2018/11/27-28

シャッターが多く目立つ商店街を歩いている。
落書きのない白いシャッターに、白地に赤も時の張り紙が貼られている。
張り紙の下端に、何かが袋に入れられて貼り付けられている。

『落とし物だろうか?』

気になり、確認すべく近付く。
しかし、裸眼なのかよく見えず、くっつかんばかりに顔を近付けて内容を確認する。

袋に入っている物と張り紙は無関係だった。
どうやら物は落とし物で、張り紙は店主もしくは商店街の誰かの主張が書かれていた。

張り紙の内容は極論とも言えそうな過激な思想・主張であったが、共感した。
ふと文字が一部掠れていることに気付き、同じ赤色のペンでなぞる。

通りがかった20代茶髪の男性、ギャル男が立ち止まり、張り紙を凝視した。
見る間に顔を真っ赤にして、私を睨み付ける。
激怒したギャル男は張り紙を見ていたポッチャリした男性と私を睨み付けつつ、大きめの包丁を鳥刺して鞘を捨てた。

2人ともぎょっとして固まる。
次の瞬間、ギャル男から遠ざかるように走り出す。
真反対の二手に別れて。

ギャル男はポッチャリ男を見るが、すぐにこちらに向き直り、包丁を構えたままものすごい速さで駆けてくる。

何を隠そう、私は鈍足だ。
徒競走はいつもビリなのだ。

あっという間に距離を詰められ、刃先が届く範囲にやって来る。
ギャル男は鬼の形相で包丁を振り回し、私を殺そうと襲ってくる。
こちらも死に物狂いで走るため、鈍足ながらギリギリ切りつけられない距離で走る。

しびれを切らしたギャル男は、包丁を投げつける。
1本、2本。
(いつの真に増えたんだ。)
上腕と太ももを薄く切り裂く包丁。

ここで目が覚めた。こわかった。

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