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「10年目の結婚式」の提案

今回は「結婚式」についてです。私は結婚式を挙げていない、いわゆる授かり婚でした。
そんな私が提案したいのは「10年目の結婚式」です。
その名の通り、結婚式を挙げたことのある夫婦も、挙げてない夫婦も10年目に結婚式を挙げよう、というものです。

私たち夫婦は結婚して17年になりますが、結婚当初は挙式をしておらず、
結婚10年目にして初めて結婚式を挙げました。


プロポーズらしいプロポーズもないまま、何となく結婚生活が始まってしまい、そのことに対する後ろめたさが私にはずっとありました。
しかし、生活は待ってくれませんでした。あれよあれよという間に長女が生まれ、売れていなかった私は、仕事と子育てに奮闘しておりました。
有難いことに少しずつ仕事にも恵まれ、生活も落ち着くかなと思った矢先…次女が生まれました。

このまま生活を続けても良かったのかも知れませんが、妻に苦労をかけた自覚もあり、ここは一つ、結婚10年目という節目で結婚式を挙げようと思ったのです。

でも実際にやってみると、これはどの夫婦がやっても良い、むしろやった方が良い、と思ったのです。

その理由に、夫婦の関係を確認するのに適しているからです。一般的に夫婦の関係というものは、結婚当初がピークで、あとは下っていくものです。
最大値から生活がスタートして、その最大値を上回ることはそうそうありません。結婚10周年には「スウィートテンダイヤモンド」という文化もありますが、関係が著しく変わることはありません。だったら少し大変ですが、
家族が共有するイベントの方がより夫婦の関係に薪をくべる働きをしてくれます。

10年目でもう一度、結婚式を行うなんて相当なエネルギーと覚悟です。
これまでの10年を振り返り、これからの10年を想像します。これは男性よりも女性の方がシビアだと思います。
実際、私の妻も「10年目の結婚式をしよう」と提案したところ、大いに喜んでくれた翌日、マリッジブルーになりました。
「10年も連れ添ったのに!なんで今更!」と思いましたが、これから先も連れ添っていくことを想像し過ぎた結果、マリッジブルーになってしまったようです。そのくらいシビアです。まるでスポーツ選手の契約更改です。マキタスポーツ選手です。
ただ10年目で今後も夫婦生活を続けましょう、という決断はメリハリや緊張感がなくなりがちな夫婦生活に良いリセット感が得られ、さらに夫婦が強く結ばれる実感がありました。これは結婚式という大変なことだからこそ、良いのだと思います。

また10年目の結婚式の良きところは、自分の子供に結婚式を見せることが出来るところです。
次女はまだ小さいこともあり覚えていないようですが、長女は9歳でした。パパとママの結婚式を見てどう思ったのか聞いたところ…

「綺麗な服を着れたことが嬉しかった」

との事でした。
正直、望んだ回答とは違いましたが…長女の思い出にもなっているようです。一方、妻はというと長女に「ママ、結婚おめでとう」と言ってもらえたことが何よりも嬉しかったそうです。家族で共有するパパとママの結婚式があるのも良いものです。

また10年目の結婚式が定着すると結婚する人が増えるかも知れません。
私が思うに、結婚は慎重になるよりも、勢いに任せて良いものだと思います。不都合があれば10年後に改めれば良いのです。
私のように授かり婚をし、若いことで稼ぎも少なく、式を挙げられなかったという方にも便利だと思います。「今、挙式をしなかっただけで10年目の結婚式はやろうね」と当たり前に話せたらお互いの目標が出来ます。

私はこの10年目の結婚式で大きなことを学びました。「夫婦は日々の積み重ね」ということです。
この10年目の結婚式を終えて「これまで苦労かけた分を取り返したぞ」と思っていましたが、妻に「これで全てチャラになったと思うなよ」と言われました。
核心を突いた一言にハッとしました。夫婦生活にカウンターパンチ、一発逆転なんてないのです。あるのは、日々の積み重ねなのです。
その後、双子にも恵まれ家族6人になりました。意識的に育児に参加し、家族の為に休みを取るように心がるようになりました。


10年目の結婚式を挙げましょう!10年目の結婚式は、

・夫婦生活にメリハリが生まれる
・子供たちに結婚式を見せることができる
・結婚の一歩を軽くする

というメリットがあり、これは他では得られないことです。
さらに「10年目の結婚式」が普及することでブライダル業界でも新しい顧客層の開拓おじ婚おば婚プランなど、いろいろな取り組みができるはずです。
なんなら20年、30年という節目でもやっても良いと思います。子供たちから結婚式をプレゼントも良いですね。結婚式が一度だけなんて勿体ないと思います。

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