会話の行方
ふるさと納税にAmazonが参入するというニュースを目にし、
夫に話しかけた。
「Amazonのふるさと納税って。どーなんやろ」
ちなみに私は、なんとなく口にしただけで、これといって質問の意図はない。なんとなく話しかけた感じ。
これは、妻→夫の間であるあるな会話な気がする。
「Amazonのふるさと納税って。どーなんやろ」
という声かけに対して、帰ってきた返事は
「まだ始まってないやろ」
だった。
そう、確かに始まっていない。が、
この返事の仕方は自分が気づかないうちにやってしまいがちなパターンだとハッとした。
人は誰かに質問するときに何らかの回答が欲しくて質問する場合と、
なんとなく質問形式に相手に投げかける場合があると思っている。
気をつけなければならないのは後者だ。
例えば
子供が「お腹がすいたなあ」とつぶやいたとする。
受け取った親が
「さっき食べたばっかりでしょ」と言ったり
「おやつはまだ早いよ」と言ったり。
ただ「お腹がすいた」という情報だけで、すでに相手が何か意図を持って聞いていると判断し、予測し、その答えを先に言ってしまう。
もちろん、察して欲しいと思って質問している場合もある。
子供が親に「お腹がすいたなあ」ということで、あわよくばおやつをもらえるのではないかと。
ただ、いつも先回りをして返事をすることはあまり好ましくないように思うのだ。
察して欲しいと思って「お腹が空いた」といった場合、「おやつはまだ早い」と言われると残念な気持ちになる。
それより、「お腹がすいたんだね」と返してあげると、その先を求めてくるのか、ただなんとなく言っただけなのかがはっきりして、会話の食い違いが無くなると思うのだ。
「Amazonのふるさと納税って。どーなんやろ」
今思うと、この質問、返しようがない。
おかしな質問だ。
でも、こんなおかしな質問は、割と日常にある。
「さあねえ~。どんなんだろねえ」
とでも言ってもらいたかったのだろうか?私は。
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