち来て初めて知ったよ。御前崎あたりで揚がるよ」「赤サバって言われてるけどスズキ目だから白身」と、
色々教えてくれてカウンターから取り出してサクを見せてくれました。

こういう瞬間「うわぁぁぁぁー!!」って喜びとか興奮とか感動とかでめっちゃテンション上がる。だから魚って好きなんだ。目にした魚、口にしてきた魚がその人のバックグラウンドを語るってロマン。

魚を理解するということは人を理解すること、その土地や文化を理解することなんじゃないかと思うのです。

私の地元の北海道ではYOSAKOIソーランというお祭りが盛んです。これは北海道のニシン漁について歌ったソーラン節と高知のよさこい祭りのコラボで、きっかけは何にせよこのような形で若い人に文化、特に無形のものが残り伝わってゆくのは素晴らしいことだと思います。
形を変えて、時代を超えて場所を超えて。お魚は人を繋いでゆく。

【牧野くみ出演情報】
5/31(金)赤坂Bar音滴ピアノ演奏
open19:00/演奏20:00~,21:00~
ミュージックチャージ¥1000+ドリンク¥1000
税・サービス料別
北海道から送ってもらった鮭を使った自家製鮭とばサービス♡

6/1(土)
LIVE! music bar CODA
~あらためましておかえりなさい!の会~
open12:30
start13:00
¥2000+2ドリンク
出演・高尾彩佳、牧野公美(13:50〜)、つっつ〜

6/14(金)錦糸町Rebirth
味可2nd mini album発売記念公演
「孤闘」
open18:30
start19:00
¥2500(+ドリンク、当日は+¥500)
出演・牧野公美(19:00〜)、小迫竜也、味可

6/23(日)赤坂Bar音滴
弾き語りライブ
6/28(金)大塚ダイニングバー海
open18:00
start19:00
¥2000(1ドリンク込み)+1オーダー
出演・megumi、竹内亜紗子、牧野くみ(20:40~)

7/2(火)東新宿 真昼の月夜の太陽

7/13(土)高田馬場JETROBOTランチワンマンライブ
open12:00
start12:30
¥3000(ミュージックチャージ+ランチ+1ドリンク+鮭とば食べ放題!)

7/27(土)元住吉 井田中ノ町夕市野外ライブ
ユニットくじら座
観覧無料
詳細決まり次第お知らせ致します

ご予約・お問い合わせはMakkinya@gmail.comまで


頂いたサポートは日々の取り組みに大事に充てさせて頂き、皆様に作品や活動で還元できるようにがんばりマス!