「ベルばら」オスカルのセルフイメージ

今回は「ベルサイユのばら」ヒロイン

男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェの

セルフイメージを解説します!


これまで読んだ中で 最高のマンガは

ベルばらだという女性は

決して少なくないはずです


ベルばらは

マンガという枠を超えて

最も完成された

「総合芸術」のひとつです


ベルばらといったら

あの耽美的な絵や

洗練された台詞回しのイメージがありますが

シナリオは 史実を緻密に取材し

重厚な大河歴史ドラマとなっています


また

実在の王妃マリー・アントワネットの生涯を軸としながらも

架空のヒロイン・オスカルが

矛盾なく縦横無尽に活躍し

史実とフィクションの 完全なる融合にも

成功しています


さらに シリアスな展開の中にも

コミカルな描写を忘れず

老若男女問わず

リラックスして読めるようになっています


その上 不倫という

少女マンガの絶対的タブーに

あえて チャレンジした

世紀の実験作でもあります


何より

運命と時代に翻弄されながら

命懸けで愛と正義を貫いた

若者たちの 極限の青春ドラマでもあります


ここまで完成された作品が

かつて存在したでしょうか?


断じて

時代遅れの耽美的少女マンガなどではありません

1万年後の人類にも 必ず読み継がれている

不朽の「古典」です


女として差別を受けながらも

男社会の軍隊で 1人 理想を貫こうとする

オスカルの姿は

全ての現代女性のメタファー(比喩)でもあります


21世紀の今日においても

社会は まだまだ「男のため」にデザインされています

女性らしさを殺して 男社会を生きる現代女性の姿は

男装の麗人オスカルそのものです


オスカルは 貴族の身分に生まれますが

啓蒙思想に目覚め

自らが 平民を搾取し

苦しめる立場にあること

正義無き存在であることに 悩み続けます


そして ついに

「人間は、髪の毛一本に至るまで平等であるべきなのだ」

そう宣言して 貴族の身分を捨て

王政打倒のため フランス革命に合流するのです


これほどまでに気高い ヒロインの姿を

僕はこれまで 見たことがありません

完全に 少女マンガの枠を超えた存在です


オスカルは 言うまでもなく女王タイプですが

乙女セルフも かなり高くなっています

(アンドレと初めて結ばれたのは33歳)

気位の高さに加えて

純潔を貫いてきたことが

彼女の 高貴なオーラの源となっています


なお オスカルに

特定のモデルはいませんが

「革命のヒロイン」と呼ばれた絶世の美女

テロワーニュ・ド・メリクールは

オスカルと同様 男装の麗人でした

オスカル率いるフランス衛兵隊が

バスティーユを襲撃したことも 史実です


彼女は 革命に身を投じることで

これまでの人生で築いてきた

身分や家族 友人

最愛のアンドレ そして自らの命まで

全てを失いました


それでも 正義とは

全てを失っても

貫くだけの価値があるものだということを

ベルばらは 私たちに訴えているのです


「正義」


まさにこの二字こそが オスカルの人間力です

人間は 誰もが

オスカルのごとく ひたむきに生きるべきなのです


オスカルは 当然ながら

原作者・池田理代子の分身であり

そのセルフイメージを強く反映しています


池田理代子のオーラは

宇宙大のスケールを誇っています

以前

「椎名軽穂のセンターライン(体軸)は、天の川に達している」

そうレポートしたことがありましたが

池田理代子の軸は 椎名よりはるかに強く 高く 深く

宇宙全体を貫いています

正義を貫く オスカルの強さの源は ここにあります

ハートや臍下丹田の強さも

比べ物になりません

いわば「天使」と「神」の差です


ベルばらには 熱狂的なファンが多いことで知られています

これは 池田自身が

大地のマントルから熱気を導引して

ハートをガンガン燃やし

熱狂しながら ベルばらを描いていたからです

気というものは 作品を通じて伝わります


しかし ハートが熱すぎると

熱気が頭に上り 脳がまともに働かなくなってしまいます

これを防ぐのが 臍下丹田です

丹田には ハートを定位置に保つ

「文鎮」「錨」の働きがあるのです


ベルばら執筆当時

池田は まだ24歳でした

にもかかわらず 作品の重厚さには

すでに巨匠の貫禄があります


この重厚さが どこから来ているのかというと

大地のコアに由来しています

大地の重みを 下腹三寸・子宮の位置に導引することで

重厚な臍下丹田が形成されます


同じ 地の気でも

コア由来(重み)か マントル由来(熱気)か

地表の生命圏由来(ガイア)かによって

質が全く異なりますので

導引する場合は イメージを明確にする必要があります


「ベルばら」と比較すると

名作「君に届け」でさえ

小市民的な印象を受けてしまいます

それは 池田のオーラが

あまりにも突出して強大であるためなのです


うちの読者は

若い人が多いので

まだ ベルばらを読んだことが無い人も

少なくないと思います

しかし ベルばらだけは

人生の できるだけ早い時期に

絶対読んでおくべきです

読まないことは 人生の大きな損失です


男が読んでも これだけ熱狂するのだから

女性であれば 必ず

人生を変える一冊となることでしょうヾ(*^▽゜)


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