見出し画像

【ゲストハウス開業】物件契約直前で頓挫した話

まき(@makio_nakatsu)です。
普段は岐阜県東濃地方のカフェブログをやっています。最近はゲストハウスを立ち上げるためにずっと準備をしていました。

題名にもある通り、ゲストハウス立ち上げに失敗したので、備忘録として記録しておきたいと思います。

本当に恥ずかしい限りのことなんですが、経営がはじまってからのリスクばかり考慮していて、まさかスタート地点にも立てないとは思ってもいませんでした。

これからゲストハウスを開業しようと思っている方や初めて事業を興そうとしている方の教訓となる出来事だと思うので、そういった方にはぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

ゲストハウス開業を目指した理由

まずは、なぜゲストハウス開業を目指したのか書きたいと思います。
きっかけとなったのは、引っ越した先の小さな町で「移住定住委員」になったことでした。

この記事にも書いている通り、小さな町を将来につなげるためには、人工維持の観点から、住人が抱いている不満や不便さを解決することがあげられます。(バケツの穴理論:離脱率の低減)

田舎への不満・不便さというのは、具体的には「買い物」「娯楽」「教育」の3点が大きなところではないでしょうか。

買い物の不便さは近年ネットの活用でかなり解決に向かっています。(ネットの活用ができる人であれば、ですが…)
今後も物流の発展などで解決に向かっていくと思うので、それほど危惧はしていませんが、娯楽と教育の格差は割と深刻ではないかと思います。

娯楽と教育の格差を埋めるためにはどうしたらいいのか…
わたしが出した結論は、ゲストハウスの運営でした。

詳細は上記ブログ記事を読んでいただきたいのですが、結論としては宿と飲み屋を作ることによって、今まで来ていた観光客の「町に落とすお金の量」を増やしつつ、「娯楽」と「教育」を外から持ち込んでもらう仕組みを作るという考えです。

観光客の利便性向上だけでも、町に落とすお金の量が増えるだけでもいけません。少しも潤わないよりは少しでも潤ったほうがいいけれど、それだけでは緩やかな衰退のループから抜け出すことはできないのです。

目指すは、娯楽と教育の集積地

田舎から都会へ向かう心理として「娯楽のなさ」「教育の不十分さ(子供の将来を危惧)」が大きいと思っています。

これらを解決するには、田舎でも都会と同等、もしくは田舎でしかできない「娯楽」と「教育」を創出するか、どこかから持ってくるしかない。

「娯楽」と「教育」の創出はかなりハードルが高いので、都会から持ってくるのが妥当だと判断しました。

「娯楽」に関しては、地域柄、主としてクライミングとカヌーがあります。
ゲストハウスは、もともと遊びに来ているクライミング客と、これから発展を期待できるカヌー客(大学サークルなどの団体)をお客さんとして来てもらいつつ、その繋がりを活用して、地元住民に対してサービスを提供できる仕組みを考えました。(他にもいろいろありますが割愛)

「教育」に関しては、例えばスパルタキャンプのような合宿型のプログラミング教育団体の誘致です。「娯楽」同様、その繋がりを活用して地元住民向けにサービス提供できる仕組みをつくる算段をしていました。

もちろんこれだけではなく、ここに書いていない検討段階の仕組みや提案も用意して、考えられる限りの万全の準備をするために動き出していました。

ゲストハウス開業の決断。物件契約へ

ある方から物件をご紹介いただき、内見した後、(わたしの勇気次第で)いよいよ実現できそうな見込みが立ちました。

候補になった物件は、かなり広くてゲストハウス向き。
わたしが想定していた事業ができそうな広さもあって、期待値は膨らみました。

内見後、予算の工面や協力いただける方のピックアップ、関係各所への相談、事業計画書の作成、家族の説得、うまくいっているゲストハウスへの訪問など、かなり踏み込んで準備をしていました。

自分の人生をかけた挑戦になるので、準備しながらも心が揺らいだり、やっぱりやめようかな…とか、弱音が頭を支配したり、色々な葛藤もありました。

しかし、ここで挑戦しなければ絶対に後悔します。

挑戦せずに後悔することはわかっているのだから、もう絶対に成功させる意気込みで、調べられることは徹底的に調べて、経営として成り立つと判断し、ゲストハウス運営をすることを決断しました。(2020年2月11日のことです。)

そして、決断して一週間もしないうちに、想像もしていなかったことが発生しました。

この先、本件の関係者には耳に入れたくないので、課金バリアさせていただきます。ゲストハウスや物件を借りて初めて事業を興そうとしている方向けに、今回の気づきをまとめましたので、興味のある方は読み進めてみてください。(ジュース一杯分、奢ってください笑)

ここから先は

2,049字

¥ 180

noteでいただいたサポートは、開業資金として活用させていただきます。ありがとうございます。