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西洋医学と東洋医学のちがい

西洋医学と東洋医学との違いから「未病を治す」ということを考えてみました。

西洋医学では、からだの状態を数値でみたり画像で見たりして、健康状態を判断します。

体重や体脂肪率、血液検査や血圧、医学の進歩とともにMRIやレントゲンなどで体の内部を可視化できるようになりました。

数値には表れていないのにレントゲンやMRIなどの検査で異常を見つけることができたり、早期発見で適切に治療をすることにより健康状態を取り戻すことができます。

健康を “数値で測り判断する”  という考え方は西洋医学の最大の特徴と言えます。

手術をしたり、再生医療で本来のからだの状態に近づける事ができるようになったのは西洋医学研究の努力のたまもので、多くの人の命を救い、痛みを取り除くことができる素晴らしい医学です。

では、東洋医学とは何か。

東洋医学では、からだの状態を “数値で測り判断する” ということをせず、“からだのこえ” に耳を傾けます。

“からだのこえ”  とは、
立ちくらみ・のぼせ・めまい
目のかすみ・かわき
髪の毛が抜けやすい・落ち着かない
頭痛・頭の横・耳の痛み
静脈瘤・足がつる
手足がほてる
顔色が悪い・顔が赤い
むくみやすい
梅雨時や雨の日に体調を崩しやすい
乗り物酔いしやすい・目が回る
息切れがする・ため息をつく
だるい・疲れやすい・いつも眠たい
食欲がない・食べ過ぎる・味覚が極端
朝起きづらい・寝つきが悪い・夜中の決まった時間に目が覚める
イライラしやすい・怒りっぽい
のどに何かつかえた感じ
咳が続く・布団に入ると咳が出る
温かいものを食べると鼻水が出る
などなど
まだ病気になっていない体からの訴えです。

また、すでに病気になっていても不快な症状を現わすこともあります。

例えば、肝臓の調子が悪い時に、眼が乾く。胃の調子が悪い時に口内炎ができる。

安静にしていると調子が悪くなる。気力がなくなる。

このような、体の変調は生体のバランスが崩れ、乱れたときにおこります。

東洋医学では、人体=小宇宙 体の変調は異常気象と同じなのです。

だから、痛み止めや睡眠薬、安定剤などで無理に症状を止めるのではなく、自然治癒力の働きを手助けするための治療をします。

“からだのこえ” を聞くことで病気を未然に防ぐ。

東洋医学は「未病を治す」医学なのです。

           次回は、漢方独自の理論「陰と陽」についてです。

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